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バーティカル・セーリング・グリーンランド2014:パート3「文明社会への帰還と登攀概要」

by ニコ・ファブレス 写真提供:ワイルドな一団

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2か月ぶりのシャワーはどう表現したらいいのだろう……うーむ。

グリーンランドの文明社会にたったいま戻ったところ。この3週間はいろんな意味でとにかくエキサイティングだった。冒険的なクライミング、ホッキョクグマとの近接遭遇(しかも丸腰)、そして吹雪のなかで巨大なうねりに揉まれながらのグリーンランドまでの超怖い横断。永遠につづくかのように見えるこの種の旅は、熱いシャワーを浴びてはじめて冒険の終わりを実感する。その分シャワーの気持ちいいこと。

(編集者記:シェプトン船長とワイルドな一団の旅のパート1パート2もお読みください。)

3週間前、僕らはサム・フォード・フィヨルドを出てギブス・フィヨルドの探索へと向かった。サム・フォード・フィヨルドの強烈な天候はついにやわらぎ、青空が顔を出した。デッキで気持ちよく日光浴をしながら山々やビッグウォール、フィヨルドに浮く氷河や氷山の神秘的な景色を満喫した。しかし9月初旬だったので日に日に気温が下がり、日焼け止めを塗る部分はどんどん小さくなっていった。

写真上:ギブス・フィヨルドのプランク・ウォールで雪に埋もれていない「Walking the Plank」のオフィズスを楽しむニコ。

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バーティカル・セーリング・グリーンランド2014:パート2「悪天候、船上コンサート、夜間の登攀」

by ニコ・ファブレス 写真提供:ワイルドな一団

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バフィン島に着いてから3週間が過ぎた。(編集者注:パート1はこちらをご覧ください。)最初に出会った地元住民は海岸から何キロメートルもはなれた叢氷の上を漂流している8頭のホッキョクグマだった。深い霧のなかで砕けた叢氷の合間を縫うように走っているときのことだったので、かなり驚いた。

クライド・リバーに立ち寄ってカナダへの入国手続きを終えたあと、サム・フォード・フィヨルドのビッグウォールに向かって出帆した。そしてすぐに巨大な岩壁の多さと、ここがほぼ手つかずの状態であることに驚愕した。ものすごくワイルドで、美しく、力強い。そしてそれとは対照的に僕たちは小さく、弱々しく感じる。

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バーティカル・セーリング・グリーンランド2014:パート1「ウマナックでのウォームアップと壁で過ごした24時間」

 by ニコ・ファブレス 写真提供:ワイルドな一団

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2014年7月15日。またまたエキサイティングな冒険に出発だ! 船長のボブ・シェプトン師は、僕たちワイルドな一団(ショーン・ヴィラヌエバ、オリビエ・ファブレス、ベン・ディト、そして僕)がジャムセッションとビッグウォール登攀のためにドドズ・デライト号に戻ってきたことをとても喜んでくれている。前回ボブと一緒にグリーンランドへ遠征してからすでに4年が過ぎていた。今回は船長のために楽器も釣り具もウイスキーもどっさり持ってきた。どれもバフィン島東岸のフィヨルドにある巨大なビッグウォールでの音響テストという新たな任務を全うするのに役立ってくれるだろう。

1週間前にアシアートを出航してから、良いときもそうでないときもあった。残念なことにワールドカップの決勝戦を見逃し、そしてまだ氷が十分に溶けていないためにバフィン島側へ横断できないのだ。船長がしびれを切らし、大変なリスクを冒してでも僕たちをバフィン島に連れて行くんじゃないかと気が気でない。万一、叢氷と押し寄せる潮流のなかで座礁したら、ドドズ・デライト号はほぼ間違いなくつぶれて沈没するだろう。とはいえ、僕たちの船長はこの手の状況は重々承知のはず。なぜなら船長はグリーンランドに2艘の帆船を持っていて、なんとそのうちの1艘は「水中深く」にキープしてあるのだから。

写真上:ドドズ・デライト号での前回の遠征から4年。ここに戻ってきたことに興奮しているワイルドな一団と船長のボブ・シェプトン師。

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ジャンボ・ワイルド:「我ら人民」

 by エリエル・ヒンダート

  

注意して見ていなければ見過ごしてしまうものがある。

朝日のなかでコロンビア・リバー流域からパーセル山脈を見渡していると、ラジウム・ホットスプリングスにある地方自治体事務所を通り過ぎてしまう。それは人間の存在がたんなる星印のように思えるこの限りない自然の世界ではむずかしいことではない。

編集者記:街頭デモからオンライン嘆願書への署名までアクティビズムにはさまざまな形態があります。私たちにできる最も重要で効果的なもののひとつは公聴会での発言です。今回の投稿はブリティッシュ・コロンビアに提案されているジャンボ・グレイシャー・リゾートについての今年はじめの公聴会からのもので、ジャンボ・バレーをめぐる25年の闘いのたったひとつのエピソードです。私たちはこのストーリーを、スウィートグラス・プロダクションとパタゴニアによる長編映画『Jumbo Wild』の発表にともないお届けします。映画のリリースとともにパタゴニアは地元の環境保護団体〈ワイルドサイト〉と密に協力し、ジャンボ・バレーの開発の阻止と永久保護に取り組みます。映画のツアー日程、予告編、ジャンボを野生のままに保つための行動についてはPatagonia.com/japanでご覧ください。

その建物は引き返すとやっと見つかる。オフホワイトで、小さな看板があり、公共施設というよりは住居のようだ。ここが最近できたジャンボ・ワイルド・マウンテン・リゾート自治体のための一般の意見聴取の足場。公衆が存在しない地域における公聴会のようなもので、提案されているジャンボ・マウンテン・リゾートの方向について懸念を抱く人びとが情報や意見を表明するのに5分が与えられる。

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パタゴニアの地球税:2015年度 パタゴニアの環境/ソーシャル・イニシアチブ

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従来の慈善活動の様式は、企業や財団などの大規模な資金提供者がおもに大掛かりなプロの環境グループを支援するのが通常です。(500万ドルを超える予算をもつ)全国的な大規模環境保護団体は重要な仕事をしていますが、それらは環境グループ全体のわずか2%にすぎないのにもかかわらず、全環境助成金および献金の50%以上を受け取っています。

一方、根底から継続した変化をもたらす草の根レベルでの環境運動への資金提供は、いままで以上に重要になっています。しかしこれらの団体は甚だしい資金不足にあえぎつづけています。

資金提供の枠組みはアンバランスです。パタゴニアはこれを変えることを目指しています。

写真上:2015年度パタゴニアの環境/ソーシャル・イニシアチブ。お近くのパタゴニア直営店にて、または デジタル版をお読みください。表紙写真:Donnie Hedden

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冒険でいっぱいの旅はつづく

by キティ・キャルフーン

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年をとるにつれて私にとっても友だちにとっても、普通のライフスタイルに収まってしまう危険はより現実のものとなる。芝生を刈り、車のオイル交換をし、歯医者に行く。近頃では、選択肢があれば、マルチピッチのルートに1日を費やすよりも数ピッチのスポーツクライミングでワークアウトをすることの方を好む。冒険の感覚と自信は若さとともに薄らいでいる。イヴォン・シュイナードはかつてこう言った。「すべてがうまく行かないとき、はじめて冒険がはじまる」

私は本当に冒険を経験したいのか?それに伴うすべての恐怖、未知と苦しさもひっくるめて。その一方、私はまったくの健康体で、ふたたび自分を試さない理由はない。そこで気の緩みという雪だるま式の坂道から逸れる手段として、エル・キャピタンにある短いが険しく適度なエイドルートの「タンジェリン・トリップ」が完璧な経験だと決めた。

写真上:エル・キャピタンの「タンジェリン・トリップ」の1ピッチ目を懸垂下降するヨシコ・ミヤザキ=バック。カリフォルニア州ヨセミテ・バレー。写真:Kitty Calhoun

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.com/japan をご覧ください。

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