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ダムの国から『ダムネーション』

by ケイティー・クリングスポーン

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その圧倒的な数とサイズにもかかわらず、ほとんどの人はダムについてなど考えないでしょう。

パタゴニアの創業者でありオーナーであるイヴォン・シュイナードはそうではありません。

ダムを目にするとき、彼が見るのは、壊れた水路とグリーンからはほど遠いエネルギー生産の古い考えや方法です。彼はまたダムを崩壊することによってこのダメージを修復する可能性をも見ます。

「僕はフィッシャーマンだ。これらの川に魚が戻ってくるのを見たい」 シュイナードは言います。「ダムを作ったり露天掘り鉱山を作ったり山頂除去をしたりしたら、それを修復する責任があるのだということをはっきりさせたい。そこには公共からの信頼がある。だからそれを修復すべきなんだ」

[『ダムネーション』の製作責任者兼パタゴニアの創業者、イヴォン・シュイナードはダム撤去の長年の提唱者であり、自由に流れる川の保護者。写真:Tim Davis]

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キープの森で生まれたツールの森

by 中西悦子(パタゴニア日本支社 環境部)

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「当方の会員の主力はサラリーマンです。近時の経済状況から日曜出勤は当たり前、有給休暇も簡単には取れません。日時のすりあわせは、残念ながら出来ませんでした」 日本の環境団体のメンバーの多くが専任ではなく別の仕事をもち、自分の時間の一部、もしくは大部分をその活動に充てています。そのため活動のために遠くはなれた場所に向かう費用や時間を割くのも、なかなかハードルが高い状況です。しかも、目の前で起きた問題の解決に動き出したときには、道具箱に何が必要かなど考える時間もなく飛び出した市民活動家たちは、パタゴニアの創設者であるイヴォンの言葉を借りれば、「手作りバザーのような規模で、大企業の弁護士チームと戦わなくてはならない」状況にあります。

だからこそ、効率よく行動するために効果的な戦略を構築し、メッセージを明確化し、そしてそのメッセージを伝える妥当な手段を見つける必要があります。けれどもそのとき道具箱に適切なツールがなくては効率よく行動することはできません。経験豊かな専門家と環境活動家を講師に招き、より効果的な活動家になる秘訣を学んで、実践してもらうための「草の根活動家のためのツール会議」を、日本では第3回となる2012年11月末に公益財団法人キープ協会運営の清泉寮にて、短く長い2泊3日の日程で実施しました。

【第3回ツール会議参加者 写真:佐藤光夫】

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ありがたく思うこと

by アニー・レオナード

Annie-320wi人生においてもっとも感謝していることは何かと人に尋ねると、ほとんどいつも、ある3つの答えがトップにあがります。それは車(ハイブリッド車でも)でも、新品の極薄のラップトップでも、700フィルパワーのグースダウン入りスキージャケットでもありません。アンケートでつねにわかるのは、私たちが友人や愛する人たちや健康、そして自然という奇跡に感謝していることです。さらに臨床研究では、感謝の気持ちが私たちにとって良いということを明かしています。感謝する人びとは幸せで、落ち込みやストレスが少なく、人生により満足し、そして問題により良く対応します。また感謝の気持ちは睡眠すら助けます。

それならいま、このように問うのに良い時期です。「私たちはなぜ自分で言ったとおりのことをしないのでしょうか」

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風と海に導かれて

by  ベリンダ・バグス

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これまでにしてきたすべての旅を通じて、日本は私にとってはいつも特別な存在です。日本は神秘的な文化からさまざまなインスピレーションを受ける場所。日本人の親切さ、毎日の生活への真摯な姿勢から学べることはたくさんあります。私たちの息子、レイソン・コリンには4分の1は日本人の血が流れている。だから日本は彼のルーツでもあるのです。
 
アダム、レイソン、そして私は、光り輝く美しい景色が広がる夏の日本へと3週間のアドベンチャーに出発しました。私のシェイパーであるタッピーの見慣れた顔が空港で出迎えてくれ、彼から2本の新品のロングボードという最高の贈り物をもらいました。タッピーはFCDのビンディ・モデルをシェイプしています。このオールラウンドのログは、日本のさまざまなビーチをめぐる私たちの旅には最適なボードになるでしょう。すぐに水に入りたい衝動に駆られましたが、数日待たねばなりませんでした。

飛行機から降り立ってすぐに向かったのは渋谷の繁華街。私たちの足取りは、路上をせわしなく歩くアメーバのような人通りに導かれていきました。うれしいことに世界的に有名な渋谷の交差点を体験することができました。レイソンを肩車し、目映い街の灯りに畏敬の念を抱きつつ、何千人もの人間が行き交うなかを私たちは何とか向こう側へ渡ることができました(そして何度も!)。私たちが慣れ親しんでいる人気の少ないビーチと高いゴムの木からはかなりの異世界でした。

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生きるために:パタゴニア・ブックス最新刊 『レスポンシブル・カンパニー』より

by イヴォン・シュイナードヴィンセント・スタンリー

レスポンシブルカンパニー_帯びなし我々の暮らしは自然を脅かしているし、人間としての根本的ニーズを満たせずにいる。世界的に疲弊が進むとともにお金で買えないものの荒廃も進んでおり、我々の健康も経済的繁栄も少しずつ悪化している。どうしてそうなってしまっているのかは、まだ、よくわかっていない。

一方、ここ何十年かでさまざまな新技術が実用化されたことを見ると、創意工夫に富み、状況に賢く適応していくという優れた才能を人類が失っていないこともわかる。人間にはこのほか倫理という観念もあるし、生命に対する慈しみや正義を求める気持ちもある。今後、我々は、このような力をもっと活用して経済活動の進め方を変え、社会正義を全うするとともに環境責任を果たし、我々を生かしてくれている自然や人類共有財産の被害を小さくしていかなければならない。

いまの産業モデルは二〇〇年も前のもので、環境的にも社会的にも経済的にも持続不可能になっているが、どのようなものであれ、事業をおこなおうとすれば、産業モデルの現状から逃れることはできない。その現代における事業責任というものを、地球環境が危機的状況にあり、経済も大きく変貌しようとしていることを踏まえて考えなおそうというのが本書である。

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美しく、力強い映画『グラウンドスウェル』

by クリス・ダリモント(レインコースト・コンサベーション・ファウンデーション

グラウンドスウェル(トレイラー) :パタゴニア from Patagonia Japan on Vimeo.

 〈レインコースト・コンサベーション・ファウンデーション〉の協力のもと、パタゴニアのクリス・マロイFarm League Productions、そしてWoodshed Filmsが共同制作した新しい映画『グラウンドスウェル』。これは確固とした立場を取ることについての小さな映画です。

『グラウンドスウェル』はパタゴニア・アンバサダーのトレバー・ゴードンダン・マロイクリス・マロイといった世界クラスのサーフィンをフィーチャーしています。

彼らとカナダの非凡なサーファー、ピーター・デブリーズは、〈Raincoast〉とともに70フットのセールボートに乗ってブリティッシュ・コロンビアの遠隔地の海岸を旅し、なぜこの地域が保護されなければならないのかを探ります。

この一団は地元の先住民のリーダーと一緒に、提案されているタールサンドのパイプラインとそれに伴う原油タンカーによって脅かされる海岸線を代表する声となります。

世界最大の工業プロジェクトの発案によって危機にさらされる海洋ほ乳類とその他の生物に、どうすれば発言力を与えられるのでしょうか。結局のところクジラやイルカやその他の動物たちは、どんなに高い知性を備えていても石油産業からみずからを守ることはできないのです。

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私たちの政府を取り戻す

by アニー・レオナード

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たとえばあなたの車が盗まれてしまったとしましょう。無責任な不良たちがその車で無謀運転に繰り出し、一方通行を逆走し、罪のない歩行者を恐怖におののかせ、そして市庁舎の前の芝生にドーナッツ状の跡をつけました。もしもその車があなたの手元に戻ってきたら、あなたは肩をすくめて、こう言うでしょうか?「もう、やつらにあげるよ。がっかりだよ。もうあの車を運転するつもりはないよ」

もちろん言わないでしょう。しかしこれは、足踏み状態の政府と政治プロセスの腐敗に落胆して、傍観することを決めた人たちや、みずからの票を棄権することを決意をした人たちと同じ考え方なのです。

私の一票では何も変わりはしない。誰が当選しようと一緒ではないか。邪悪な政治家たちのなかから、少しだけましなやつを選ぶだけなら棄権したほうがいい。そう思われるかもしれません。

しかし、それは大きな間違いです。

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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