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「富を共有する」方法についての取り組み

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パタゴニアのカタログを読んでいただいている皆さんは、もうすでに『Holiday Favorites 2010』にも目を通していただいたかと思いますが、興味をそそる数々のウェアとともに特集されているのが、第11回草の根活動家のための「ツール会議」に参加した環境活動家たちの紹介です。今日の投稿はこのカタログで取り上げられた活動家、クリス・ダリモントから寄せられました。クリスはブリティッシュ・コロンビア沿岸の陸地/水域/野生動植物の保護を目的とした自然保護論者や研究者で構成された団体〈レインコースト・コンサベーション・ファウンデーション〉の研究者です。

5月のさわやかなある朝、グリズリーの親子が雪の降る高地の巣穴から滑り降りてきました。母グマの頭にあるのは、芽吹いてきた植物でお腹をいっぱいにすることだけ。最後にした食事は何か月も前で、産卵しにきたサケから得たそのカロリーはとっくに消費されてしまい、彼女と彼女の大切な娘を生かしておくためのエネルギーはもはや残っていません。ちょうどそのころ、私たちのチームは彼らのいる場所から300メートルほど下の斜面を登っていました。グリズリーについて学び、そして守るためでした。

[富を共有する;母グマが貴重な命を子グマに与える。写真: Larry Travis/www.raincoast.org]

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私たちの時代における「質」とは? フットプリント・クロニクルのビデオ第3部をご覧ください

マイケル・ハーウィッツはブログ、Greenovateでパタゴニアのフットプリント・クロニクルについて次のように述べています。「多くの会社が透明性イニシアティブを導入していますが、パタゴニアのプロジェクトは、会社の規模とそれがカスタマーの要望に基づいているという点において、ほぼ前例がないといえるでしょう」 フットプリント・クロニクルのビデオシリーズに3年以上継続して取り組んできましたが、ハーウィッツ氏のコメントは仕事から一息ついて客観的な観点に立つことを思い出させてくれます。

2007年にフットプリント・クロニクルをローンチして以来、多くのことが変わりました。ビジネスの景観はより「グリーン」になりましたが、深く掘り下げ、調査することによって、環境への悪影響を削減するためにビジネス慣行を改善し、さらに磨きをかけることが困難で、なおかつ非常に複雑に絡みあった、信じられないほど長い工程であることも分かりました。それはジョン・ミューアの次のような見解を思い出させます。「あるものをひとつだけ取り出そうとすると、それが宇宙のすべての物と絡みあっていることを発見する」

高品質の製品を悪質な工場で作ることはできるでしょうか。社会的責任と環境への責任、そして製品の製造に関わるすべての工程を含んだ現代における「質」の定義について、ビジネスの専門家にたずねました。

3部作ビデオシリーズの全エピソードはフットプリント・クロニクルの「深く掘り下げる」でご覧いただけます。

製品テスト:新しいキャプリーン3でバックパッキング

私たちはさまざまな段階でギアをテストします。パタゴニアのアスリートやアンバサダーは、新製品がパタゴニア製品ラインに加えられる前に最新のデザインや素材の力量を試す役割を果たしています。でも何かが納品されたからといってテストが終了したわけではありません。新製品がカタログに登場したら、カスタマーサービスのスタッフは現場検証にいそしみます。カスタマーが聞いてくるであろう質問を予期し、それと同じ目で私たちのギアをテストするのです。____________________________________________________________

フィールドレポート:アイオニアン・ベースンへのバックパック klake

コンディション:雨のち晴れ

テストした製品:キャプリーン3・ミッドウェイト・クルー

今シーズン、寒い天候時のベースレイヤーで最も人気のキャプリーン・ミッドウェイト・ベースレイヤーが改良されました。素材はダブル織りの5.4オンス・ポーラテック・パワー・ドライ・ポリエステル(リサイクル・ポリエステル65%)で、2層構造の素材は吸湿性に優れた内側と汗を素早く発散させる外側から成っています。新しい素材はまた、伸縮性と耐久性も向上しました。けれどもキャプリーン3を手に取ったときに最初に気づくのは、従来のものよりはるかにソフトな肌触りでしょう。そのうえ速乾性は130%、吸湿発散性も38%ほど向上しています。新しい素材の採用に加えて縫い目とフィットも改良し、最高のベースレイヤーと自負していた製品を、さらに向上させました。ですが皆さん、こう思われているのではないでしょうか。「たしかに良さそうだけれど、フィールドで実際に使うとどうなの?」、「 改良点を本当に実感することはできるの?」 それは私たち自身も疑問に思っていたことです。パタゴニアの製品はつねにアンバサダーや製品テスターによって検証されています。彼らはずばぬけた見識を共有してくれることは間違いありませんが、私たち凡人とはかけはなれた卓越したアスリートです。ということでリノのスタッフ数人がちょっぴり偏見を交えた、新しい秋のギアの評価をご紹介します。リノには素材ラボはありませんが、山はたくさんあります。そして私たちはプロのアスリートではなく、皆さんと同じようにアウトドアの愛好家です。

[オールドスクールがついにアイオニアン・ベースンに挑む。写真:Sally Loomis]

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社員による社員のためのトレイルランニング・キャンプ

戸隠イースタンキャンプ場

パタゴニア日本支社では社員同士がアウトドアスポーツやアクティビティを楽しめる企画を社内で募り、その資金の一部を会社が補助するプログラムを設けています。これまでに北八ヶ岳でのスノーキャンプ、伊豆でのサーフキャンプ、丹沢でのフライフィッシング、屋久島の縦走トレッキングなどが実施されました。そして本格的な秋のはじまりの11月、環境部門の篠健司による長野県斑尾高原でのトレイルランニング企画、「トレイルキャンプ2010秋」が行われました。

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「斑尾エリアは初雪こそガツンと降りましたが、いまは穏やかです。天気が良ければ、いつまでも走っていられるようなコンディションです」との一報が長野県飯山市の知人から届いた。信州北部の山々はすでに紅葉の見頃も終わり、平日にはトレイルに入る人も少ないだろう。落ち葉が積もったふかふかのトレイルが足へのクッションとなり、信越五岳トレイルランニングレースが開催された9月中旬にはまだ葉が茂っていた森も、また違う景色を見せてくれるはずだ。気温も下がり、雪が降るなかを走ることができるかもしれない。最高のコンディションを想像するだけで自然と笑みがこぼれてきた。1週間後には同僚10名と戸隠、斑尾での3日間のトレイルランニングに向かうのだ。

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イエローストーンからリノへ

skye

2010年のホリデーカタログの後ろ見返しにある写真は、1990年のキッズカタログの表紙に掲載されたのが最初です。現在のメールオーダー部門には、その当時パタゴニアで働いていたスタッフはいません。けれども、「ある雪の日にイエローストーン国立公園でバッファローが草を食べている姿を小さな女の子が窓から覗いている」この写真は、私たちの多くがよく知っている1枚です。

なぜこの写真が私たちにとって特別なのか…それはこの写真の女の子、スカイが、2004年からここパタゴニアで働いているからです。この写真が今年のホリデーカタログにふたたび採用されたのを見て、彼女のイエローストーンでの幼少時代と彼女がここで働くようになったいきさつには、何かストーリーがあるに違いないと思いました。

ストーリーはイギリス人の母とアメリカ人の父がイギリスの大学で出会ったことにはじまります。彼らは結婚し、アメリカに戻ると、父がマサチューセッツ総合病院で技師としての仕事を見つけた街、ボストンに住みました。

そしてストーリーが本格的にはじまるのは1973年、新聞広告に載った「イエローストーン国立公園のキャニオン・ビレッジでの冬期管理人募集」がきっかけでした。スティーブン・キング原作の映画『シャイニング』を思い出してください。ただその仕事は巨大ホテルの管理などではなく、イエローストーン川の流れるグランド・キャニオンのリムにある200もの山小屋の管理でした。

仕事を得た彼が(スカイによるとおそらく彼がたったひとりの応募者だったはずとのことですが)、母に相談すると、彼女は1年くらいやってみるのも楽しいかもしれないと言いました。1年という期限ならたいていのことは乗り越えられると思ったのです。そして彼らは古いサーブに荷物を詰め込み、まだ赤ん坊だったスカイの姉、エマを連れて、西へ向かいました。
[写真上:イエローストーンの家でくつろぐスカイ。写真:Steven Fuller]

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サクラマスにとっての最後の砦、サンル川を訪れる

FTFロゴ

2009年から開始したパタゴニア日本支社独自の環境キャンペーン「フリー・トゥ・フロー - 川と流域を守る」の取り組みのひとつとして、(財)日本自然保護協会主催、パタゴニア日本支社協賛による「もりかわうみ・いきものバンザイツアー」が9月に開催されました。

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場所はサクラマスの産卵期を迎えた北海道天塩川水系サンル川。ヤマメ湧く川。今回のツアーの講師兼ガイドを務めてくれたのは、<北海道の森と川を語る会>代表の小野有五さん。現地への見学会を開催し、サンルの自然の魅力を伝えつづけている。「天塩川は黒澤明監督の『デルス・ウザーラ(ビギン川のほとりで)』にあるような大陸的な感じのある川で、僕はこの川が大好きです」 北海道北部を悠々と流れて日本海に注ぐ、道内では石狩川に次いで2番目を誇るその川は、支流に名寄川をたずさえ、そしてそのまた支流のひとつがサンル川である。「サンル川の源流部まで200キロメートル、ダムや堰などの人工構造物はまったくありません」と小野さんはつづけた。

サンル川

このサンル川に国土交通省北海道開発局が高さ50メートルのダム建設を計画している。けれども2009年に国の事業見直しを受けて現在は凍結中であり、ダム本体は着工されていない。ダムは名寄市と下川町へ水道水供給、発電(利水)、洪水調節(治水)といった多目的ダムとされているが、その必要性や有効性には疑問の声も多い。2010年9月27日に前原前国土交通省大臣が設置した「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の取りまとめ発表をうけ、全国のダムの検証が進められており、自然保護団体などは第三者機関により客観的科学的に検証を行うこと、ダム問題に取り組む市民団体とダムを推進してきた事業者が公開の場で意見交換をし、治水代替案など再検証することなどを求めている。サンル川もそのひとつである。

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公正労働協会による監査の向こう側には…

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監査される側に立つことを好む人は誰もいません。たとえ監査を仕事にしている人でさえも…。私たちの環境/ソーシャル・レスポンシビリティ・ディレクターであるキャラ・チャコンがこのことに気づいたのは昨年6月、公正労働協会(FLA)が突然、翌週パタゴニアを訪問するという情報を得たときでした。キャラはワシントンDCでのメンバー会議でFLAの代表者に偶然出会ったとき、その訪問について知らされたのでした。FLAは企業や大学、市民団体などから構成された、世界中の労働環境の向上を目的とした非営利団体で、 最高の監査水準をもつ団体としての評判を確立しています。FLAの代表者はその訪問が実際に監査を目的にしたものであるとは言いませんでしたが、キャラは監査ではないかと疑いました。

[パタゴニアの環境/ソーシャル・レスポンシビリティ・ディレクター、キャラ・チャコンがサプライヤーの監査に参加する様子。写真:Julie Netzsky]

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映画『180° South』:その背後にあるインスピレーションを読む

180south

クリス・マロイ監督による待望の映画『180°South』が、2011年1月22日(土)より20日間限定で東京・渋谷 シネクイントにて上映されます。現在シネクイントおよび関東のパタゴニア直営店で前売り券(税込1,500円)を発売中。全国でも順次公開を予定しています。詳細は『180°South』ウェブサイトをご覧ください。まずはこの映画のストーリーをより味わっていただける方法をいくつかご紹介しましょう。

クリスが『180°South』を製作するきっかけとなった1968年の映画『Mountain of Storms』がDVD(英語版)でご覧いただけます。パタゴニアのファン、クライマー、サーファー、スキーヤー、熱狂的な旅好き、あるいは60年代の雰囲気を懐かしく思う方なら、きっとこの映画を楽しんでいただけることに違いありません。また、パタゴニア・ブックスでは『180°South:Conquerors of the Useless』の日本語版を出版します(2011年1月中旬発売予定)。240ページにおよぶ本書では、イヴォン・シュイナード、クリス・マロイ、ジェフ・ジョンソンのエッセイや、何百枚にもおよぶ写真、そしてたき火を囲んで行われたクリス・マロイによるイヴォン・シュイナード、ダグ・トンプキンス、ジェフ・ジョンソンの対談をお読みいただけます。

『Mountain of Storms』からの抜粋をご覧ください。

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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