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「ぐるぐる」しよう

by 丹羽順子(〈xChange〉代表)

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少し前に『THRIVE』という映画を見た。宇宙やすべての生命は全部つながって「ぐるぐる」まわって調和しているのに、地球という惑星だけが、独自に作り上げた奇妙な一方通行のシステムに基づいて突きすすんでいる。それはまわりの環境と共存しないやり方である。じゃあどうやってほかの命とのつながりを取り戻し、自然から教えてもらった「ぐるぐるまわる暮らし」を実践できるのか?そんなことがテーマの映画だ。「大切なことは、宇宙人が教えてくれる」というぶっ飛んだ話の解釈は別にして、私にとってはいろいろな示唆を与えてくれる、興味深い映画だ(『THRIVE』は十カ国語に訳されていて、オンラインでも鑑賞できる)。

地球は太陽の周りを一年かけてぐるぐる回っている。さらに一日一周ぐるぐる自転している。月は地球の周りをひと月かけてぐるぐるしている。世の中はぐるぐる回っている。水も空気も自然界のなかにあるすべての命も、ただひたすらぐるぐる回っている。いままでそうやってやってきたし、これからもその先もそうするだけでいいのだと思う。

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聖なる源流

by ポール・コランジェロ

ブリティッシュ・コロンビア北部の遠隔の山岳地に「セイクリッド・ヘッドウォーターズ(聖なる源流)」が存在します。そこはブリティッシュ・コロンビアのサケの生息地として最も重要な3つの川、スティキーン、ナース、スキーナが生まれる場所です。北米最大の弱肉強食の生態系のひとつを支え、ファースト・ネイションズのタールタン族の伝統的な領土でもあります。その大部分は保護されておらず、提案されている無数の鉱山開発計画が、いま、この土地の水、野生動物、そして文化を脅かしています。

提案されている最大のものはシェル社の石炭床メタン(CBM)プロジェクトです。セイクリッド・ヘッドウォーターズの中心におよそ100万エーカーの借地権をもつシェルは、大量な水試用を要するハイドロフラッキング(水圧破砕法)工程でメタンガスを採掘します。それはヘッドウォーターズを汚染し、水のレベルを変えてしまう恐れがあります。また迷路のように入り組んだ道路とパイプラインが抗口を結び、現在手つかずの野生動物の生息地をバラバラにしてしまいます。

[ビデオ:ナショナル・ジオグラフィック所属の探検家ウェイド・デイビスが「セイクリッド・ヘッドウォーターズ(聖なる源流)」について語る。写真:Paul Colangelo、音楽:Todd Hannigan]

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壊れた川 ~いまこそ聞こう、ダムのことを~

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アメリカではこの20年でダム撤去はもの珍しい行事から、河川の修復事業へと発展しました。そして何よりも重要なのは、ダム撤去の概念が何百もの地域コミュニティに根づいていること。そして住民は川と歴史と自然のシステムを修復するだけでなく、その過程でコミュニティ自体を一新する可能性を再発見しているという点です。

 パタゴニアの環境キャンペーン「アワ・コモン・ウォーターズ(共有の水)」ではダムや分水路によって破壊された河川に視点を向け、その現状をカタログやウェブサイトで紹介しています。『Early Fall 2012』カタログでは河川の修復に努める
5人のダム破壊者たち、「ダム・バスターズ」を取り上げ、さらに『Snow 2012』カタログでは環境エッセイ「荒瀬ダム撤去とゲートの向こうに見える未来」をお読みいただけます。

私たち人類と地球上に生息するその他すべての動植物が必要とする水の未来について学び、行動を起こしましょう。

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ダムについてよくあるご質問 (〈水源開発問題全国連絡会〉提供)

1.ダムとは何ですか?
一般的には水の流れをせき止めたり、変えたりする建造物のことです。法律的には河川の流水を貯留し、又は取水するための構造物で、基礎地盤から堤の頂上までの高さが15メートル以上のものをダムといいます。

日本のダムの定義は、河川法と河川管理施設等構造令に書かれています。河川の流水を貯留し、又は取水するため、河川管理者(国土交通大臣または都道府県知事)の許可受けて設置する構造物で、基礎地盤から堤の頂上までの高さが15メートル以上のものをダムと定義しています。高さ15メートル未満の同様な構造物については、堰(せき)としてあつかわれています。なお、一般に「ダム」と呼称される砂防ダム・治山ダム・鉱滓ダムは、水を貯留する目的を持たないため河川法上のダムとはみなされていません。

ちなみに、非政府組織・国際大ダム会議による世界的なダム基準では、堤高5メートル以上または貯水容量300万立方メートル以上のものをダムと定義し、そのうち堤高15メートル以上のものをハイダム、それ以下をローダムと定義しています。 また、土砂を貯めることが目的で高さ約7メートル以上のものを砂防ダムといい、それ以下のものを砂防堰提といいます。

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MEET THE CREW: フレッチャー・シュイナード・デザインズ(FCD):「材料は違う惑星から取り寄せていて、スーパーマンの弱点であるクリプトナイトでできてるんだよ」

by エリック・ストゥルーファート

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サーフィン歴は?

27年。


FCDのボード制作のなかのどの部分を担当していますか?

グラッシングが施されたあとここにきたボードを、オリジナルのフォームの形へとサンディングして再形成すること。そしてそのボードに特別に調合したエポキシ樹脂でホットコーティングして、さらにサンディングを施してから、ショールームにあるような完成品に仕上げるのが俺の仕事だよ。

サーフボード職人歴はどのくらいですか?この業界に入ったきっかけは?

1997年から俺はSターンと呼ばれる自分のボードをシェイプしている。俺はすごいアンダーグラウンドシェイパーの兄貴のピートの影響でサーフィン、それからシェイピングをはじめたんだ。兄貴はすごいぜ。

パフォーマンス性やボードの構造など、 FCDのボードが他社と比べて際立っているところについて、サーフボード職人の観点から教えてもらえますか?

FCDはショートやロングやフィッシュ、そしてファンシェイプなど、すべてのボードカテゴリーにおいて最高級のパフォーマンス性がある。ここでは俺がそれまで働いたショップとはまったく違うやり方でボードを作り上げる。他のどのショップよりも強度が高く、軽量で、そのシェイプ自体の本質に近いものに仕上げている。

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どこかに地球、もうひとつ余っていませんか?

by アニー・レオナード

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もし豊かで美しく、有限でかつ繊細な私たちの惑星が銀行だとしたら、その口座の残高がマイナスになるという恐ろしい日が、アース・オーバーシュート・デイ(Earth Overshoot Day)です。それはその年に地球が供給してくれる資源をすべて使い果たしてしまい、地球が処理することのできる廃棄物の量に達してしまう日。その日が過ぎると、私たちは貪欲な現代人になる何千年も前から地球が蓄えつづけてきた資源を切り崩して生活することになります。私たちは地球というクレジットカードの最高限度額まで使い果たし、その上、次世代が支払えないかもしれない額の負債を残しつづけているのです。

人類の歴史上ほぼずっと、私たちは生体系が提供してくれる資源の範囲内で暮らしてきました。しかし1986年、私たちはその分岐点に立ちました。その年の〈グローバルフットプリントネットワーク〉の報告は、アース・オーバーシュート・デイが12月31日まで早まったというものでした。以来、消費、環境汚染、世界人口が急増するにつれて、オーバーシュート・デイは年々早くなっています。昨年は9月27日でした。そして今年は8月の第3週ごろだと、同ネットワークは予測しています。

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ビジネスにより大きな「責任」が求められるとき

ゲストコラムニスト:イヴォン・シュイナード/ヴィンセント・スタンレー 

*この記事は2012年7月11日(水)のYahoo!Financeに掲載されたものです。

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責任ある会社をはじめるためにビジネスの世界に入るという人はいないでしょう。人は何かに対する特別な思い入れや、有望なアイデア、あるいは投資するお金があるから、リスクを承知で事業に乗り出すのです。やりたいことをやって富を築いたり、あるいは生計を立てるために、ビジネスに着手するのです。

写真:Patagonia Historical Archives

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カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院生がパタゴニアの輸送慣行とその向上のチャンスを評価

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何年ものあいだ、パタゴニアはビジネスを営むことの影響を削減する方法を見つけるために、膨大な時間とエネルギーを費やしてきました。私たちはウェアとギアのライフサイクル分析を通して、環境への影響のほとんどが繊維の育成/合成、そして繊布の製造に起因することを学びました。しかし最近まで、輸送システムまたはこれに代替燃料テクノロジーを採用することについての詳細な分析はしていませんでした。

それが変わったのは、2012年4月にカリフォルニア大学サンタバーバラ校のBren School of Environmental Science and Management(ブレン環境科学と管理スクール)の大学院生のグループと仕事をはじめたときでした。課程の一部として、彼らはアメリカで商品を輸送する方法を評価し、より環境に配慮した燃料の使用の可能性について探求していました。パタゴニアは自社の輸送手段を保有しておらず、流通/輸送は他社と契約しています。私たちは温室効果ガスの排出量の削減を期待して、彼らに輸送ネットワークに低炭素エネルギー源を統合する方法について調査を依頼しました。

[私たちは自社の輸送手段を保有しないが、保有していたとしたらこんな感じだったかもしれない。写真:Craig Holloway]

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アルティメットで世界一の景色をみる

by 森 友紀

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「アルティメット」という競技名を聞いて、ピンとくる人は残念ながら日本国内ではまだまだ少ない。私がアルティメットに出会ったのは16年前。でも競技を見た瞬間、「このスポーツをやるんだろうな」と体で感じてしまった。それまで競技名すら聞いたこともなかったのに…。何がそう感じさせたのかははっきりとは分からないけれど、空に浮かぶフライングディスクがとてもきれいだったのを覚えている(ちなみにフライングディスクというのはフリスビーとも呼ばれている。こちらの方が馴染みがあるかと思うが、フリスビーは登録商標のため、プレーヤーはディスクと呼んでいる)。

[ 見事世界選手権で優勝を果たしたアルティメット女子日本代表チーム ]

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クリーネストライン

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