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『Solitaire(ソリティア)』いよいよ来月公開

編集者記:ニック・ワゴナーとスウィートグラス・プロダクションによる『Signatures』につづく彼らの3本目の映画『Solitaire』のリリースが、いよいよ間近に迫っています。今日は公式予告編とともにその全貌をご紹介しましょう。本作品は9月15日にコロラド州デンバーで開催されたワールド・プレミアのあと、北米、日本、ヨーロッパ、南米をはじめとする約50か所で上映されます。日本では10月23日のDVD発売を皮切りに、各パタゴニア直営店および正規取扱店で上映イベントを開催。イベントの詳細についてはこちらからご確認ください。

 スウィートグラス・プロダクション制作バックカントリー・スキー、スノーボード、テレマークの映画『Solitaire』の予告編をVimeoから。

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タンプラインについて

Yvon

今日はパタゴニアの創設者イヴォン・シュイナードが私たちの製造する最もシンプルなギアについて書いたエッセイをご紹介します。1980年にシュイナード・エクイップメント社のカタログに掲載されたものです。

[写真:『最もシンプルな解決策』と映画『180° South』からのスクリーン画像]

少し前にスキーの展示会に出向いたとき、大手バックパック製造業者のブースの前を通ると、営業兼デザイナーが新しくデザインしたパックを見ろと、強く勧めてきた。たっぷり20分かけて彼はそのデザイン性、優れた負荷分散機能、人間工学的に設計されたSカーブのフレームについて、さらにタングステン・不活性ガスで溶接され、8オンスのパラパック用ナイロンをSuper-Kでコーティングした420デニール素材が使われた、綿加工されたダクロン糸を使って1インチあたり18針で縫い合わされたバックパックについて語った。異常なほどに興奮し、ありとあらゆる航空学的用語を使い果たした彼は、誇らしげな笑みを浮かべながら一歩下がった。そして目の色が次第に元に戻ってくると、「さて、シュイナードさん、いかがでしょうか」と尋ねた。私は肩をすくめてこう言った。「ずいぶん考え抜いてこれを作ったようだね。展示用に詰め物が入った状態だから、たしかに見た目も感触もいい。ただ期待を裏切るようなことを言うようだが、私はいま自分の荷物を運ぶのにタンプラインを使用しているんだ。これさえあれば何を背負っていようが関係ない。こんなにすごい最新テクノロジーを費やしたバックパックでも、ジャガイモ袋でも」

彼はそのコメントに少し苛立ったようだが、どうして私がタンプラインに結論づいたのかわからないようだった。1968年、私はコロンビアのジャングルで浅い川に飛び込んだときに顔面を激突させて首を痛めた。それが片側の首の筋肉を萎縮させ、典型的な腰痛とさまざまな筋肉の痙攣を引き起こした。整形外科やカイロプラクターにも世話になり、腰痛に関するありとあらゆる書物にも目を通した。そして腰痛に関して共通していえることは、ほとんどの腰痛は弱い背筋もしくは腹筋が原因であるということだった。そうか、それなら神経損傷をもつ筋肉はどうやって鍛えればいいのだろうか。私はいわゆるエクササイズのためだけのエクササイズに耐えられない人間だ…。

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川に転がっているごくごくありふれた石が川の水を命を育む流れに変える

川の水は高い方から低い方へと流れている。川底の石のあいだを潜ったり出たりしながら流れる水もあれば、湧き水もある。川を流れる水には複雑な流れがある。

編集注記:パタゴニア日本支社で独自に実施した環境キャンペーン「フリー・トゥ・フロー - 川と流域を守る」のエッセイでもおなじみの稗田一俊氏は、魚・川・自然の写真を撮るという仕事から、自然の大切さ・役割を学び、自然保護の活動をはじめました。今日は北海道八雲町の遊楽部川(ユーラップ川)でサケの撮影をつづける同氏から、どこの川にも転がる石の話を伺います。

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【山のなかを流れる須築川に突然姿を現す砂防ダム】

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コーミング・ザ・コースト:ビーチのゴミ拾い

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カナダ沿岸でのサーフィンについての記事を読んだことがある人は、この地域がいかに手つかずのままであるかというお決まりの文章を目にしたことがあるに違いない。クマやオオカミがキャンプ地を徘徊し、ラインアップはアザラシやクジラで活気づき、水はサイケデリックでピュアなグリーン。そして樹木のカーペットに覆われた山々。

[フローレス島で夕方サーフィンに出掛ける。全写真:Malcolm Johnson]

カナダの著作家でサーファーでもあるマルコルム・ジョンソンがクリーネストラインに再登場です。今回マルコルムはクレヨコット・サウンドの美しい未開の島への旅に私たちをいざない、海洋汚染の信じがたい現状について開眼させてくれます。

たしかにこれらは真実といえるだろう。僕の住む街では食べ物は容易に手に入るし、森は更新世のときからのままだ。しかし同時にこれらは誤解を招く恐れがある。あるいは、一部においてのみの真実だ。ブリティッシュ・コロンビア沿岸はその美しさと生物多様性をおおむね保持してきた。けれども現代社会のプレッシャーから無縁の産業革命以前の田園風景でもない。それはイメージの問題だろうと思う。サーフィンや旅行誌で、このエリアの自然の特性について語られているのをよく見かけるが、魚養殖場から出る排泄物や林業のゴミで埋まった遡上魚産卵のための小川、あるいはサーフィンとエコツーリズムをおもな産業とするトフィーノの街がクレヨコット・サウンドに下水を直接垂れ流していることなどについてはあまり語られていない。現実はこの沿岸も環境劣化の圧力の前には他の地域と同じように脆弱なのだ。ノーザン・ゲートウェイはその最も心配される例のひとつで、このパイプラインのプロジェクトが実現すればタンカーの交通量が増え、グレート・ベア・レインフォレストを脅かすことになる

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5基の巨大ダム建設はなぜチリ領パタゴニアの中核を脅かすのか:地元チリのサンチアゴからの声

チリのダム建設反対運動については、パタゴニア地方を訪れた多くの人たちからの報告は聞いたものの、そこに住む人びとからの声はこれまで届いていませんでした。ですがそれも今日までです。以下はチリのサンチアゴを拠点とするNGO、<Ecosistemas>の代表でPatagonia Sin Repressasダムはいらない)キャンペーンの国際的な声でもあるホアン・パブロ・オレゴからの投稿です。

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[ホアン・パブロ・オレゴ、パタゴニアのエル・ゴルフ店にて。写真:Rodrigo Farias]

チリ領パタゴニアの中核部と見なされるアイセン地方に5基の巨大ダムを建設する計画は、それによって引き起こされる悪影響について、これまでに見られなかった反響を国内に巻き起こした。問題の複雑さはこの議論がなされる多くの側面で見られ、またパタゴニアからアルゼンチンのサンチアゴ、ボリビア、アメリカ、カナダ、イタリアとスペインまで、多くの人々がエネル(イタリア)、エンデサ(スペイン/チリ)そしてコルブン(チリ)の所有するこのプロジェクトに反対していることにも明らかだ。

このプロジェクトについては3つのおもな問題がある。それは地元への影響、国内のエネルギー政策、そして過去数十年間にチリに侵入した「エナジヴォラス」開発モデル(非常に非効率的なエネルギー消費モデルであり、自然資源の略奪者)だ。

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Saltwater Sky

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ただ、この湘南を残しておきたかった。
それは、いままで僕の記憶の中に蓄積された沢山の美しい瞬間を再現することから始まり、
ここをもう一度見直すことで、いつもの浜辺やある時間に起こるであろう新しい変化に期待した。
海は変らない、むしろ昔より美しく迎えてくれている。
冬の海、日が昇る前の真っ暗な砂浜に一人でいる気分は深く、静寂で、刻々と変わる空間にカメラごと溶けてしまう感じがした。
昔、まだまだ夢中で波乗りを追いかけていた頃、暗くて見えない波に音と月明かりで遊んだことと似ている。
たしかに、言葉にすることなどできない沈々(しんしん)とした開放感がそこにはあった。

僕にとって、ここで暮らしここからすべてが始まったのだから、
この本によって、ようやく少しだけ感謝の気持を返すことができたような思いがする。

芝田満之

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ボイス・ユア・チョイス Fall 2011:パタゴニア直営店およびウェブサイトを訪れて、環境助成金の使い道の選択に一票を

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素晴らしい取り組みを行っている環境団体が数多くあるなか、すべての団体に寄付をするのは不可能です。パタゴニアは私たちが環境保護団体に寄付できる額には限界があることを理解しています。またパタゴニアのお客さまは、それぞれの地元地域で起きていることについて、より知識をもっていることも知っています。「ボイス・ユア・チョイス」キャンペーンはこうした認識のもとに作られました。

「ボイス・ユア・チョイス」はパタゴニア直営店のお客さまが地元の環境問題により関わりがもてるよう、パタゴニア直営店およびウェブサイト(通信販売部門)の環境助成金をどのように使うかをお客さまに決めていただくプログラムです。

仕組みはこうです。厳密な調査と、各直営店および通信販売部門の意見を考慮したあと、それぞれが環境保護の分野で活躍する地元団体を2つ選出します。そして「ボイス・ユア・チョイス」キャンペーン期間中、それぞれの団体の代表者が来店し、お客さまにその活動内容を紹介します。

各直営店および通信販売部門はそれぞれの助成金を用意しています。この助成金の使い道はお客さま次第。投票は直営店(通信販売部門はオンライン)で行われ、その投票結果によって、それぞれの団体への寄付金額の配分が決まります。

参加は簡単です。10月5日(水)までの投票期間中に、お近くの直営店にお立ち寄りあるいはウェブサイトにアクセスしていただき、それぞれが支援する団体について知っていただいたあと、投票するだけです。投票するために製品を購入していただく必要はありません。詳細および昨年の「ボイス・ユア・チョイス Fall 2010」の助成先リストはこちらをご覧ください。

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バンフ映画祭、いよいよ開催:パタゴニア・アンバサダーのバリー・ブランチャードから日本のバンフ・ファンへメッセージ

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編集注記:パタゴニアの最初のアンバサダーのひとりであるバリー・ブランチャードはカナダ最高のアルピニストとして知られ、また世界最高のアウトドア映画祭であるバンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルの地元、カナダ・アルバータ州で暮らしています。今日は一足早く映画祭を楽しんだバリーが、日本のバンフ・ファンのために、『BANFF Mountain Film Festival in Japan 2011』で上映される作品について投稿してくれました。

【Photo:Patagonia】

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バンフから少しはなれたあるひとつの山、マウント・ランドルでの時間を生きるのはとてもたのしい。11月の最初の週はたいてい寒くて、カナディアン・ロッキーはその年はじめての、とても魅力的なアイス/アルパイン・クライミングの機会をもたらしてくれる。そして、その寒さと同時にやってくるのが、世界的に有名な『バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル』だ。昨年と同じように今年も、映画を見に行くか山に行くか、葛藤した。そしていつものように、どちらをも取った。だから全作品は見ていない。でも僕が見た作品はどれもすごく良かった。本当にすばらしかった。では、それらを少しだけ紹介するとしよう。

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アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

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パタゴニア直営店およびオンラインショップは秋冬シーズンを迎えました。今シーズン、市場最高の機能性と品質を備えたシェルの製造を目指し、パタゴニアはアルパインクライミング用シェルとスキー/スノーボード用シェルを再考、再デザイン、再構築しています。シェル製品のデザインとテストにはクライマーであるデザイナーたちとともに、パタゴニアのアンバサダーであるアスリートたちが助力を注ぎました。最新シェルのコレクションはパタゴニアのウェブサイトをご覧ください。

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日本のアンバサダーたちもそれぞれのフィールドで試作品を着用し、そのフィードバックをアメリカ本社に届けています。今回、私たちは「ジャンボ」のニックネームでおなじみ、アルパインクライミング・アンバサダーの横山勝丘に製品レビューを投稿してもらえないかと依頼しました。すると、返ってきたのは、「写真も無いし、気の利いた文章が書けるのか…」といつにもなく弱気な返事。というのもジャンボ氏、7月末から1か月ほど富士山頂に篭っているとのこと。毎日登ったり、走ったり、バイクを漕いだりしていると、頭が文章を書くモードにならないらしいのです。仕方ありません。フィールドにいてこそパタゴニアのアンバサダー。デスクワークをお願いするのはなかなかむずかしいこと。というわけで、今日は彼が以前送ってくれたレビューをそのまま、皆様にご紹介しましょう。

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クリーネストライン

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