すべての日本の友人たちへ:『No Bad Waves: ミッキー・ムニョスが語るストーリー集』日本語版発売
パタゴニア・ブックスより、ついに4月4日ミッキー・ムニョス著の新刊『No Bad Waves:ミッキー・ムニョスが語るストーリー集』の日本語版が発売されることになりました。本書は一連のインタビューにおけるストーリーを記録したミッキー・ムニョスと膨大な数のコレクションから写真を厳選したジェフ・ディバイン、そして原稿の形を整えたジョン・ダットンと言葉と画像を組み合わせてページをデザインしたピーター・マクブライドの共同作品であり、最高の1冊となっています。日本語版の発売に際し、ミッキー・ムニョスから、日本の皆様へメッセージが届きました。
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すべての日本の友人たちへ
この本を書くにあたってのインスピレーションやフィロソフィーの一部は、かつて訪れた日本での体験から生まれた。それは1970年代のことで、出川さんが日本に招いてくれ、ボードをシェイプしたり、俺の友人でありアーティスト・サーファーであるケン・アウスターと3人で日本中を旅したりしたのだ。
出川三千男氏とはじめて会ったのは、彼がサーフボード作りを学ぶためにカリフォルニアに来たときだった。彼は俺といっしょにホビーのシェーピング・ルームで幾日かを過ごし、それからボード作りの他のすべての工程を見学した。帰国するとき、彼は俺に日本に来てみないかと聞いた。そして数か月後、航空券が郵便で届いた。俺はとびきり最高の文化的冒険の日々を過ごした。
季節は冬で寒かった。だが日本の人たちのもてなしの心は温かかった。俺たちは食べて、飲んで、シェーピングして、そして三千男のフォルクスワーゲンのバンで鎌倉から九州の最南端まで旅した。そうそう、俺たちは毎晩、いろいろな銭湯に入ったよ!
もうひとつ、日本への忘れられない旅がある。それはイヴォン・シュイナードとレラ・サン、そしてジョーイ・キャベルといっしょに旅をしながら、パタゴニアのストアのための場所を探した。その探査の旅で、俺たちはさまざまな美しい場所を訪れ、そして愉快な冒険をした。
1970年代のあの旅以来、俺は何度も日本に帰っている。日本で作られるサーフボードはいまや世界中のどれにも劣らない。そしてサーファーも世界に通用するレベルになった。だが、変わらないものがある。それは日本の人たちの愛情と心地よいホスピタリティだ。
日本の皆に乾杯!
――ミッキー・ムニョス
パタゴニア・ブックス刊『No Bad Waves : : ミッキー・ムニョスが語るストーリー集』は4月4日発売。全国のパタゴニア直営店およびオンラインショップでお求めいただけます。
またFletcher Chouinard Designs (フレッチャー・シュイナード・デザインズ)のサーフボードのコレクションで、ミッキー・ムニョス自身によるデザインのモデル「ミッキー・ムニョス」もぜひご覧くださいーー「ほぼどのようなタイプの波にも対応する、ロングボーダーのためのショートボード。ロングボードの滑らかさとショートボードのルースな動きを望む人に最適」