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足元の小さなプラスチック

プラスチックの山

アメリカの環境NGOからの呼び掛けに呼応して、『拾うだけではなく集めたごみの個数を数えてデータを集めるクリーンアップ』を日本ではじめてから21年、時間の過ぎる速さに比べて、問題解決には時間がかかる。日本中、あるいは世界中から参加する仲間が増えて調査が進めば、海ごみ問題解決への道のりはぐっと近くなると思っていたが、事はそう簡単ではなく、あらたな課題と次々と向き合いつづける毎日だ。

編集注記:『美しい海をこどもたちへ』 JEAN(Japan Environmental Action Network)は海洋ごみ問題を解決して、ごみのない健やかできれいな海を未来に残すために活動しています。同団体の小島あずさ氏より、最近のクリーンアップを通じた海ごみの現状を報告していただきました。

プラスチックも粉々に

ごみを細かく調べてみるとじつにいろいろなことが分かり、新しい問題点に気づくことができる。海辺のごみの多くが、じつは街で発生する生活ごみが川を経由して到着したものであることや、プラスチック製品とその破片がほとんどを占めていることなど・・・。なかでもここ数年、とても気になっていることがある。それは、私たち人間が排出して海のごみになり、回収しきれずに残ったものが、どんどん細かくなっているという事実である。プラスチックは軽くて加工しやすく、安くて丈夫で長持ちすることから、いたるところに浸透して便利に使われている。けれども丈夫で長持ちするはずのプラスチックでできたバケツや洗濯バサミ、あるいは園芸用のプランターといったおもに屋外で使う製品が、使用中に劣化してぼろぼろになっていくのに気づいたことはないだろうか。それと同様のことが、海に流出したプラスチック製品でも起きているのだ。プラスチックが安価な日用品として出まわり、使い捨てされるようになったのはここ3、40年ほどのこと。回収されずに海を漂い、海岸に打ちあがるまでに移動するあいだに、ごみは紫外線を浴びつづける。波浪や海流によって傷みもするし、高気温にもさらされつづける。その結果、ごみとなったときは1個の丈夫だったはずのプラスチックは、劣化して脆くなり、時間の経過とともに小さな破片になっていくのである。

[ 上 - まだ拾うことのできるプラスチックの山、下 - 丈夫で長持ちするプラスチックも粉々に 写真:一般社団法人JEAN ]

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ガールズ・ゴーン・ワイルド:ジプシー・バン・クロニクル - パート1

Zion campsite

10代の娘にはじめて車の鍵を渡す父親のように、JTは心配げにジプシーの鍵を手渡した。ジプシーは私たち一家の新入りの、2010年型メルセデス・ベンツ・スプリンターの白いバン。私はそっと鍵をつかむと、フェンシングの突きのように勢いよく大型バンの運転席に飛び乗った。仲の良い友人ゾーイ・ハートはすでに助手席に乗り、シートベルトもしている。かわいそうなジョナサンのために興奮を隠そうとしているようだ。

編集者記:パタゴニアのアンバサダー、ブリッタニー・グリフィスが、2部構成のレポートの第1部を送ってくれました。ブリッタニーと、同じくパタゴニアのクライミング・アンバサダーである彼女の夫、ジョナサン・セセンガ(JT)がお届けする今後のレポートもお楽しみに。

「いいか、スピードを出しすぎないように。携帯メールや飲酒は禁物。休憩エリアやトラック・ストップみたいなヤバそうな場所でビバークするなよ」 JTは厳しく忠告した。「バンになにか不具合が起きたらまず電話をくれ。自分で直そうなんて思うんじゃないぞ」

私はJTを気の毒に思った。ジプシーにとってはじめての遠出のロードトリップなのに、家に残ってブラック・ダイヤモンドの仕事を片付けなければならないのだ。彼はこの2か月間毎晩かけて、空っぽのパネルのバンから超豪華なロードトリップのマシーンへとジプシーを変身させた。ジプシーにはリサイクル・デニムの断熱材、ストーブ、流し台、冷蔵庫、クイーンサイズのベッド、ベンチ、折りたたみ式テーブル、キャビネット、戸棚、天上扇風機、ヒーター、コルクの壁板、竹とペーパーストーンのカウンター、内外LED灯が据え付けられている。ジプシーはすごい代物なのだ。

私は窓から身を乗り出してジョナサンにお別れのキスをすると、私道から午後の道路へ車をバックで出した。「やった~!!」 私たちは叫び声を上げてクラクションを鳴らし、気落ちしたジョナサンを置き去りにしてガールズ・ゴーン・ワイルド:ジプシー・バンのロードトリップに出発した。

[ 愛しの我が家:ジプシー・バンから荷物を降ろすブリッタニー 写真:Zoe Hart ]

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パタゴニア社員へのインタビュー:パタゴニア 鎌倉勤務、藤堂光樹に聞く

台峯

編集前記:今回は鎌倉ストアで働く藤堂へのインタビューです。自身のアクティビティへの情熱と環境への活動をパタゴニアで働くことのなかにバランスよく取り入れたライフスタイルが、今回彼をインタビューの対象に選んだ理由です。広島県出身、現在妻と3人の子供たちとともに神奈川県藤沢市在住。2001年より鎌倉ストアに勤務しています。
[ 里山散策中にアリジゴクの巣を発見。鎌倉市台峯 写真:増本 雅人 ]

どのような経緯でパタゴニアで働こうと思ったのですか?
10年ほど前になりますが、当時2~4月は小笠原諸島の父島でザトウクジラのガイド、5~7月は登山&トレッキングガイドをしていたのですが、これ以外の季節を環境保護に意識が高く、自分のアウトドアスキルも生かせる職場で働きたいと考えていました。そしてそんなときにであったのが、エスクァイア日本版のパタゴニア特集でした。「遊ばざる者、働くべからず」の表紙に引き寄せられて「PATAGONIAN 100ヶ条」を読み終えたときには、ここで働くことを決めていました。

パタゴニアの直営店で長い間働いていますが、そうさせている大きな要因は何ですか?
ストアには日々本当に多くのお客様が来店してくださります。そうした方々と直接触れ合うことができ、製品やアウトドアについて話すことができる。こちらの製品知識を伝えることはもちろんですが、私たちも得ることが多く、毎日変化があってとてもおもしろいです。また、自然の場所へ人を誘いたい、という自分自身の目的を果たしやすい場所でもあるのもその理由です。

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パタゴニア・フットウェアのパートナーとチームを組んで工場を視察

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パタゴニアは過去4年間、ウルヴァリン・ワールド・ワイド(WWW)社をパートナーに、ハイキング用ブーツやカジュアルおよびマルチスポーツ用シューズ、あるいはサンダルといったフットウェアを提供してきました。私たちはWWW社の靴製造の経験を非常に頼りにしながらも、その一方ですべての工程において関与してきました。

その一環として、つい先日パタゴニアのCSR(企業の社会的責任)チームは、中国の工場を訪問しました。環境/ソーシャル・レスポンシビリティ・ディレクターのキャラ・チャコンと、環境/ソーシャル・レスポンシビリティ・アナリストのジュリー・ネツキーがパタゴニアのフットウェアを製造する全5つの工場を視察し、WWW社のCSRチームとの懇親を深めました。

「1週間にわたる訪問は、パタゴニアとWWW社の両ブランドにとってCSRプログラムの標準を合わせ、成功事例や知識を分かち合い、そして工場規則などへの順守を促進するうえで、非常に重要でした」とキャラは語ります。彼女は過去11年間、1,000を超える工場を監査し、ブランドのCSRプログラムの改善を支援してきました。

彼らはWWW社のCSRディレクターのジム・ミュージアルと人権担当マネージャーのアレン・チェンとともに、工場の定期視察の一環として、最近の監査結果からの改善努力を再審査し、また労働・環境衛生・安全性を観察するために工場や施設内の寮を視察してきました。

[WWW社の工場のひとつにて、化学物質の適切な二次的格納施設を監査人が調査。写真:Cara Chacon]

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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