パタゴニア・ブックス発行の『Unexpected:30 Years of Patagonia Catalog Photography』が名誉あるバンフ賞を受賞
「バンフ・マウンテン・フィルム/ブック・フェスティバル」が『Unexpected: 30 Years of Patagonia Catalog Photography』に2011年度のマウンテン・イメージ部門のベスト・ブックを授与したことを皆様にご報告できることを誇りに思います。
パタゴニアのカタログは事業としては稀で、その掲載内容の半分を製品の売り上げとは別の、環境エッセイやフィールドレポート、そしてパタゴニアがウェアを製造する目的であるアウトドアスポーツやそのフィールドを収めたすばらしい写真などが占めています。ジェーン・シーバートとジェニファー・リッジウェイ(順にパタゴニアの現職、および創設写真編集者)は写真の投稿を呼びかけ、大量の写真から掲載写真を選抜するという作業を30年間つづけています。パタゴニアがこれまでに発行したカタログのなかから最も感動的な写真100点以上を収めたこの写真集は、アートとしての野生とアウトドアスポーツの写真を称賛しています。パタゴニア社の代表として、本書の制作に携わったジェーンとジェニファー、そしてデザイナーのアネット・シードが11月3日にバンフで受賞しました。
以下は賞の授与にあたってのバンフの評価です。
「『Unexpected: 30 Years of Patagonia Catalog Photography』は巧みに準備され、編集された多岐にわたる画像により、他とは一線を画しています。そのバラエティーに富んだ写真家、時代、場所にもかかわらず、それらは上手く統合され、最近よく見かける過剰な処理もされていません。その結果、何度見ても飽きない山と冒険写真を収録した感動的な本となっています。収録されている画像はパタゴニアのウェアを着た美しい人たちをモデルにした、ありがちなものではなく、人びとが山ですること、生きることについての「Unexpected(予期せぬ)」画像です。山で生活したり時間を過ごしたりする人にとって、ここに登場するのは友人であり、隣人であり、トレイルやクライミングやスキーの途上で出会う人びとです。すなわち彼らは私たち自身なのです。ほとんどの企業に比べると自社の哲学を生きているパタゴニアは、カタログの画像をプロの写真家に依頼するのではなく、一般から投稿を募り、より自由奔放な写真にも出版の場を与えてきました。これは彼らがアウトドアのコミュニティーの鼓動を把握している証拠でしょう。数ページめくっただけでその画像と冒険の物語、そしてその自然との確固たる結びつきに魅了されることは間違いありません。ぜひ卓上に置きたい大型豪華写真集です。ここに収められた画像は興味深く、美しく印刷され、刺激を与えられ、奇妙かつ野生のままです。」
パタゴニア・ブックスからは、映画『180°SOUTH』の旅の物語を記録した『180°SOUTH CONQUERORS OF THE USELESS』も発売中です。