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電力小売り自由化:パタゴニア日本支社の選択

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2016年4月にはじまる「電力の小売り全面自由化」は、いままで選択権のなかった家庭用や小規模事業所の電力について、どの小売電気事業者から電力を買うのかを決定する権利が市民や事業所に移った、ことを意味しています。

しかしながら、多くの市民が望んでいる再生可能エネルギーによる電力が4月時点では十分に供給されないことが明らかななか、1年間で100万kwh以上の電力を消費しているパタゴニア日本支社はこの権利をどう行使するべきなのでしょうか?私たちは小売電気事業者を選択するうえでの基準を以下のように定めました。

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The Vida Patagonia : パタゴニア・ライフ

by ロランド・“ロロ”・ガリボッティ

ロロと、そして興奮気味のパタゴニアのアンバサダーと数人の仲間たちが、パタゴニアの登攀シーズンからの写真とストーリーをシェアしてくれます。こちらの遠征ページでご覧ください。この地域での登攀遠征を計画中でしたら、皆様の写真に#VidaPatagoniaのタグを付けていただくと、本ページに掲載されます。

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チャルテン山塊の山々はその空を突き抜けるような切り立った岩峰により、世界でも最も印象的なものだ。それらは優れた花崗岩から、ユニークながらも野性的な霧氷の形状まで、クライマーが切望するすべてを有し、東にはパタゴニアの限りない草原、西には広大な氷冠と太平洋のフィヨルドへと落下する巨大な氷河のネットワークという劇的な環境に位置する。

山塊の天候は「吠える40度」と呼ばれる南太平洋を吹き抜ける西向きの卓越風の影響を受け、その困難さと急激な変化で悪名高い。この地域の恐るべき評判は多くのクライマーを寄せつけないが、なかにはそれを刺激的だと感じる者もいる。南半球が夏のあいだ、地球上で最も素晴らしく強烈で楽しいアルパインクライミングを求め、世界中のクライマーがエル・チャルテンに集う。

写真上:パタゴニア2015年シーズン。写真:Mikey Schaefer

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電力小売全面自由化で、再生可能エネルギーを選ぶこと

by 吉田明子 (パワーシフト・キャンペーン運営委員会事務局)

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今年4月からいよいよはじまる電力小売全面自由化。2000年以降、50kW以上の高圧部門(工場や自治体庁舎、大規模事業所など)は順次自由化され、多数の新電力会社が参入していましたが、私たちの一般家庭や小規模の事業所への供給は、選択のできない地域の電力会社だけでした。これが4月から「完全に」自由化されます。これまでは、「原発の電気は使いたくない」「再生可能エネルギーだけを使いたい」と思っても、電力会社の選択肢は一つでしたが、これからは複数から選ぶことができます。誰もが支払う電気料金を通じて、私たちは意思表示ができるようになります。どのような電力会社を選ぶかによって未来社会をつくっていく、そこに私たち一人ひとりが参加できるのです。

新電力会社については、2016年がスタートしてから料金メニュー等が次々と発表され、メディアでもさまざまな形で報道されています。ただ、いまのところその多くは、「どのような発電方法の電気を扱っているのか」よりも安さやサービスに注目するものです。私たちは本当に、再生可能エネルギーの電力会社を選べるのでしょうか。

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パタゴニアはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に反対します

by ローズ・マーカリオ、パタゴニア CEO

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環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の全テキストが公開された今、環境、労働者、消費者、地元コミュニティ、小企業を犠牲にして大企業の利益を前進させるこの協定に、パタゴニアははっきりと反対します。これはこの協定が社会的かつ環境的に深刻なコストを課すという私たちが抱いていた懸念(こちらこちらをご覧ください)を裏付けています。

5年にわたって非公開で作成されたアメリカと環太平洋地域の11か国によるこの貿易協定提案は、賛成派が言うように、実際に関税を削減し、貿易を増やし、当事国間においてより緊密な経済的および規制関係を築くかもしれません。しかし世界中の労働水準を下げ、環境に悪影響を及ぼし、規制上の安全措置を縮小し、一般を犠牲にしてすでに影響力のありすぎる企業と個人のそれをさらに強化するのです。

地図:フットプリント・クロニクル

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解体

by オースティン・シアダック

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汗まみれの体にホールバッグを担ごうともがくと、それはブタのごとく甲高い抗議のうなり声を上げた。俺はそれよりもさらに大きなうめき声で対抗する。1か月のビッグウォール遠征に必要なロープ、カム、ピン、ビーク、ポータレッジ、テント、食料、燃料、その他諸々を詰め込んだ30キロ以上の重みが、背骨に深く食い込む。俺はすでに、同じようなホールバッグを担ぎ、ベースキャンプまでの約25キロメートルを2往復していた。そんな重荷を背負った俺たちは皆、花崗岩の上で膝をよろめかせ、疲労困憊で重い足を引きずっている。

「あれを見ろよ!」と誰かが興奮して叫んだ。パタゴニアを象徴するトーレス・デル・パイネのビッグウォールが岩だらけのモレーンから突き出し、雲ひとつない青空にサメの歯のようなギザギザの輪郭を描いている。どの面も険しい花崗岩と雪で形成され、尖峰がまぶしい太陽に向かって900メートルもそびえている。俺たちは喜びと信じられない思いで喚声を上げた。1年以上頭のなかを占領してきた岩壁の下についに立ち、夢が実現するのを感じる。いよいよ登攀だ。

写真上:この場所にたどり着き、この風景を見るためにかけた1年もの執着と計画がついに実った瞬間。エル・チャルテンへの道にて。アルゼンチン、パタゴニア Matthew Van Biene

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新しい砂防ダムよりずっといい:スリット化で一石三鳥

by 山口高広 (パタゴニア 白馬/アウトレット

【白馬村にある平川の砂防ダム 撮影:田口康夫】

川の近くでキャンプをしたとき、渓流釣りをしたとき、また山歩きの休憩でふと小川に立ち寄ったとき……、上の写真のようなダムを見たことがあるのではないでしょうか。

ダムには貯水、治山、発電など、さまざまな用途がありますが、上の写真は川の下流へ急激に土砂が流れ込むのを防ぐ、いわば土砂災害を防ぐための砂防ダムです。砂防ダムは土砂を川の途中で貯め、下流まで一気に流れ込むのを防ぎます。しかしやがてそのダムも土砂でいっぱいになります。いっぱいになるとその川底が緩やかになるため、土砂の供給量が抑えられて急激な流れを防ぐという働きもあります。下流への土砂の急激な供給は抑えられるものの、砂防ダムが貯めることのできるその調節量は極めて少なくなるため、同じ川にまた新たな砂防ダムを建設して機能を保たなくてはなりません。下流に住む人びとの生活を守ろうとすると、砂防ダムの建設に終わりはありません。

では一方で、砂防ダムによって下流への土砂の供給が抑えられてしまうことで、どういう問題が発生するのでしょうか。現在起きているいくつかの影響を紹介します。

【 白馬村にある平川の砂防ダム 写真:田口康夫 】

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パリ・プロジェクト:国連気候変動会議の第1週を振り返る

by イーサン・スチュワート

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昨年11月のほぼ1か月、全世界がパリに注目していた。まず、感謝祭のわずか2週間前に起きた平和を打ち砕く純然たる野蛮行為が、僕ら全員の心の中心に光の都を照らし出した。そしてまだその傷が生々しく世界中の人びとを恐怖に陥れるなか、近代において最大ともいえる環境のための集会が開かれた。この地球において記録上最も温暖な2015年(そしてそれは同じ栄誉を獲得した2014年のわずか1年後)が終わりを告げようとしていた。好むと好まざるにかかわらず、この惑星は変化し、世界中から194か国がそのために何かを試みようとパリに集った。

写真上:会議中は警備上の懸念から公衆の集まりは中止されたが、アーティストたちのコミュニティが多くの人に声をもたらすクリエイティブな方法を創出。アーティスト兼研究者のヤン・トマによるディスプレイ、#HumanEnergy 写真:Kodiak Greenwood

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クリーネストライン

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