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イヴォンの手紙を読む

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約束

サミー・キャマック  /  2015年2月26日  /  読み終えるまで5分  /  デザイン, アクティビズム

Photo: Jeff Johnson

約束

Photo: Jeff Johnson

僕と兄がはじめてプエルト・エスコンディードの写真を見たのは1979年のことだった。最近はあまり知られている場所ではなく、僕たちはビッグなレフトが立つ場所を見つけるために少し調べなくてはならなかった。僕は兄と高校を卒業したらすぐにでもそこへ行こうと約束した。そして、卒業してから数か月後、どうにかして金をかき集めて、メキシコまで行くことができた。それはまさに目を疑うような光景だった。人生で最高の波。僕はすぐに夢中になった。それはその場を去るとき、何があっても必ず戻ってくると自分に約束するような場所だった。実際、それ以来僕はここへ通いつづけている。

プエルトではすぐに学ぶことがある。リーシュを使うと、まず最初の日に、最初の大きなセットにつかまってひきちぎられる。だからすぐにリーシュなんて無意味だということに気がつく。そして次にボードが折れ、そして予備のボードも折れて、もうそれならもっとガラスクロスや樹脂を塗って強化するしかないということになる。その波は必然と耐久性へと目をむかせるのだ。

僕たちがここFCDでやっていることとそのあたりのボードメーカーとの大きな違いは使用するフォームにある。僕たちはクローズドセルのEPSフォームを使う。扱いがむずかしいため、この種類のフォームを使うメーカーは少ない。しかし、この素材は非常に強い。通常のウレタンフォームほど割れたり凹んだりすることもなく、重量も軽いため、パフォーマンスに妥協することなくさらにガラスクロスや樹脂を重ねることができるのだ。いまではプエルトに持っていくボードの数は確実に減った。これらのボードは長持ちするからだ。

僕たちが扱うエポキシ樹脂は、標準のポリエステル樹脂と比べて毒性が断然低い。他の人たちは僕たちのグラッシング工場を見学していつも驚き、「ワオ、臭いすらしない!」と言う。それはエポキシ樹脂を扱う利点のひとつである。一日の仕事を終えたあと、実際に感じることのできる違いだ。しかし、僕がいちばん誇らしく思う点は、流し落とす量が少ないことだ。サーフボードのグラッシングにおいては、樹脂を流し落とす作業がいちばん汚い作業だと思う。ポリエステル樹脂を使うときはバケツのなかで樹脂を混ぜ、それをボードの上へ流す。用意するエポキシ樹脂は、それぞれのボードのサイズを表で確認し、そのボードに見合った量だ。時間はかかるが、最終的に使用する量は少なくて済み、床に流し落としたりゴミになる量も減る。

これらは「強いボードをつくるべきだ」と言ったイヴォンのおかげである。フレッチャーにとって、パフォーマンスは最も重要な要素であり、ボードは最大限に機能性を発揮しなければならない。本当に完璧な組み合わせのため、イヴォンは耐久性を求め、フレッチは軽量性を求め、そして僕たちその中間を見つける。

主観的な判断だが、僕が使ったボードをもとにすると、FCDのボードは市場に出回っている平均的なボードよりも2〜3倍長持ちする。手入れとメンテナンスをしていれば、軽く10倍は保つだろう。とはいうものの、2メートルのエアーやでかいクリーンアップのセットを頭にくらえば、どうしてもボードは折れてしまうだろう。重要なのは、以前と比べてダメにするボードが減ったことだ。とにかく長持ちする。だから、一生のうちに所有するサーフボードの数が減るということ。それは僕のなかに存在するサーファーにとっては少し残念なことだが、環境にとってはずっと良いことなのだ。

サミー・キャマックはラミネーターの主任兼フレッチャー・シュイナード・デザインズの工場長。

エポキシについて

高性能サーフボードの製造は汚い仕事です。たくさんのフォームやファイバーグラスや樹脂を使って究極のシェイプを作っても、それは結果的には埋立て地行きとなってしまい、どれだけたくさんのバレルに乗っても環境にとっては理想的とはいえません。でも、より害が少ない素材でパフォーマンスに妥協しない強靭なボードを作る方法があります。フレッチャー・シュイナード・デザインズは1997年以来、この工程をマスターしてきました。

すべてのFCDサーフボードの中核は押出法発泡ポリスチレン(EPS)です。「押出法」のフォームはVOC(揮発性有機化合物)を含まず、水分を吸収しません。標準的なものより軽量なこのフォームを使用し、ファイバーグラスとエポキシ樹脂をより多く重ねることで、ボードの強度が増して曲がりが生じにくくなります。

FCDのサーフボードには強度と耐久性を最大限に高めるためにエポキシ樹脂を100%使用しています。エポキシ樹脂は用途に応じて何千種類もの調合がありますが、FCDが使用しているものは引っ張り強度、柔軟性、硬さ、衝撃強度、非毒性いう要素をバランスよく提供するよう調合されています。ポリエステル樹脂の2.5倍の強度をもち、耐久性では3倍も優れているため、損傷に耐えて長持ちするボードを実現させるのに最適です。

FCDはまた最先端の自社グラッシング工場で素材の製造業者と密接に協力し、最大限の強度を実現するために最適な樹脂とファイバーグラスの比率と最高の手法を保ちながらも、廃棄物の発生は最小限に抑えています。FCDのサーフボードはすべてカリフォルニア州ベンチュラのパタゴニアの本社キャンパスで製造されています。

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