アメリカで最も危機に晒されている川はかのコロラド・リバーである
私たちは皆、淡水によって繋がっています。川は血管のように流れ、州や国境を超え、私たちの社会を維持しています。西部では1つの川が7つの州とメキシコを繋げています。それはレッド、グランド・リバー・レッド、リオ・コロラド、マイティー・コロラドといったいくつかのニックネームをもつ川です。
コロラド・リバーは真に砂漠の命綱です。4種の連邦政府でリストにされている絶滅危惧種の魚を含む多数の野生生物の生息地に水を提供します。この川と支流は26億ドルにものぼるリクリエーション経済と25万の持続可能な仕事を支えています。何百万人もの人びとが釣りやボートやハイキングのために川に訪れ、また水と時が削り取った壮大な景色を眺めながら、畏敬を抱いてグランド・キャニオンの上に立ちます。
私たちはこの川に多くを要求します。デンバーからロサンゼルスまで3千6百万の人びとがこの川の水を飲んでいます。川はおよそ4百万エーカーの農地を灌漑し、アメリカの15%の食物を育てています。けれども今日、川はダムでせき止められ、吸い取られ、迂回させられて、海に到達する前に枯れてしまっています。
それが今日、〈American Rivers〉が最も危機に晒されるアメリカの川のレポートでコロラド・リバーを第1に指定する理由です。
12月に公開された土地改良局自身の報告では、将来増えていく需要はおろか、現在のコロラド・リバー盆地全体にわたる需要を満たすのに十分な水がないことが強調されています。気候変動によりコロラド・リバーの水流は2050年までに10%から30%減少し、川、野生動物そして水資源に深刻な問題を引き起こすと科学者は予測しています。
南西部をまた干ばつが襲っている今年こそが、行動を起こすときなのです。
パタゴニアは〈American River〉、そしてそのパートナーと組み、健全な川、都市と農業にとってより賢い節水、そして上がっていく気温とより不規則な降雨に地域社会を適応するための水共有解決策を含む未来を創造するため、連邦議会に訴えかけています。
最も危機に晒されているコロラド・リバーを救うための行動を起こしましょう。
川は驚くほど回復力に富んでいます。私たちが川にチャンスを与えるとき、そして川が川であることを許すとき、川は自身を修復し、これからやってくる何世代にもわたる私たちを維持しつづけます。
〈American Rivers〉のウェブサイトで2013年最も危機に晒されている川のトップ10リストをご覧ください。このリストに挙った2つの川、ラフ・アンド・レディ・クリーク(8位)とバウンティ・ウォーターズ(6位)については、最近クリーネストラインでお伝えしました。