« 2011年11 月 | メイン | 2012年1 月 »

『パタゴニア・シン・レプレサス(ダムのないパタゴニア)環境ドキュメンタリー写真家、ブリジット・ビソーによる新ビデオ

パタゴニア・シン・レプレサス/ダムのないパタゴニア

 [ビデオ:パタゴニア・シン・レプレサス(ダムのないパタゴニア)by ブリジット・ビソー]

チリ領パタゴニアの心臓部に建設が提案されている5基のダムについてのニュースは、1,920キロにわたる送電線の環境への影響に対する報告とチリの最高裁判所の判決を待ついま、なりを潜めています。そんな状況のなかひとつ注目すべき点は、サンチアゴ・タイムス紙が数日前に報道した次の内容です。「アルゼンチンの企画大臣は送電線がアルゼンチン領を通過することに対して、受け入れの姿勢を示している」 これはチリの国内外にいるダム反対者の私たちにとってはまたひとつの敗北です。

それでも認可プロセスが進行するいまも、ダムに反対する人びとは豊富な風力や太陽光、地熱などの環境への影響のより少ない再生可能な資源を活用することによって、チリのエネルギー需要を満たし、パスクワ川とバケル川が永久に自由に流れることが可能であることを訴えつづけています。

環境ドキュメンタリー写真家のブリジット・ビソーはこのビデオを制作し、パタゴニアのビデオギャラリーのために提供してくれました。この画像は昨年iLCP(自然保護写真家の国際リーグ)のPatagonia RAVE(Rapid Assessment Visual Expedition(早急な査定のための視覚的遠征))プロジェクトでパタゴニアを訪れたときに収めたものです。この静止画像はダムがもたらす驚異についての認識を高めるため、3月に開催された移動展示会にて初公表されました。〈1%フォー・ザ・プラネット〉のメンバーでもあるブリジットは、写真家としての才能を生かして、地球上で自然資源が枯渇する様子に焦点を当てつづけています。

button

チリのピニェラ大統領はまだこのプロジェクトを中止することができます。チリ大使館に手紙を書いて、パタゴニアの野生の川をダムで堰き止めることに反対を表明しましょう。

ダウンの真相:アップデート

fpc

2011年6月、私たちはパタゴニア製品のためのダウンの調達で直面した問題について本ブログでレポートしました。問題とはいっても、そのとき述べたように品質に問題があったのではありません。私たちはパタゴニアが製造するダウン製品に誇りをもっています。デザインはシンプルで美しく、素材は頑丈かつ軽量で、ダウンの品質(フィルパワーまたはインサレーション価)も卓越しています。そして環境問題への取り組みとしておこなっている売上の1%の寄付もかなりの額となります。

ダウンは2つの面において製造しにくい製品です。ひとつにはダウンを詰めて素材を縫製する従業員を守るための特別な配慮が必要だということです。ダウンを扱ったことのある人なら誰でも知っているように、それは羽よりもさらに軽く、重力に抗うからです。ダウン室は他のエリアから閉ざされていなければならず、従業員は繊維を吸ってしまわないよう、防護マスクをしなければなりません。パタゴニアはダウンを取り扱う従業員が間違いなく健全な環境で作業できるよう、製造工場と取り組んできました。

もうひとつはガチョウの扱いです。農場を突き止めるまでには縫製工場からダウン業者、ダウン加工工場と、サプライチェーンを深く掘り下げていかなければなりません。また一羽のガチョウが4つもの農場で飼育されることもあります。この複雑さはフットウェアウールのベースレイヤーセーターといった動物が関係する他の製品についても同じです。

続きを読む "ダウンの真相:アップデート" »

『ストーク・アンド・ブローク』 流浪の無一文サーフトリップ。非日常の冒険の先にある“自由”とは?

poster

ファンウェイブとフリーな発想のサーフィン、ユニークな登場人物が語る人生観。若い2人のサーファーは、社会やコミュニティーの中で、本当の自由を手に入れられるのか…。
 
手作りの竹製リヤカーにサーフボードやソーラー発電機、最小限の生活道具を載せて、南カリフォルニアのコースト沿いを無一文で南下していくふたりの若きサーファー、サイラス・サットンとライアン・バーチ。この映画は、DIYの精神とミニマリズムとシンプルライフを体現する彼らの8日間のサーフトリップをドキュメントした、ユーモラスなロードムービーだ。 サーフトリップといっても、そこは日頃ふたりが暮らしている地元のサンディエゴ。でも、徒歩と野宿で旅するからこそ改めて見えてくるものもある。それは日常の景色とはちょっと違う、非日常の視点で見た光景や人、波、モノゴト。ふたりが行く先々で出会うのは、スティーブ・ファーガソンやリチャード・ケンビン、グレン・ホーンといった、サーフィンに軸足を置くライフスタイルを貫いてきた超個性的な人びと。彼らは、社会と自由との狭間で葛藤しながら立ち位置を模索してきた、その魅力的な人生をふたりに物語る。

続きを読む "『ストーク・アンド・ブローク』 流浪の無一文サーフトリップ。非日常の冒険の先にある“自由”とは?" »

Words of wisdom - ジェリーロペスが教えてくれた「Surf is where you find it」

surf_tokyo

この夏、パタゴニア・アンバサダーの岡崎友子名古屋サーフ東京仙台札幌北の各ストアで「Words of wisdom」と題したスピーカーシリーズを行いました。そこではさまざまなスポーツにかかわりながら世界中を旅し、また多くのマスターたちにインタビューしてきたなかで彼女の心に残っている言葉やできごと、そしてそこから自身が感じたことや学んだこと、受けた影響などについて語られましたが、そのなかでも多くの方が興味をもったトピックや知りたいと思っていた人たちのことについて、もう少し話をしてもらいました。

[ スピーカーシリーズ「Words of wisdom」 at パタゴニア サーフ東京 写真:パタゴニア日本支社 ]

-------------------------------------
私はどこに行っても何をやっても、そのためにいちばん必要な先輩や最適のマスターに導かれる幸運に恵まれてきました。彼らがいなかったらいまの私は在りえないと、心から思っています。そして、そうした人たちのなかでもさまざまな意味でもっとも影響を受けたのが、パタゴニアのアンバサダーでもあるジェリー・ロペスです。

続きを読む "Words of wisdom - ジェリーロペスが教えてくれた「Surf is where you find it」" »

クライミング・アンバサダー、ビーン・バワーズ 1973-2011

fitzroy

深淵な悲しみと敬意をもって友人であり、パタゴニアのアルパイン・クライミング・アンバサダーのビーン・バワーズの逝去をお知らせしなければなりません。ビーンは6か月の闘病生活の末、今年7月にガンで亡くなりました。ビーンが私たちに残してくれた最後のエッセイを、ぜひパタゴニアの最新カタログ『Bitter Cold 2011』の冒頭ページに掲載の「立ち往生」でお読みください。カタログはパタゴニア直営店でご入手いただけます。

以下は今年4月にUSサイトのブログ(クリーネストライン)に友人であり、同じくパタゴニアのアンバサダーであるケリー・コーデスが投稿した、ビーンの闘病生活についての記事です。ビーンは友人たちが作ってくれたサイト、Bean Fever(英語)でも治療経過を公開していました。ビーンの奥さんヘレンとご家族、そして友人たちに、私たちの思いと祈りが届きますように。

[フィッツ・ロイの山頂のヘレンとビーン・バワーズ。写真:Bean Bowers Collection]

続きを読む "クライミング・アンバサダー、ビーン・バワーズ 1973-2011" »

ブラックフライデーの満腹ショッピング

by アニー・レオナードリック・リッジウェイ共著

以下の論説は2011年11月25日金曜日に発行されたロサンジェルス・タイムス紙からの転載です。アニー・レオナードは『The Story of Stuff』プロジェクトの創始者で、リック・リッジウェイはパタゴニア環境イニシアティブの副社長です。

AnnieRick[2011年度のパタゴニアの草の根活動家のための「ツール会議」で講演するアニー・レオナード(左)。写真:Tim Davis/2009年度の国連の「気候変動に関する国際連合枠組条約」で講演するリック・リッジウェイ(右)。写真:Kodiak Greenwood]

-------------------------------------------------------------------
今日はブラックフライデー。国中のショッピングモールに大勢の人たちがホリデーショッピングをしに詰めかけ、小売業者は収支バランスを赤字から黒字に変えるための利益を期待する日です。今年のブラックフライデーは、地球の帳簿が、つまり人間の経済を支えるために地球エコロジーの収支バランスが赤字となる日、「アース・オーバーシュート・デイ(Earth Overshoot Day)」の2か月後にやってきました。

毎年、地球はある量の資源を生産し、ある量の消費を吸収します。つまり自然の一年間の予算です。『グローバル・フットプリント・ネットワーク』はこれに注目する科学者のグループで、彼らの計算によれば、2011年度は9月27日、つまり年頭から10か月後に、私たちはその年間資源の予算を超えてしまいました。地球が提供してくれるきれいな水、空気、耕作地、健全な漁業や安定した気候といった不可欠な年間「サービス」が許容値の135%になったのです。私たちの過度の消費により世界中の経済すべて、そしてつまるところ生命すべてが依存するエコロジー体系が、食いつぶされているのです。もしうるさい話だと思われるなら、私たちが物を作り/使い/捨てるやり方を変えなければ、2050年までにはこの数字が許容値の500%に達するということを考えてみてください。

続きを読む "ブラックフライデーの満腹ショッピング" »

「Don't Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」:ブラックフライデーとニューヨーク・タイムス紙

Ny
写真:2011年11月25日にニューヨーク・タイムス紙に掲載されたパタゴニアの広告

---------------------

なぜブラックフライデーに「このジャケットを買わないで」という広告をニューヨーク・タイムス紙に掲載したのですか?
(注:ブラックフライデーとは、アメリカ合衆国の11月第4木曜日の感謝祭の翌日の金曜日のこと。感謝祭明けにスタートするクリスマスのセールにより、小売店が黒字になることから、こう呼ばれる。)

会社として、消費者主義の問題に正面から取り組むときがやってきたからです。

コモンスレッズ・イニシアティブ」の最も困難でありながら重要な要素というのは、環境フットプリントを削減するためには、あらゆる人びとが消費を抑える必要があるということです。ビジネスは製造を削減して、より高品質なものを作る必要がありますし、消費者は購買決定をする前に熟考する必要があります。

それはなぜでしょうか。 私たちが作るすべてのものはこの地球から、戻すことのできない何かを奪っています。パタゴニアのウェアのひとつひとつが、たとえそれがオーガニックであれリサイクル素材を使ったものであれ、その重さに対して何倍もの温室ガスを排出し、最低でも半分の廃棄物を生み、地球上のあらゆる場所でだんだんと希少になっていく淡水を大量に使用しているのです。

ニューヨーク・タイムス紙に広告を掲載した理由は、それが国内で最も重要な新聞であり、「記録の新聞」として知られているからです。私たちはこの広告をホリデーのショッピングシーズンの開幕日である「ブラックフライデー」に掲載しました。ブラックフライデーに購買を控えることを求めている会社は、この国でも私たちだけでしょう。

続きを読む "「Don't Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」:ブラックフライデーとニューヨーク・タイムス紙" »

パタゴニア・ブックス発行の『Unexpected:30 Years of Patagonia Catalog Photography』が名誉あるバンフ賞を受賞

unexpected

「バンフ・マウンテン・フィルム/ブック・フェスティバル」が『Unexpected: 30 Years of Patagonia Catalog Photography』に2011年度のマウンテン・イメージ部門のベスト・ブックを授与したことを皆様にご報告できることを誇りに思います。

パタゴニアのカタログは事業としては稀で、その掲載内容の半分を製品の売り上げとは別の、環境エッセイやフィールドレポート、そしてパタゴニアがウェアを製造する目的であるアウトドアスポーツやそのフィールドを収めたすばらしい写真などが占めています。ジェーン・シーバートとジェニファー・リッジウェイ(順にパタゴニアの現職、および創設写真編集者)は写真の投稿を呼びかけ、大量の写真から掲載写真を選抜するという作業を30年間つづけています。パタゴニアがこれまでに発行したカタログのなかから最も感動的な写真100点以上を収めたこの写真集は、アートとしての野生とアウトドアスポーツの写真を称賛しています。パタゴニア社の代表として、本書の制作に携わったジェーンとジェニファー、そしてデザイナーのアネット・シードが11月3日にバンフで受賞しました。

続きを読む "パタゴニア・ブックス発行の『Unexpected:30 Years of Patagonia Catalog Photography』が名誉あるバンフ賞を受賞" »

クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

クリーネストラインとは

RSSフィード

Twitter

© 2013 Patagonia, Inc.