« 2011年1 月 | メイン | 2011年3 月 »

カタログから資源の消費について考える

Spring11_catalog

現在パタゴニアでは年間11種類の日本語版カタログを国内で配布しています。これらは環境およびコスト面からすべて英語版とともにアメリカで印刷/製本され、日本に送られてきます。私たちのようなビジネスにとって、カタログは健全な財務体質を保つうえで不可欠なものです。けれども、残念なことに通常カタログは紙に印刷されるので、森林やエネルギー、水といった環境に多くの影響をおよぼします。そうした環境への配慮から、私たちは近年オンラインカタログの導入をはじめました。けれどもオンラインカタログを閲覧する場合も、コンピューターなどの電子機器産業は大量のエネルギーやを使用します。

そこで私たちは『ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する』ための第一歩として数年前、品質に妥協することなく可能な限り環境への影響を抑えた用紙を熱心に探しました。アメリカ本社でカタログ制作管理を担当するアンジェラ・ワイドマンは紙の供給元と親交を深めてお互いの見解を語り合ってから、供給元が提供していた紙のPCW(post-consumer waste:市中回収古紙)の含有率を増やすよう強く働きかけました。最初は「品質に差しさわりが出る。私たちの機械はそんなに多量のPCW原料を処理できない」としぶっていましたが、しばらくすると彼らも乗り気になってくれました。品質が犠牲になるという理由で私たちのカタログはPCW100%の用紙に印刷せず、やむを得ずバージン原料を混入しています。けれどもバージン原料を使用する場合は危機に瀕していない森林から採取したFSC(森林管理協議会)認証を受けた原料を使用すべきだと考え、採用しています。パタゴニアはカタログ産業界のなかで環境面において最も進歩的な紙の使用および調達に関する方針を実践しており、またパタゴニアのカタログ用紙の調達先であるニューページ社も最高レベルの紙を提供してくれています。

またアメリカ本社ではパタゴニアがカタログの制作をはじめた当初から封筒を使用せず、カタログ本体に宛名ラベルを貼るかたちで、お客様へカタログを発送しています。そしてついに日本でも、3月に発行される『Spring 2011』カタログより、封筒を使用せずに宛名ラベルと、カタログが配送中に開かないように直径2センチほどの丸シール(封緘シール)で2か所をとめるかたちでの発送を採用することにしました。これにより年間に使用していた封筒、約6.8トン相当の紙の消費を削減できるようになります。

[ 『Spring 2011』カタログ。本カタログをご希望の方は、 パタゴニアウェブサイトよりご請求ください ]

続きを読む "カタログから資源の消費について考える" »

けがをしないようにチェコしよう:ある紳士のエンデュランスの秘密

私たちは皆、年老いていく。だからその現実を拒絶することにこだわっているだけなのかもしれない。けれども彼女自身ランナーであり、ゲスト投稿者でもあるリズ・モスコによる今回の投稿は、ケリー・コーデスがお送りするシリーズ、「ファイティング・フォーティ(40歳との戦い)」に、とくにふさわしいものではないでしょうか。パタゴニアの友人でもあるリズがお届けするのは、40歳からウルトラランナーとしてのキャリアをスタートさせた、ある紳士の物語です。

-------------------------

sierra

朝のジョギングでときたま見かけるある高齢の男性。70歳は超えているでしょう。もちろん走ってはいるのですが、彼の走りのスタイルはどことなく、足を引きずりながら上下しているようにも見えます。ある夏の朝、彼とすれちがったとき、その男性はランナー同士でよくかわし合う固い笑顔や会釈ではなく、大きな声で「ハロー!」と言いながら元気に両腕を振ってくれたのでした。この男性はまさに元気はつらつの様子でした。

よくランナーとしての自分の将来のことを考える私は、通り過ぎる人びとに走る喜びを広めながら、70代まで走りつづけたいと思ったりします。とにかく走ることが大好きなのです。色々なランナーに感銘を受けますが、とくに高齢のランナーには畏敬と尊敬の念を抱きます。なぜなら彼らこそが時間というテストに合格した耐久力をもっているからです。そのうちにこの男性を呼び止めて、伝えようと思っています。私が最近出会い、私の足取りをより軽くしてくれたあるランナーと同じように、彼は私にとってとても刺激的で感銘を受けるランナーであることを。

パタゴニアの友人あるいはファンとして、私はこの会社の社員の多くが達成する信じられないような偉業をよく耳にします。ですから、このようなエンデュランス・ランナーが社内に存在すると聞いても驚きませんでした。けれどもこのランナーは65歳。過去20年間で、7回のウエスタン・ステイツ・エンデュランス・ランを含む、40ものウルトラマラソンを走っていると聞いて驚愕しました。この男性は、私が高齢のランナーに抱いていたイメージ、つまり優雅に近所を行ったり来たりしているようなイメージを吹き飛ばしてしまったのです。彼はただ走っているだけでなく、本当にとんでもない長さのトレイルレースを、65歳という年齢で走っているのです。そして、つねに笑顔を絶やさない控えめなこの紳士、ミラン・ヴァーガさんは、ランニングについての対談を快く引き受けてくれました。

[完走した多くのレースのひとつにてフィニッシュラインを通過するミラン。写真提供:Ultra Signup.com.]

続きを読む "けがをしないようにチェコしよう:ある紳士のエンデュランスの秘密" »

『Surf is where you find it』 ジェリー・ロペス来日サイン会

Gerry

世代を超えて最も愛されるサーファーのひとりであるジェリー・ロペスが、著書『SURF IS WHERE YOU FIND IT』の完全日本語版の発売を記念して、昨年6月の仙台、名古屋、オーシャンストアにつづき、3月5日(土)大阪ストア、6日(日)福岡ストア、7日(月)鎌倉ストアにてサイン会を行います。お問い合わせは開催ストアまで。

[ 写真:Tim Davis ]

BK415

『SURF IS WHERE YOU FIND IT』には、ジェリーがサーフィンと出会った10歳のころから現在にいたるまでの39のストーリーが綴られています。波の上を流れる優雅なラインを描くようなストーリー展開に加え、サーフィンを通して彼がたどり着いた人生観はサーフィンをする人に限らず、まだ一度もサーフボードに立ったことがない人や、波に乗ったことがない人をも魅了することでしょう。

-----------------

海で学ぶことは、陸上でのどんなことにも十分当てはめることができるのは明らかだ。私たちは今日、便利で安全な現代社会で生活し、ありがたいことに生と死が背中合わせのようなシチュエーションは滅多にない。それはそれで幸せなことだ。しかし、ふとしたときに巡ってくる、今までの人生がフラッシュバックするような、ぎりぎりの瞬間は、自分の内なる部分を見詰めるいい機会でもある。

続きを読む "『Surf is where you find it』 ジェリー・ロペス来日サイン会" »

川に栄養を与える

パタゴニアの環境インターンシップ・プログラムでは、毎年約20人の従業員を世界中の環境保護団体でのボランティア活動に送り出しています。さまざまな地域でのボランティア活動への参加期間中、最長1か月までの給与と福利厚生をパタゴニアが支給するシステムです。今回は、オレゴン州ポートランドストアの従業員のアリ・ゾロンズが、10月に参加した〈ネイティブ・フィッシュ・ソサエティ〉でのボランティア活動について報告します。

ari

川に栄養を与える

本格的なトラウト・シーズンで僕のトラックがどうにか動いているときは、僕がコンクリートの近くにいるってことはまずないかな。ポートランドストアで働いていないときは、毎日出かけているからね。

衰退していく自然を懸念するアングラーとして、僕はわずかながらの金額をさまざまな環境団体へ寄付している。だからパタゴニアの環境インターンシップ・プログラムで大好きな団体のひとつ、〈ネイティブ・フィッシュ・ソサエティ〉でのボランティアのチャンスが浮上したとき、僕はそれに飛びついた。

オレゴン州オレゴン・シティに拠点を置く〈ネイティブ・フィッシュ・ソサエティ〉は、太平洋岸北西部の川に生息する在来魚の保護と復元活動に従事する団体だ。彼らは連邦/州組織と連携し、漁業関連の政策改善や水資源とそこに生息する魚に影響を及ぼす問題について、市民に積極的に関わってもらえるよう取り組んでいる。

[沿岸河川のドリフト・クリーク。ここは在来種のスチールヘッドやサーモンの生息地でもある。アリはこの川は集中的に伐採された土地を通過する他の川よりもずっと健全であることを発見した。写真: Ari Zolonz]

続きを読む "川に栄養を与える" »

Fall/Winter 2010 セールのご案内

sale_f10

パタゴニアでは本日より直営店/通信販売/オンラインショップにて、Fall/Winter 2010製品の一部を対象としたセールを実施します。さらに直営店ではこの先行セールにつづき、2月24日(木)より4日間のシーズン末セールを開催します(アウトレットストアは2月28日(月)まで開催。Fall/Winter2010の一部に加え、以前の製品も対象となります)。

アウトドアスポーツはもちろん、フィールドへの行き帰りや街でのひとときにも最適なウェアをお求めやすい価格でご提供しています。この機会にぜひご利用ください。

セールの日程や営業時間などの詳しい情報はパタゴニアウェブサイトをご覧ください。

[ 写真: Eric Draper ]

ザ・ホバーボード

http://patagoniajp.typepad.com/.a/6a0134876739c6970c0148c83fa0e4970c-800wi

数週間前にストゥルーが空いた時間を使って作ったサーフボードの写真をFlickrに投稿しました。その反響がすごかったので、ドクター・ストゥルーケンスタインとQ&Aをすることにしました。今回のインタビューは、この山あり谷ありのマジック・ボードの開発から試乗にいたるまで、3週間にわたって行われました。

ホバーボードをつくるきっかけは?
レイアード・ハミルトンがこのプロジェクトのひらめきだよ。僕がはじめてあのフォイルを見たのは映画『レイアード』。彼はマウイのジョーズのビッグウェーブでトウインをしていたんだ。その瞬間にペリカンが波の数インチ上をグライドしていく様子を連想した僕は、自分もやってみたいと思ったんだ。

レイアードが使っているフォイルはエアー・チェアが原点になっている。YouTubeで「air chair」と「Geno(ジーノ)」という名前の男を検索して、このエアー・チェアが一体どんなものなのか、チェックしてみるといいよ。

そのボードはトウイン用にしたかったのかい?
しなかった。トウインではなく、パドリングで乗れるかどうか、試してみたかったんだ。それに、ストラップも使いたくなかったしね。

なぜ自分で作ってみようと思ったの?どうやって着手したんだい?
エアー・チェアの値段は1,200ドル〜1,500ドル(10万円〜13万円)で、僕には高すぎたから、自分の手で作ってみようと思ったんだ。

サミートゥルー・アメスの18インチのウェッジフィンを持ってきたんだ。これにはちょっとおもしろいボックスがついているんだけど、この型はもう作られてないから見つからなかった。だから、まずは木でボックスを作って、そのボックスにはまるようにフィンを作った。そこから、ボックスをボードにグラッシングでつけたんだ。

続きを読む "ザ・ホバーボード" »

アラスカでのサーフィンではブーティの代わりにソックスを

alaska

サーフィンをするときに好んでブーティをはく人はいませんが、水が冷たすぎる場所はやむを得ません。マイナス1度の水のなか、美しい頭サイズの波でサーフィンするためにハイクし、ビーチに着いた途端、ブーティを忘れたことに気づいたらどうしますか?創造性を発揮するときです。

-------------------------

socks

僕はパタゴニア製品の長年のファンだ。そして先日、何度繰りかえしやってもいいと思えるような経験をした。それは1月、アラスカのサーフィンをするには完璧な日だった。山には5センチの新雪と低い太陽が照り、気温は0度で、水温は3度。島まで小型のモーターボートを走らせて、湾側へハイキングした。完璧なグラッシーな頭サイズの波。これ以上の日はないぞ、と思った。ウェットスーツの入ったバッグを開けて、ブーティを忘れてしまったことに気づくまでは…。何という失敗。けれども取りに引きかえせば日が暮れてしまう。だからブーティなしで挑戦することにした。そして土壇場で、パタゴニアのヘビーウェイト・ソックスをはいたまま海に入ろうと決めた。結果は悪くなかった。1時間以上もサーフィンしてから、日が暮れたので水から上がった。その日を無駄にせずにすんだ。寒くなかったと言っているわけじゃない。でも、ソックスはとてもよく機能してくれた。こんなにたくましい製品を作ってくれてありがとう。―ネイト

surf

東海岸出身のネイトは漁業の季節労働とフライフィッシングのガイドの仕事、つまりワイルド・サーモンとトラウトを当てにしてアラスカへやって来た。10年後のいまもアラスカでフルタイムの生物学者として働くかたわら、フィッシングの他にカヤックやバードウォッチング、サーフィンなどを楽しむ。ストーリーと写真を投稿してくれたネイトに感謝します。

[写真上:セント・エリアス山脈を背景にしたあまり乗られていない波。中央:登山ではなく、サーフィンに使われたウルトラ・ヘビーウェイト・マウンテニアリング・ソックス。下:アラスカ湾に浮かぶある島のポイントブレイク。写真はすべてネイトが撮影]

クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

クリーネストラインとは

RSSフィード

Twitter

© 2013 Patagonia, Inc.