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ベアーズ・イヤーズを守るための嘆願書パーティー

by マティ・バン・ビーン

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編集者記:ソーシャルメディア用のビデオに出演したトミー・コールドウェル、嘆願書パーティーを開いたマティ・バン・ビーン、非営利団体で働くジョシュ・ユーイング。ベアーズ・イヤーズを援助する方法はいくつもありますが、いまこそが行動を起こすときです。〈ベアーズ・イヤーズ・コーリション〉はこのユタ州南東部の魅惑的な地域の保護を求めており、オバマ政権は次の数か月内に決定を下します。ぜひご協力ください。早速嘆願書に署名し、ベアーズ・イヤーズを保護しましょう。

 

 

僕はジョシュが砂岩に顔を押し付けるのを見ていた。彼のメガネは傾き、必死で彼の顔にしがみついている。地上45メートルの場所で彼はのっぺりとした壁にスメアリングしながらオーバーハングに走るクラックに手を差し込み、壁を上へと移動している。ハングを超えると一瞬足を止め、バランスを取る。引力はその勢力を弱めたようで、彼はその上を平静に研究している。登攀をつづける彼の体はまるで上に向かって泳いでいるように前後に揺れる。年季の入ったクラッククライマーのごとく落ち着いてノース・シックス・シューターをトップアウトする。それはインディアン・クリークの中心に誇り高くそびえるタワーだ。

【 写真上:Tommy Caldwell 】

ここで何年も登攀してきたジョシュ・ユーイングは、その野生の美を永久的に保護することを願い、インディアン・クリークとその周辺の砂漠をベアーズ・イヤーズ国定公園として設定するための草の根活動を指揮している。その日の終わりに太陽に温められたメサを見渡す僕らは、この場所の美しさに息を呑む。最初にここに訪れた何年も前と同じように……。この場所に対する僕らの関係は、凍てつく朝に入れるコーヒー、終わりなきハンドジャムの日々、キャンプファイヤーで歌う子守唄に根差している。インディアン・クリークは僕らにとって神聖な場所なのだ。

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【 ノース・シックス・シューターの頂上のジョシュ・ユーイング。ジョシュは〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉のエグゼクティブ・ディレクターで、ベアーズ・イヤーズを守るための戦いを先導する。ユタ州インディアン・クリーク。写真:Tommy Caldwell 】

クライミングには硬貨の厚みほどのエッジにスメアリングしたり、威圧的な核心部を軽くこなしたりしたことのない人には伝えることのできない喜びがある。それは快楽を超えた、ある種の目的意識を植え付けるものだ。そうでなければ何マイルも歩くために夜明け前に起床し、震えながら岩の上を這う理由があるだろうか。クライミングが僕らをつなげるのは仲間だけにではなく、自分自身に、あるいは僕らの恐怖や懐疑心に。そして土地にも。それは命、身体、遊ぶ土地の脆弱さを教えてくれる。僕らは人生をこの技能につぎ込む。それはたんにクライミングが楽しいからではなく、それが僕らをより良い人間にすると信じているからだ。

垂直の世界は水平のそれをより優雅に情熱的に渡り歩く方法を教えてくれる。だからクライミングが教えてくれることを登攀環境の保護に利用するのは僕らの義理だと言える。それはクライマーの義務であり、またクライマーはその仕事にも適していると僕は信じている。クライミングが培ってくれる情熱、辛抱強さ、地域の仲間たちを通して、ただ土地を愛するというだけではなく、その管財人になれるのだ。

僕はジョシュがベアーズ・イヤーズの物語を語る手助けをしているので、僕らの会話は自然とその話題に向く。ジョシュはどうしたらクリーク・パスチャー・キャンプ場の住人を砂漠の静けさを保護するために駆り出すことができるだろうかと尋ねた。石油採掘はこの土地をもう何年も侵害しており、静かで手つかずの野生地を脅かしている。僕はただ純粋に彼らの声を届ける方法を差し出せばその勢いが高まるのではないかと答えた。そこで僕はキャンプファイヤーと無料のビール、そして内務長官サリー・ジュエルに直接手渡すという約束のもと、ダートバッグ族をキャンプサイト12に呼び集め、嘆願書パーティーを開いた。

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【 インディアン・クリークを守るためにペンと紙を取る。ユタ州南東部のベアーズ・イヤーズ。写真:Matty Van Biene 】

集まった仲間はインディアン・クリークへ抱く愛についての心からの思いと、それがクライミングを通してどのように生まれたかについて熱心に書いた。その娯楽、歴史、そして魂への価値について説き、なぜそれらが幾バレルのオイルからは決して得られないものであるかを述べた。彼らはクライマーだけが語ることのできるこの場所への情熱について書いたのだ。僕らは何かを追求するときは辛抱強く頑固だ。クライマーは高い目標を掲げ、それを実現させるために賢明に働き、泥や恐怖のなかを押し進む。血や痛み、自己懐疑や失敗を押しのけ、あまりにもすぐに失われてしまう達成感のために山頂に挑む。世界のあらゆる問題の解決策を美しいカンテの上に置いたなら、クライマーはそれを達成するだろう。

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【 クライミングとアクティビズムの日を祝う。ユタ州のクリーク・パスチャー・キャンプ場にて。写真:Matty Van Biene 】

もちろん僕はこれが単純化された見解なのは知っている。でも正直なところ、クライミングは僕らに力を与えてくれる。クライミングに費やす同じ努力を人生の他の分野につぎ込めば、圧勝できることをクライマーの僕らは知っている。逆境をハイステップし、反対勢力をギャストンで、後退をサイドプルで、敗北をエッジングで克服すれば、困難さはやがて過去のものとなり、勝利のハンドジャムで頂上まで楽しく進むことができるのだ。僕らはその夜キャンプファイヤーを囲んで、勝利の道への陰謀を一緒に企てはじめたのだと思いたい。血にまみれた手で人間と自然の不可欠な合流点を提供する場所を保護するために猛烈に手紙を書きながら。

 

行動を起こそう

〈ベアーズ・イヤーズ・コーリション〉はこのユタ州南東部の魅惑的な地域の保護を求めており、オバマ政権は次の数か月内に決定を下します。ぜひご協力ください。早速嘆願書に署名し、ベアーズ・イヤーズを保護しましょう。

 

Matty
カメラ連れで広く旅することに慣れたマティ・バン・ビーンは、そのレンズで世界中の遠隔地への遠征からアメリカ西部の国立公園と野生の場所を捉える。

 

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