コンテンツに移動

地球が私たちの唯一の株主

事業の繁栄を大きく抑えてでも地球の繁栄を望むのならば、私たち全員が今手にしているリソースでできることを行う必要があります。これが私たちにできることです。

イヴォンの手紙を読む

5,000円(税込)以上のご注文で送料無料

5,000円(税込)以上のご注文で送料無料:送料は、全国一律¥550(税込)です。5,000円(税込)以上ご注文の場合は、弊社が負担し、お客様には送料無料でお届けします。

詳しく見る

解決策シリーズ・パート3:行動する

アニー・レオナード  /  2014年2月6日  /  読み終えるまで6分  /  アクティビズム

数か月前、私たちはパタゴニアのコミュニティと解決策についての対話をはじめ、それが最も必要とされる3つのレベルを定めました——コミュニティ、ビジネス、政府です。前回は家庭にいちばん近い場所、つまりコミュニティにおける解決策について協議しました。今回ご紹介するのは腕まくりをして行動するための連絡先です。

私たちの現行のシステムは非常に混乱していますが、そのなかにも唯一の利点があります。それは変化をもたらすために行動する方法がいくつもあるということです。実際、その選択肢は多すぎて、どこから着手すべきか分からないかもしれません。私のお勧めは、皆さんそれぞれの情熱にしたがうことです。庭いじりが好きな人はグループを作って、空き地の返還をうながしてコミュニティ・ガーデンを作るのはどうでしょう。教育に情熱を抱く人は地元の学校をグリーンにするボランティアをして、スチームクリーニングなどのアクティビティに子供たちを巻き込むのもいいでしょう。自転車が好きな人はサイクリング仲間を集めて自転車レーンを作るなど、スキルや情熱を地元コミュニティと分かち合っていれば、その分野は何でもいいと思います。

コミュニティを基盤とする解決策の美点は、すぐにはじめられるということです。友人を誘って着手しましょう。コミュニティにおける変革をはじめるのに全国、または国際的ネットワークの一部となる必要はないのです。その一方、ネットワークはインスピレーションや助言や失敗から学んだ教訓といったすばらしい情報源となり得ます。以下に私がお気に入りのコミュニティを基盤とする解決策に取り組むネットワークのいくつかをご紹介します。

Transition Towns(トランジション・タウン):〈Transition Towns〉は2006年にイギリスの南西部にある小さな町トットネスではじまったネットワークで、現在40か国1,000の町に広がっています。これらのコミュニティは二酸化炭素の排出の削減方法を模索し、よりしあわせで強固かつ快活なコミュニティ作りに取り組んでいます。トランジション・グループは定期的に集まり、建築規制から地産地消の食品生産まで、あらゆることについて話し合います。近隣の人びとと知り合い、コミュニティを持続可能性へと導く素晴らしい方法です。トランジション・タウン・ネットワークは、グループ作りの手引書を発行しています。ご自分のコミュニティに既存のトランジション・グループがあるかどうかは、こちらでご確認いただけます。なければ手引書をダウンロードして、はじめましょう。

Zero Waste Communities(廃棄物ゼロ・コミュニティ):私のように廃棄物の削減努力を自分の台所からコミュニティに広げることを望む人にとって、地元の廃棄物ゼロ・コミュニティと協力するのは素晴らしい第一歩です。世界中で何ダースものコミュニティが廃棄物ゼロ方針を採用しているので、良い仲間がたくさんいます。コミュニティの廃棄物をゼロに削減することは長期的なゴールですが、公式な目標を掲げることで、その方向に向かう第一歩を確実に踏み出すことができます。世界中の多くの町がこの目標に向けて重大な進歩を遂げ、そのうちいくつかの町は家庭のゴミを80パーセント以上も削減しています。この取り組みに着手するための手引きは、Grassroots Recycling Network(草の根リサイクリング・ネットワーク)またはGAIA: Global Alliance for Incinerator Alternatives(焼却炉の代替策のための世界的同盟)を参考にしてください。

Sharing(シェアリングする):シェアリングはいま大復活し、「collaborative consumption(共同消費)」という新たな名前までつけられているほどです。モノの消費を減らし、コミュニティ作りを手助けするという、私たちが切に必要とする一石二鳥を達成するこの解決策は私のお気に入りです。シェアリングでは、たとえば10家庭がパワードリルをシェアすれば、各家庭がそれを所有する必要はなくなります。それは使われる素材の効率を高めるだけでなく、シェアするためにはお互いを知り合い、会話をして信頼を築く必要があるため、活発なコミュニティの隠し味となります。シェアリングは子供服やギアを分かちあう週末の蚤の市のようなシンプルなものから、Yerdle.comのようなより洗練されたものがあります。ご自分のコミュニティでのシェアリングを増やすためのインスピレーションと助言は、Shareable.netをご覧ください。モノの消費を削減し、楽しみをより増大させましょう。

そして最新の映画『The Story of Solutions(解決策の物語)』のチェックもお忘れなく。

Video: 『The Story of Solutions』by storyofstuffproject

巷にはさまざまなコミュニティを基盤し、解決策を促進する文字どおり何千もの組織があります。皆さんがコミュニティでどのような解決策を試みているのかについてお聞かせください。どのネットワークがもっとも役に立ちましたか?

アニー・レオナードは『The Story of Stuff』プロジェクトの創始者。ほぼ20年にわたって環境安全と正義についての問題を調査し、そして解決のための組織作りをしてきました。彼女のポッドキャスト『The Good Stuff』は、変革をもたらすことに成功した活動家、起業家、科学者などにインタビューする月刊シリーズです。

このシリーズを読む:
解決策シリーズ・パート1:川の中の赤ん坊
解決策シリーズ・パート2:私たちのコミュニティにおける解決策
解決策シリーズ・パート3:行動する
解決策シリーズ・パート4:近日公開

よく使われる検索語