「遅いは速い」:僕の裏庭でのミニ・アドベンチャー
ひんぱんに旅をしてきたこの15年間、そのあとには家でやることがたくさんたまった。じつをいえば、そのうちの10年間はカリフォルニアについてはあまり考えもせず、ホームシックになることも、何かを見逃しているとも感じなかった。だがそのときは過ぎた。ただ年をとってきただけなのかもしれないが、発見したのは、地元には人生100回分の冒険があるということだった。
少し前、僕らの海岸線を旅して回るアイデアを思いついた。それは、何年もかけて訪れてきた他の海岸線と同じように、とても楽しいと思えた。この考えを2人の友たちに伝えると彼らも乗り気で、計画とパッキングに参加すると、旅は突如決定された。
というわけで、3週間前にカノア・ジマーマン、ケレン・キーン、そして僕は、自転車、サーフボード、ウェットスーツ、フィン、マイクと2台のカメラを持って、北へ向かう列車に乗った。自転車に乗って海岸線をサーフィンし、友達、家族、知り合いを訪問し、必要ならお忍びでキャンプし、そしてなるべくただ飯食いをせず、カリフォルニアの海岸で良い仕事と生活をする人びとから学ぶというのが僕らの計画だった。
これまでの旅からいくつかの写真を紹介しよう。
ポイント・アリーナからサンフランシスコまで僕らを居候させてくれて(そして僕らに我慢してくれた)以下の人たちに感謝する。少し北まで僕らを連れていってくれたダニー・ヘス、農家のスピードは庭いじりのスピードよりも早いことを教えてくれて、たくさんのお守りの祖父石をくれたニュー・ファミリー・ファームのライアンとアダム、ゴスペル・フラットのマーチ一家、そしてオズのアリスとフーパーズ、ギターのレッスンとホットタブを提供してくれたマジック・ウエスト・スタジオのケイシーとアレクシ、光を追いかけてくれたカイル・フィールドとアヤ、プルーフ・ファボのブレットとメイシー、さらに借金をさせてくれたワイルド・フラワー・ベーカリーの女性(お金は郵送しました)、僕らをふたたび歓迎してくれたウッドショップのクルー、それから街での最後の5日間、僕らに家を開放してくれたマリコ。翌朝には必ず退散するから!