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姉妹愛を育んだツアモツ諸島での10日間

by リズ・クラーク

  

昨年はじめてパタゴニアのアンバサダー仲間であるキミ・ワーナーレア・ブラッシーに会う機会を得ました。パタゴニアが親切にも、私の愛する裏庭そして遊び場となったフランス領ポリネシアに浮かぶ珊瑚礁の海のうえで彼女たちと会う手配をしてくれたのです。彼女たちのことを知るかぎり、楽しい時間を過ごせるだろうと期待はしていましたが、別れを告げるころにはまるで姉妹を2人得たような気持ちになるほど親しくなるとは、想像もしていませんでした。

自然、野生動物、波、思慮ある食生活など、私たち3人には共通点があります。でも私たちの時間を純粋で特別なものにしたのは、先入観のない開かれた心だったように思います。ダイビングをしたり、波をシェアしたり、星空の下で笑いあったり、ココナッツを探して島を探索したり、あるいはただ鳥が旋回しながら海へ飛び込むのを見ているだけであっても、彼女たちはまさに私が見ているもの、自然の神々しさ、自由、平和、尊敬の念などを目にしているようでした。キミとレアと一緒に自然のなかに身を置くことで、私は完璧に理解してもらったように感じました。

写真上:フレンチポリネシアでリズ、レア、キミがともに過ごした時間を収録したビデオ4部作。ビデオ:Patagonia

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野生の魚はトラックには乗らない

by イヴォン・シュイナード/マット・シュテッカー

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本論説は2015年7月23日のサクラメント・ビー紙に掲載されたものです。

5月7日、ユバ・サーモン・パートナーシップ・イニシアチブ(YSPI)はカリフォルニア州では初の「捕獲と運搬」プログラムに着手する計画を発表した。捕獲と運搬とは魚を捕まえて、トラックに乗せ、ダムなどの障壁を迂回させるために川の上流/下流に運ぶ作業だ。

このイニシアチブが提案しているのは、キングサーモンをエングルブライトとニューバラーズ・バーという2つのダムを迂回させ、ユバ・リバーの北流へと移動させる7億ドルの50年計画である。

私たちはユバ・リバーとそこでサーモンが繁栄するのをこの目で見たい。だがこのような、ユバ・リバーにおける野生で持続可能な漁場や、流域機能の真の復元を達成しない高額なプロジェクトは大きな誤りだ。

写真(上):2011年、カリフォルニア州のユバ・リバーのエングルブライト・ダムを見下ろすイヴォン・シュイナード。写真:Matt Stoecker

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パタゴニアはオーヴィス21からのウール調達を停止

親愛なるパタゴニアの友人である皆様へ

私たちは先週発覚した動物虐待の映像にショックを受け、この数日間パタゴニアのウールのサプライチェーンを深く見直すことに費やしました。オーヴィス21とのパートナーシップは、草原の生態系を再生することへの純粋な献身という理由から、パタゴニアが誇れるものでした。しかしこの取り組みはこの努力に貢献してくれる動物に対しても同レベルの尊敬と人道的取り扱いを伴わなければなりなせん。

〈PETA〉のビデオで映し出されている何よりもショッキングな映像は食肉のための動物の屠殺です。オーヴィス21ネットワークのように、羊からウールを生産するほとんどの商業スケールの牧場はまた食肉も生産しています。最も重要なことは、剪毛工程であっても屠殺工程であっても、パタゴニアの名の下に生産されるウールを提供する牧場の動物が、確実に人道的に扱われるための強靭かつ一貫した方法を適用することです。オーヴィス21とパートナーシップを組むにあたり、私たちは動物を保護するためのいくつかの重要な段階を踏みました。しかし動物福祉を保証する包括的な過程の履行は不合格であり、このような恐ろしい虐待を目の当たりにすることに狼狽しています。

このことを受けて、私たちはオーヴィス・プログラムについての率直かつ厳しい評価をしました。私たちの結論は、オーヴィス21の牧場における望ましくない慣行を確実に即時に変えることは不可能だというものです。そのため私たちはオーヴィスからのウールの調達を停止する決断を下しました。これは苦渋の決断ですが、正しい行動です。

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PETAのウール・ビデオ

パタゴニアのベースレイヤーとインサレーションに使われているメリノウールを供給するオーヴィスXXIの牧場ネットワーク内で撮影されたビデオ映像を動物愛護団体〈PETA〉がリリースしました。これは〈PETA〉が出す他のものと同様、見る者を動揺させます。この4分間のビデオは子羊と羊の非人道的な扱いを示し、去勢、断尾(羊の尾を切ること)、食肉用の子羊の屠殺という生々しい映像が含まれています。以下で詳しく述べます。

このビデオが示す慣行に対する責任を認めることは、ことのほか意思をくじかれることです。なぜなら私たちがこのプロジェクトに関与することになった元々のきっかけは、草原地帯を再生することに加え、動物福祉を向上させることだったからです。2005年、私たちは(オーストラリアの羊毛生産者に対する〈PETA〉のキャンペーンを通して)ウジの発生を抑えるために羊に施すミュールズ手術という、苦痛をともなう慣行について知りました。私たちは公開(そして追跡不可能な)市場からのウールの調達を停止するために取り組み、ニュージーランドとオーストラリアのミュールズ手術を受けていない羊から安定した供給ができるまで、メリノ・ベースレイヤーの主要製品の立ち上げを延期したほどです。

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無限に広がる可能性に思いを馳せて:エベレスト街道ボルダリング

by 横山 勝丘(パタゴニア・クライミング・アンバサダー)

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4月下旬、ネパール中部で大地震が発生し、多くの命が失われた。そのちょうど一か月前の3月、ぼくはまさにネパールヒマラヤの心臓部にいた。地震のニュースを聞いてすぐに、そこで出会った現地の人々の顔と、周囲に広がる雄大な山々が脳裏に浮かび、胸が痛んだ。地震から4か月近くが経ったいまでもまだ行方不明者はいると聞くし、苦しい生活を強いられている人も少なくないはずだ。

ネパールヒマラヤの山中には、登山やトレッキング、それに付随する仕事を生業としている村人が多い。そもそもネパールという国にとって、観光資源は大きな財産だ。国全体が落ち着きを取り戻したらふたたびネパールを訪れ、そこに広がる美しい山々を眺め(もしくは登り)、この国の魅力を再認識することもまた、ぼくたちができるひとつの復興支援なんだと思う。

まぁ、「復興支援」などと勿体つけて語るまでもなく、ネパールに広がる山々は素晴らしい。ぼくたちアルパインクライマーにとって、ヒマラヤはまさに宝の山だ。雪や氷を抱いた巨大な山が無数に存在するのだから。でもそれだけではない。今回の旅では、この場所には無限の可能性が転がっているということにあらためて気づかされたのだった。

以下は、その4月にクリーネストラインに投稿されるはずだったものだ。そもそもは、「可能性を見出すこと」についてぼくが偉そうに語っていたのだった。そのタイミングで地震が起きたために投稿が遅れたが、あらためていまこのタイミングで投稿したのは、もう一度ネパールヒマラヤの魅力を皆さんと共有したいと考えたからだ。視点が完全にクライマーのモノになってしまっているのはご容赦いただきたい。

[ ゴシゴシ。岩のお掃除に勤しむ横山。背景はヌプツェ 写真:パタゴニア・クライミング・アンバサダー今井健司 ]

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過去を尊重する、そして神聖な場所を保護する規則

by ジョシュ・ユーイング

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15年前、僕は登攀し、探索し、冒険する場として、米国土地管理局(BLM)と国有林の広大な地形に恵まれたユタ州の南東部に惹かれた。僕のクライミング・パートナーや勇敢なハイカー以外にはほとんど人気のない場所だ。国立公園でたまに感じるような、行動ひとつひとつがレンジャーや規則に拘束されない自由な感覚が大好きだった。

こうした顕著な土地は、何年も経ったいま、週末にちょっと訪れるための場所ではない。文字どおり僕の裏庭で、この景観を未来の世代のために保護するために僕が日々働く場所でもある。現行の大きなプロジェクトはベアーズ・イヤーズの文化的景観を国立保護地区あるいは国定公園として永久的に保護するための同盟グループとの取り組みだ。

写真上:「イーグル・フェザー(5.10)」の3ピッチ目から油田のない景観を楽しむジョシュ。ユタ州バレー・オブ・ザ・ゴッズのイーグル・プルーム・タワー。写真:Mickey Schaefer

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クリーネストライン

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