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脱原発をめざす首長の輪:第三首「原子力から元気力のまちづくり・くにづくりへ」

by 中山泰(京丹後市長)

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私たちのまち、京丹後市は、将来の大きな繁栄の可能性にあふれています。京都府・近畿の最北に位置し、海岸線はすべて国立・国定公園、市全域が山陰海岸・世界ジオパークに認定され、さらに海、山、里、温泉などの自然/観光資源や、男性世界最長寿記録の故・木村次郎右衛門翁に象徴される百歳健康長寿、また日本のくにづくりに連なる古代丹後王国からの歴史遺産や数々の伝統産業など、これからの時代が地球規模で求める環境や健康や癒しといった価値/魅力の原石がふんだんにあります。そしてとりわけ本市が目指しているのは、自然環境や循環環境などの環境面を大切にし、さまざまな伝統産業に環境の付加価値を加えて、環境と経済を両立/相乗させていく「環境未来都市」、さらに将来の日本のグリーン経済発展、そして理想の環境都市像のひとつのモデルとなるような京丹後型の「新グリーン経済」の構築です。

そしてこの活動の柱の第一となるのが、「再生可能エネルギー生産の地域全面展開」です。本市はかつて、昭和50年代初めより、関西電力の原発立地計画が存在していましたが、平成18年に計画の撤回を申し入れ、撤退を実現した経験があります。以来、原発に依存しないまちづくり、「原子力」から「元気力」へと、さまざまな取り組みを進めてきました。そしていま、全量買取制度といった追い風も加わるなか、バイオマス、太陽光、風力をはじめとするさまざまな再生可能エネルギー生産を全面的に地域展開し、将来可能なかぎりの地域自給と、これを魅力として環境を大切にする企業や産業を佳くいざない、地球や自然に優しく経済に強い、グリーン経済と環境未来都市を目指して、取り組みを加速させています。

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タヒチからイアオラナ(こんにちは) - 今井 玄へのインタビュー

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パタゴニアのサーフィン・アンバサダー、今井玄は15歳でタヒチにわたり、現在は大学に通いながら神秘的な波に挑戦する日々を送る。タヒチの海でサーフィンする魅力について尋ねました。

タヒチに移住するきっかけは?

家族とサーフィンをしに訪れたときに、タヒチの波はもちろん、環境や人や文化に魅せられて、僕が中学生のときに家族で引っ越すことを決めました

タヒチという島の魅力は?

タヒチの魅力は人びとの優しさや自然豊かな大地、波の美しさです。そうした環境で日々いろいろなことを学んでいます。

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ヒマラヤにて

by 新谷暁生

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今年の春、私は23年ぶりにネパールを訪れ、エベレスト登頂を目指す三浦雄一郎さんのベースキャンプに3週間滞在した。体のあちこちが壊れ、歩くことさえままならない私にとっては大変辛い旅だったが、意義深い体験ができた。80歳を越えて3度目のエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎は偉大な人だ。

ルクラからナムチェへ、更にそこからベースキャンプへと歩くうちに様々な記憶がよみがえってきた。1969年から70年にかけてヤクの種牛であるシュクシュクゾランを探して放牧地を尋ね歩いたこと、8mm/40mロープ1本で越えたアンブラプチャ、1986年のチャムラン遠征の思い出やシェルパたちのこと、そしてライ族のシカリ。

【写真上:チャムラン登攀。左より李家、白木、新谷、喜多、由木。全写真:新谷暁生】

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山と旅とスノーボーディング

by 加藤直之(パタゴニア・スノーボード・アンバサダー)

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ぼくは山が大好きだ。また旅も大好きだ。そう、山旅こそ自分の人生観のなかでも非常に価値あるものとして認識してきたものだ。そして同時に、旅のお供にはスノーボードとこだわりつづけ、病めるときも健やかなるときも、割って歩き、曳き、背負い、登り、滑りつづけてきた。スノーボード・アンバサダーという立場ながら誤解を恐れずに言うと、ぼくにとってのスノーボーディングとは山旅を構成するかけがえのないひとつの手段であって、目的ではない。

今年の4月後半、ぼくはカナディアン・ロッキー第4の高峰、かつてピラミッドと言われたマウント・クレメンソー北壁の登攀/スノーボード滑降を大義名分にあげ、片道50キロメートル超のアップダウンの激しいアプローチを、半ば自虐的に楽しんでいた。3週間分の食料と燃料、そしてギアの入った40キロを超える110リットルのバックパックは肩に食い込み、ときには履いているスプリットボードをも担いてさらなる負荷をかけながら、歯を食いしばっていた。

【写真上:アサバスカリバーを渡る加藤直之。写真:Yuske Hirota】

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解決策シリーズ・パート2:私たちのコミュニティにおける解決策

by アニー・レオナード『The Story of Stuff』プロジェクト

Annie-320wi1968年、走り高跳びの選手ディック・フォスベリーが、片足ずつ飛ぶ一般的なベリーロールではなく、身体全体を振り上げて、後ろ向きで頭からバーを越える背面跳びでオリンピック記録を更新しました。当初、陸上競技連盟はフォスベリー・フロップと呼ばれるこの不格好な動きを禁止しようとしましたが、その成果はすばらしく、すぐにほとんどの走り高跳びの選手が使いはじめて、今日に至っています。このフロップは従来どおりのやり方を微調整する目的で作られた「全面的」解決策ではなく、競技のやり方自体を変えた「抜本的」解決策でした。

今日の環境、経済、そして社会的危機の重大さに対処するのに必要な規模の変化を起こすには、私たちの政府、ビジネス、コミュニティという3つのレベルでゲームのルールを変えていく必要があります。なかでもコミュニティは最適なスタート地点です。私たちの住む場所に近く、またたいていは世界や国や州といったレベルで変化を起こすよりも容易で、心理的/社会的報酬もより身近に感じられます。

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雪を追い求めて南半球へ:#PursuitOfPowderのライブアップデート

by エリエル・ヒンダート

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僕らは僕らの人生を一歩ずつ歩んでいく。その一歩は雪、泥、氷、岩に、そして次第に舗装道路に。右足を左足の前へという無限の繰りかえしは、空間と時間を通り抜けて僕らを移動させる。周りの世界が変わり、それは明らかに僕らをも変える。

赤道を一歩またぎ、北の夏から南の冬へと見えない境界線を越える。そこからさらに数十万歩を進むと出会うのは、雪を頂く火山が点在する果てしない砂漠、緑が生い茂る熱帯雨林に衝突する巨大な氷河、周囲の雲やスモッグを突き抜けて高くそびえる氷に覆われた山頂、そしてその麓に広がる温暖な活気あふれる大都市。

「冬」とは、北アメリカの空が雲で覆われて冷たい空気に満ちる3か月間のことではない。僕たちパタゴニアのスノーアンバサダーにとってそれは、まったく違う定義付けへの追求だ——それは1年の12か月間、冬の手で触れつづける空間を探し求めるための、弱まることのない原動力。

[写真上:チジャン山をハイク中のアレックス・ヨーダーフォレスト・シアラー。チリにて#pursuitofpowder 写真:Andrew Miller]

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野生のために働く:2013年度のパタゴニアの環境イニシアティブ

by イヴォン・シュイナード

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「世界の生存は野生にある」 — ヘンリー・ディビッド・ソロー

今年パタゴニアは創業40周年を迎えます。祝福に値する多くの功績のなかでも私がとくに誇りに思っているのは、野生を救うために実際に現場で働く人びと、つまり草の根活動家を支援してきたことです。

私自身は活動家ではありません。前線で戦う度胸がないのです。しかし1972年のベンチュラ市議会で、ある青年のスライドショーを見て以来、活動家たちを支援してきました。当時、ベンチュラ・リバー河口の西側の氾濫原に、高速道路の開通にともなう商業開発が計画され、開発促進のために河川周辺の公共事業や道路、各種サービス施設の拡大が提案されていました。市議会では多数の科学者が川はすでに「死んでいる」とみなし、このプロジェクトを支援する発言をしました。しかし、〈フレンズ・オブ・ベンチュラ・リバー〉を名乗る大学院生マーク・カペリは、うなぎ、鳥、アライグマなど、いまでも川に生息する生物がいることを写真で見せ、さらに毎年50匹のスチールヘッドが上流へ遡上していると指摘しました。カペリは満場の大喝采を受け、やがてプロジェクトは中止となりました。彼はたったひとりの人間に何ができるのかを見せてくれました。私に希望を与えてくれたのです。そして私たちはパタゴニアのオフィスの一角を彼に提供しました。

[写真上:創業40年を経たいまも、原生地域のために原生地域を守るという私たちの考えは変わらない。カリフォルニア州ヨセミテ渓谷のロスト・アロー・スパイア。写真:Glen Denny]

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風の谷のフンザから-2013夏、パキスタン、人と山に魅せられて

by 谷口けい

氷河上に落ちていた石に記録を残しミナピン村に並べる

2013年夏、ナンガパルバット(ヒマラヤ山脈の西端、8125メートル)で登山家殺害事件が起きた。パキスタン遠征の出発間際だった私たちは、外務省からも直々に自粛要請(というほど厳しくはなかったけれど、本当に行くのですか?という連絡)をもらった。協議を重ねるなか、パートナーは珍しく今回は止めようと言ったが、楽天的で刹那的に生きている私としては、「今」行きたいところ、「今」やりたいこと、は「今」を逃したらその冒険的要素や実行意義が半減すると思っているので、やっぱり「行く」という結論だった。カラコルムの山麓に住む、罪無き人たちにも会いたかったし(実際、この事件のせいで今夏のパキスタンへの外国人トレッカーや観光客は激減したと、地元の人々はこぼしていた)、今がダメで未来が大丈夫だなんていう保証も、この国にはない。

【氷河上に落ちていた石に記録を残し、ミナピン村に並べる 全写真:谷口けい】

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Sweetgrass Productions最新作『VALHALLA』

北海道・ニセコを舞台にした『Signatures』や南米各地で2シーズンかけて制作した前作の『Solitaire』など、映像の美しさと作品性の強い重厚な構成で、世界的に評価されているSweetgrass Productions。前作から2年ぶりに発表する『VALHALLA』は、ひとりの男が子供のころに持ち合わせていた「自由」をふたたび取り戻そうとする姿を描いた物語です。ヒッピー文化が根付くカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州ネルソンでの生活を軸に、ロジャースパス、レベルストーク、ヴァルハラ山脈など、ブリティッシュ・コロンビア州各地のロケーションや南アラスカの氷河での滑走シーンを、さらに磨きのかかった映像美でご覧いただけます。

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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