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外部化されたコストを内部化する時代 「サステナビリティ3.0」

HBR

パタゴニア 創業者兼会長
イヴォン・シュイナード

ブル・スカイ 創業者
ジブ・エリソン

パタゴニア バイス・プレジデント
リック・リッジウェイ

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ビジネスが社会に及ぼす悪影響を減らすという側面では、我々は進歩しているとはいえない。むしろ、事業活動の負の影響は拡大し続けている。環境に悪影響を与える製品を買うほうが、環境への負荷が少ない製品を買うよりも概して安価だからである。すなわち、地球にとっては高コストでも、顧客にとっては高価格にならない。これは、事業活動によって地球にもたらされる損害を企業が負担しなくてもよいからだ。このような影響の多くは正確に測りにくい、あるいは個々の企業に公正に割り振りにくいため、そのコストは常に企業会計において外部的なものだった。しかし、このように外部化されたコストを定量化し、割り振ることができたとしたら、安いものを求める消費者心理が、健全で公正な世のなかを維持するビジネス手法と完全に合致し、強力な市場の力がサステナビリティの目標に資するようになる。幸いなことに、成功するビジネスが持続可能なビジネスと同義になるのは可能なばかりか、もはや必然である。

DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2012年3月号より

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資源が足りないなら、資源を創ればいいじゃないか:「資源製造工場」のヒミツ

パタゴニア

編集前記:パタゴニアの「コモンスレッズ・イニシアティブ」のゴールである「製品を埋め立て地で眠らせない」ことを実践すべく、日本支社独自の「FCDゼロエミッション」プログラムではアミタ株式会社と協力し、使用できなくなったサーフボードや使い古して着用できなくなったウェットスーツを回収して、セメント原燃料へと100%リサイクルしています。PVC(ポリ塩化ビニル)を含まないパタゴニアのウェットスーツFCDサーフボードは、火も水も薬品も使わずに「廃棄物ゼロ」のリサイクルが可能です。現在、パタゴニア サーフ千葉パタゴニア サーフ東京にて回収をしていますが、今後は回収ストアも順次増やしていく予定です。お問い合わせはパタゴニア サーフ千葉、パタゴニア サーフ東京まで。

[ 廃サーフボード、廃ウェットスーツの再資源化。パタゴニア サーフ千葉 ]

年間、日本でどのくらいの産業廃棄物(企業活動にともなって生まれる廃棄物)が出ているかご存知ですか?平成20年度に排出された産業廃棄物は約4億366万トン。そのうち約54%は再生利用されています。資源枯渇や環境問題が世界の共有課題として認識されるいま、産業廃棄物の排出元である企業ではできる限り廃棄物の量を押さえ、どうしても発生してしまう廃棄物も積極的にリサイクルしたい、と考えるようになっています。

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セロ・トーレ:理性からの逸脱

by ケリー・コーデス

1月16日午後遅く、ヘイデン・ケネディーとジェイソン・クルックはセロ・トーレの山頂に座り、決断を下していた。

いやはじめから話そう。まずこれだけはクリアにしておきたい:僕たちには何かを登頂するという不可分の権利はない。もし人間が作った道が取り除かれたあと、あなたが山を登れないとしても、あなたから盗まれたものは何もない。

偉大なポーランドの登山家、ヴォイテク・クルティカは、「もし霊的な物質主義というものがあるとすれば、それは山という謎を解明してそれを受け入れる行為ではなく、山を所有するという衝動にみられる」と言った。

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[セロ・トーレ。南東稜は(カメラに向かって)写真中央にある山稜を登る。ルートの取り付きは見えないが、右側にある山稜の基部にある巨大な雪塊だ。写真:Kelly Cordes]

僕は具体的にはパタゴニアにある異世界の岩峰、セロ・トーレについてのもう1つの激しい論争について言及している。アメリカン・アルパイン・ジャーナル誌での、シニア編集者としての11年間の仕事のなかで、僕はセロ・トーレの奇妙かつ複雑な歴史について学んできた。また自己の体験から直接得た知識もある。2007年にコリン・ヘイリーと僕はセロ・トーレの南と西の壁をリンクする新しいルートを登り、論争の的である、南東稜を登る「コンプレッサー・ルート」を懸垂下降した。

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おたくの鍋の中身、なんですか - 責任ある漁業の選択

鍋

地球の表面積の70%以上を覆う海洋は、自然資源やレクリエーションの機会を与えてくれる一方で、地球の天候を調整する役割も担っています。健全な海洋は海洋生物の多様性の維持だけではなく、陸に住む生物の生存も可能にします。なかでも漁業資源は貴重な食糧であると同時に、多くの人びとが漁業に従事することで暮らしを海に依存しています。日本は一人あたり年間平均60キロを超える魚介類を消費し、世界各国のあらゆる海域から魚介類を輸入している有数の水産大国です。

漁業資源の保全と海の環境保全の両立をめざし、責任ある漁業を推奨する非営利団体、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)が持続可能な漁業についてご紹介します。

[ スーパーマーケットや百貨店で販売されているMSCラベルの付いた製品 写真:MSC Japan ]

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ヨガ不信者の告白

by ブリタッニー・グリフィス

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はじまりはウォーカーから送られてきた親切なメールだった。アンバサダー全員に送られてきたもので、ヨガの経験者と、そのなかで新しいパタゴニアのヨガ製品を試したい人がいるかどうかという内容だった。言うまでもなく、私はこのメールに苛立った。ヨガ? ヨガなんて女の子たちのためのものでしょ?私はクライマーで、黒帯取得者、マウンテンバイクのダウンヒルレースに参加したことだってあるのよ。とはいえ、他のアンバサダーが「ヨガ経験あり」で私が「経験なし」というだけで、他の人が最新の「ブラ・トップ」を私より先に試すなんてことは断じて許せなかった。

そういうわけでウォーカーのメールに「イエス」と答え、実際に週2度自宅でヨガのクラスをしていると伝えた。それはまったくのウソではない。隣人のポーターは数え切れないほど私にヨガのメリットを説き、一緒にヨガのクラスに誘おうとして週に数回私の家にやってきては、リビングルームで小学校の体育の授業のような腹筋や腕立て伏せ、そして90年代後半に流行ったロドニー・イーの「アスリートのためのヨガ」DVDを、好きじゃない部分は早送りしながら、軽くながしている。ポーターと私の場合は「オーム」も「ナマステ」もなく、まるで地元のチンピラがゴミ箱やフェンスや近くのモルモン教会の大型ゴミ箱を叩くような音をたてながら、ソルトレイク・シティーでの日頃の愚痴を言い合うだけ。これが私流のヨガである。ストレッチの仕方や呼吸法を教えてもらうためや、あるいは床に横になっているあいだに詩の朗読をしてもらうためにお金を払う必要もない。[上の写真: Porter Teegarden]

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Fall/Winter 2011 セール

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パタゴニアでは本日より直営店/通信販売/オンラインショップにて、2011年秋冬製品を対象としたセールを実施します(一部除外品あり)。さらに直営店ではこのセールにつづき、2月24日(金)より3日間のファイナルセールを開催します(アウトレットストアは2月27日(月)まで)。

スキー/スノーボード用ウェアやダウン製品など冬のアクティビティに最適なウェアはもちろん、フィールドへの行き帰りや街でのひとときを快適に過ごすためのウェアやギアを20~30%オフでお買い求めいただけます。この機会にぜひご利用ください。

セールの日程や営業時間などの詳しい情報はパタゴニアウェブサイトをご覧ください。

[ のちに「ザ・シャイニング(5.13+)」と名づけられることになる、マウント・ルイのダイアモンド・フェイスの新ルートを3日かけて開拓準備中、持参のビレイ用チェアでくつろぐトミー・コールドウェル。カナディアン・ロッキー山脈 Photo: SONNIE TROTTER ]

認めるべき事実:本当に「グリーン」なウェットスーツはまだ存在しない

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なぜパタゴニアはウェットスーツに竹繊維を使用しないのか、についてのこの広告をお読みください。

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「私のフットプリント」:言葉を広めることについての一言

シリーズのご紹介:今日の市民は積極的で、物事に関心をもち、そして何よりも自信を抱いています。それは消費者としての選択の力と社員としての力について、そして変化させることが可能であるという自信です。

フットプリント・クロニクルはパタゴニアが企業としてどのように環境への悪影響を削減し、改革をしているのかを文書化するために開発されました。そしてこの取り組みは、私たちの個人的な価値観の延長であるパタゴニア社員をも刺激しています。「私のフットプリント」シリーズはクロニクルに影響を受けたパタゴニアの社員と友人の物語を皆様に分かち合う場です。彼らの暮らし方は、企業として何ができるかということについて、私たちの視野をさらに広げるものです。ここでは肯定的な変化をもたらす途上で自己のフットプリントに気づいた彼らの物語をご紹介します。彼らの個人的な経験をお楽しみください。そして今度は皆さん自身の物語をコメントとして伝えてください。

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liz

[編集者記:環境について危惧する人なら誰にも、自分がそのことに目覚めた瞬間についての物語があることでしょう。心理学者のエリザベス・モスコは人生によりよい変化をもたらすために多くの人びとを勇気づけてきました。そんな彼女が、グリーンなパートナーであるパタゴニアのウェブ編集者のマイク・コルポとの生活によって、環境保護者にとっての悪夢からコンポストの女王へと変革をとげた経験を語ってくれました。モスコ先生のフットプリントについての投稿をお楽しみください。]

人生ではじめて環境保護家と呼ばれる人に出会ったとき、私は環境意識の高い人にとっては悪夢のような存在でした。彼が何かを捨てようとして私のゴミ箱を覗いたとき、私は彼を凝視したであろうプラスチックボトルとアルミ缶の数に身がすくむ思いをしたのを覚えています。彼はリサイクル箱がいつか現れることを期待して、空のワインボトルを台所のカウンターに置いていましたが、私は彼が帰宅するやいなやゴミ箱に捨てていました。彼は漂白剤で磨き上げた洗面所で石油のキャンドルが燃えるなか、フッ化物にまみれた歯磨き粉で歯を磨いていました。そして徒歩で行くことのできる距離のスーパーにたった1〜2品を買うために何度も車に乗る私を目撃し、台所の生ごみ粉砕機にあまった野菜を捨てる私を眺めていました。私の新しい恋人の彼は4週間のバックカントリーへの旅から戻ってきたばかりで、環境意識の高いパタゴニアでの仕事に復帰するところでしたが、私はといえば考えもなしに廃棄物を生み、ゴミ箱に入れるためだけにそれらを世に送り出していました。いま思い起こすと、廃棄物に対する私の考え方を変え、環境に配慮した製品と人生への観点を変えることに結びついたマイクがしたひとつのシンプルな行動に気づきます。それは彼が何も言わなかった、ということです。

[まもなく自家製のコンポストにあやかる今シーズン最初の苗を手入れするリズ]

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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