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絶賛したい2つの新製品:M10ジャケット&ナイフブレード・パンツ

by コリン・ヘイリー

今回のブログはかっこいいクライミングストーリーや写真はナシ。僕のようなギアオタクにだけ興味のある内容だ。改良されたM10ジャケットと新しいナイフブレード・パンツの2つの新製品を紹介しようと思う。パタゴニアから投稿を依頼されたわけではない。実際書きながらも、パタゴニアのブログサイトにアップしてくれるのかさえ分からないぐらいだ。[編集後記:ナイフブレード・パンツは2013年秋冬シーズンに発売予定です。]

今回投稿しようと思った動機は単純かつ利己的なものだ。パタゴニアのアルパイン製品はまったく最高の製品なのに、売上が伸びないがため、市場に出てたった1年後には生産中止になることがよくある。いまでは大切な定番商品となったR1フーディが、かつて生産中止となったのがいい例だ。今シーズン、僕はこの新しいM10ジャケットとナイフブレード・パンツをパタゴニアでのほぼすべての登攀で使用し、それらがいままで僕が手にしたなかで最高のアルパインジャケットとパンツであることを確信した。そして心配になった。これらの製品の売上が伸びず、また生産中止になってしまうのではないかと。皮肉なことではないか。だから、ただ単になぜ僕がこの2つの製品を絶賛するのかを説明したいんだ。そしてこれから長年にわたってオーダーできることを期待して。

製品広告には疑いの目が向けられることがよくあることは僕も知っている。その理由はもちろん正当だ。だが僕のこれらの新製品に対する推薦は100%正直なものであり、もし依頼されたとしても、実際に気に入らない製品の宣伝には関わらないと断言する。そしてたとえ本当に気に入った製品でも、エンカプシル・ダウン・パーカのように100%自信をもって書けるほど十分に使用していない製品に関しては、証言広告はしない。

さて、肝心の新製品についてだ。

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エール大学講義:パート3

Yale

イヴォン・シュイナードとヴィンセント・スタンレーが共著した新刊『レスポンシブル・カンパニー』をサポートするため、昨年エール大学にて、「責任ある企業:パタゴニアの最初の40年から得たレッスン」と題した講義が行なわれました。1時間半におよぶこの講義の模様は、エール・ライブストリームで中継されました。クリーネストラインでは、この討論の内容を数回に分けて投稿します。

パート2につづく本日のパート3は最終回。ひきつづき学生や視聴者からの多岐にわたる質問に答えていきます。

[エール大学、森林・環境学部で講義するイヴォン・シュイナード。写真:Anthony Clark]

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奇跡の海 - 上関の海と人に魅かれて

by 齊藤 知子(パタゴニア日本支社ダイレクトセールス)

上盛山から長島と祝島

山口県熊毛郡上関町。この町にある長島という島の先端の田ノ浦には、冬のとても短いあいだ海のなかに黄色いお花畑が広がる。『風の谷のナウシカ』に出てくる「金色の大地」のような景色だが、もしかすると今年かぎりで見られなくなってしまうかもしれない危うい状況に置かれている場所だという。パタゴニアの『Fall 2010』カタログのエッセイで目にした、スギモクという海草の写真。原子力発電所建設予定地になっているこの場所に広がる景色を実際に見てみたいと思った。

上関町にはこの長島や有名な祝島の他に、宇和島や鼻繰島など小さな島がたくさんある。静かな瀬戸内海に島々がぽっかり浮かんだような景色を船から見ると、なんだか心が安らぐ。国立公園である瀬戸内海では自然のまま残る海岸線が約20%だが、長島の海岸線は約70%が自然のまま残っている。田ノ浦のすぐそばにある鼻繰島は、夕暮れどきの島のシルエットがとてもきれいで、どことなくパタゴニアのロゴのフィッツロイにも似ている。また室津から少しはなれた八島は、船をつけた港のなかでもとくに透明度が高く、魚がたくさん見えた。宇和島には希少種の海鳥、オオミズナギドリが生息する。本来は餌を探して700キロも旅をする鳥なのに、宇和島のオオミズナギドリは短距離しか移動しない。それはこの海の豊かさの証でもある。天然記念物のカンムリウミスズメや30年前と比べると数が一割ほどにまで減ってしまったというスナメリも暮らすことのできる場所。瀬戸内海にわずかに残された鳥や魚や小さな生き物たちの命のゆりかごとも言われる場所。長島のまわりの海は「奇跡の海」と呼ばれている。島々の海岸線がそのまま海へ落ちる。そんな島が幾重にも重なる奇跡の海をはじめて見たとき、神々しいという言葉がぴったりだと思った。

[ 上盛山から見た長島と祝島 写真:齊藤 知子 ]

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国民の抗議がパタゴニアのダム建設を中断させる

文:クリス・カッサー、写真:ジェームス・Q・マーティン

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「パタゴニアは売り物じゃない! パタゴニアの川を救おう!」

「アイセンを保護しよう! パタゴニアをダムから守ろう!」

パタゴニアの2つの手つかずの川、バケルとパスクア川に計画された2基のダムに抗議し、2012年4月、チリのサンチアゴの路上でふたたび何万人もの人びとの声がこだましました。その数日前、チリの最高裁はパタゴニアのハイドロ・アイセン・ダム計画を3対2で通過させ、反対側の上告が退けられたばかりでした。

この判決は大きな敗北でした。けれども結果的にはダム建設のゴーサインとはなりませんでした。最高裁の判決からほぼ1年後、川はいまも自由に流れています。イタリアとチリのエネルギー会社のパートナーシップによるコルブン社の大きなビジネスのハイドロ・アイセンにとって、このプロジェクトの主要部分——(パタゴニアからサンチアゴまでの約1900キロにまたがる)世界最長の配電線計画——は未だ頭痛の種です。

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Worn Wear:パタゴニア製品にまつわる色あせないストーリー

キースとローレン・マロイが考案したWorn Wearは、キースが長年にわたって使用してきた自身のサーフ・ギアにインスピレーションを受けてはじまった取り組みです。2人はTumblrブログをスタートさせ、そこを皆様のお気に入りのパタゴニア製品にまつわるストーリーをシェアする場としました。この取り組みの開始にあたり、イヴォン・シュイナードものちにすべての「元祖」となるフリースについてのストーリーを寄稿しています。
 
ここにそのストーリーをご紹介します。また皆様のストーリーもぜひご投稿ください。投稿は簡単です。またストーリーが投稿された方にはマロイ夫妻からWorn Wearのワッペンが送られます。

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ヨガのすすめ - 自然のなかで遊びつづけるために

by 岡崎 友子(パタゴニア・サーフィン・アンバサダー)

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日常にYin and Yang、静と動を作ってくれるヨガ。自分のやっているスポーツにおいてヨガがどう役立っているかについて書いてほしいと依頼を受けたとき、じつを言うとすぐに書けると思っていた。しかし、いったん書きはじめたらあまりにいろんな面で助けられていることに気づき、まとまりがつかなくなり、途方に暮れてしまった。私のように地道にプラクティスを継続していない者でもその素晴らしさがわかるのだから、真面目にやっていればさらに感じられるに違いない。とりあえず今回は私が感じている2つの面について書こうと思う。

[ Photo: Tracy Kraft Loaboe ]

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厳冬期の島:利尻を滑る、利尻を撮る

by 松尾憲二郎

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上の写真でスノーボーダーを見つけてもらえたかな?(クリックでもう少しだけ解像度はあがります)ここは北海道の北部、利尻島。稚内の近く、日本海に、この標高1721メートルの山は浮かんでいる。日本列島最北の利尻岳の夏は花の百名山とも呼ばれる高山植物の宝庫。しかし冬は一変して海から吹き荒れる季節風の影響から、ヒマラヤに匹敵する山へと変貌する。3月6日から24時間だけ上陸し、そして2人のスキーヤー/スノーボーダーを撮影した話をしたい。

【全写真:松尾憲二郎】

稚内に向かう前日、僕は谷川岳で撮影をしていた。前泊は地下4メートルまで掘った避難小屋。春の陽気だったけどパウダースノーは思いのほかいいコンディションで、結局のところ夕方までシャッターを切りつづけてしまった。週末は激しい渋滞の関越道も、平日なら快適に飛ばせるほどだった。急いで東京に帰り、翌日からの利尻に向けて荷物を入れ替えなきゃいけない。荷物を送る時間的余裕はないから、電車、バス、飛行機、フェリーを駆使して、スキー道具、カメラ機材、さらにはテント泊用品を人力運搬するんだ。毎度、自宅から羽田空港までの移動がつらい。必要最低限の装備でも120リットルのバッグとホイール付きのスキーバッグがパンパンになってしまう。さらに荷物が多ければ階段のたびに2往復して運ばざるを得ない。カメラ機材を思うと乱暴な扱いは許されない。当然、他人の視線が刺さるわけで、冬なのに大汗かいてさらに目立つか、あるいは半袖を着てさらに怪しまれるか。雪山で強風に耐える僕の忍耐力はこうして作られているのかも。

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俺を大きくしたワイメアでのサーフィン:『No Bad Waves: ミッキー・ムニョスが語るストーリー集』日本語版より

MUNOZパタゴニア・ブックスより、本日、ついにミッキー・ムニョス著の新刊『No Bad Waves:ミッキー・ムニョスが語るストーリー集』の日本語版が発売されます。本書は一連のインタビューにおけるストーリーを記録したミッキー・ムニョスと膨大な数のコレクションから写真を厳選したジェフ・ディバイン、そして原稿の形を整えたジョン・ダットンと言葉と画像を組み合わせてページをデザインしたピーター・マクブライドの共同作品であり、それは最高の1冊となりました。
今日は皆様に本書を一口だけご賞味いただきましょう。長話はありません。『No Bad Waves』で取り上げられているのはーーたとえば、ワイメアに乗ったミッキーとウェスト・コーストのサーファーたちの最初のグループの話のようなーーどれも短いストーリーです。

俺を大きくしたワイメアでのサーフィン

次にハワイに戻ったのは1957 年だった。ノースショアでひと冬過ごし、はじめてワイメアでサーフィンをすることになった年だ。その冬はたくさんのビッグウェーブに乗り、俺はかなり自信をつけて帰ってきた。

そこにいた俺たちのグループはワイメアの波に乗ることについて話し合い、それを偵察しに行った。ノースショアで他の場所がクローズアウトのときも、乗ることができそうに見えた最後のスポットがワイメアだった。仲間の多くが集まり、道路からそのコンディションを眺めた。誰が行こうと提案したかは定かではないが、「OK、やろうぜ!」ということになった。

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「トミー」のメイキング

by ケリー・コーデス

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偉大な人物はどうやって偉大になったのか考えたことがあるかい?もちろん、簡単で決定的な答えはないし、その公式もない。彼らは人間であり、人間的な要素が無限に絡み合うからだ。つまり機会、持って生まれた才能、先天的な/身につけた意欲、精神力、視点、思考過程、影響、献身、勤勉さ、そしてその他の何かが、さまざまに、かつ神秘的に組み合わさり、そして人生という時空の継続を通して……。これでおそらく全部がカバーできたかな。分かったかな? ああ、僕もさ。

それは非常に興味深いテーマで、優れたフィルムメーカーのクリス・オルストリンが作ったパタゴニアのアンバサダー、トミー・コールドウェルの短編ビデオで、史上屈指のロッククライマーの人生を垣間見ることができる。トミーは僕の隣人、つまりコロラド州エステス・パークの仲間の一員で、僕の英雄の一人でもある(ここで僕がこのビデオの著作とストーリー開発に一役買ったことをお伝えしておかなければ)。

[写真上:「トミー」のメイキングからキャプチャーした静止画。ビデオは下記。]

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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