異なる道:ブレオ共同創始者のベン・ネッパーズとチリ南部で暮らす

by ブルック・オーテル

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パタゴニアの「$20 Million & Change」基金は2013年に、志を同じくする革新的なスタートアップ 企業がビジネスを手段として環境危機のための解決策やその他の肯定的な変化をもたらすことを支援するために始動しました。あるいはイヴォンの言葉を借りると、「自然を使い尽くすのではなく、自然と連動すること」に成功するよう、企業家と革新者を援助することを目的としています。今日はそうした会社のひとつであり、Bコーポレーションと〈1%フォー・ザ・プラネット〉のメンバーでもある「ブレオ」をご紹介します。

コチョルゲにあるベン・ネッパーズのキャビンからは海が見えます。アメリカのケープコッド出身の起業家であるベンは、チリ南部のこの小さな沿岸コミュニティにはまったく縁のなさそうな住人です。彼は廃棄された漁網をリサイクル製品に転換させる革新的な会社、ブレオの共同創始者です。ベンはチリの現場でブレオのビジネスの基本となるリサイクリング・プログラム「ネット・ポジティバ・イニシアチブ」を監督しています。ブレオはネット・ポジティバを通してプラスチック汚染を削減すると同時に、サングラスとサイドウォーク・クルーザー・スケートボードを製造するのに必要な原材料を入手するため、捨てられた網の回収を促進しています。

写真上:ブレオの漁網回収/リサイクル・プログラムの「ネット・ポジティバ」を通じてブレオのスケートボードひとつひとつに変身した漁網の量を示すブレオの共同創始者ベン・ネッパーズ(左)とケビン・エーハーン(右)。チリ、サンチアゴ。写真:Kevin Ahearn

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〈レインフォレスト・リリーフ〉:パタゴニアのソーホー店社員がアマゾンの熱帯雨林を救うためにコニー・アイランドを登った理由

by ヤシャ・ウォーリン

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1988年はヤンキースが24度目のワールドシリーズで全勝し、副大統領アル・ゴアが京都議定書に象徴的に調印し、スタンフォード大学の博士過程の学生2人がグーグルという小さな会社を設立した年。それはまたパタゴニアのソーホー店の前社員アーロン・ペッツとティール・アケレットが他の3人のアクティビストとともに、コニー・アイランドの75メートルのパラシュート・ジャンプタワーを登った年でもある。その目的は「ニューヨーク市の公園部署へ:ボードウォークとベンチのために熱帯雨林を殺すのを止めろ」と書いたバナーを掲げるためだった。それはブラジルの熱帯雨林を代弁するとても効果的な草の根キャンペーンとなった。

 

電子書籍s編集者記:今日は20年におよぶパタゴニアとビッグアップルの関係を記念する本『Living & Breathing: 20 Years of Patagonia in New York City(暮らし、息づく:ニューヨーク市のパタゴニアの20年)』からの抜粋をお届けします。パタゴニアのニューヨークの4店舗で印刷本を入手するか、またはデジタル版をダウンロードしてください。

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修理は急進的な行為

by ローズ・マーカリオ、パタゴニア CEO

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このホリデー・シーズン、私は地球という惑星のために少し早い新年の抱負を掲げます:一致団結して急進的な環境保護主義者になりましょう。

これは大掛かりなことに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。必要なのはソーイグキットと修理マニュアルだけです。

個々の消費者として惑星のために私たちができる最善の行動は、モノを長持ちさせることです。適切な手入れと修理によって私たちの製品の寿命を伸ばすという単純な行為は、長期間にわたってモノを買う必要性を減らし、二酸化炭素の排出と廃棄物および製品を作るための水の使用量を削減します。

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私たちのDWR加工の問題点【アップデート】

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アップデート:この投稿の大部分は2015年3月18日に最初に投稿されました。私たちのサプライチェーンにおける化学薬品の安全性を改善するパタゴニアの取り組みについて、つい最近の情報とともにアップデートしたのが本日の投稿です。

パタゴニアは、他の高品質アウトドア・アウターウェア・メーカー同様、長年にわたり耐久性撥水(DWR)加工を採用してきました。これはレインウェアの表面についた水分を水滴にして分散させる化学構造(下記参照)で、表面の飽和状態を防ぐために防水性ジャケットにも不可欠な加工です。表面を濡れたまま放置すると、実際に水分が浸透していなくてもべったりと湿った肌触りになってしまいます。パタゴニアが基準として採用してきた長鎖(C-8)フッ化炭素ベースのDWR加工は、非常に効率が高く、並外れた耐久性を誇ります。しかし残念ながら、その副生成物は有毒で難分解性のため、環境中から消滅しません。したがって完璧な性能にも関わらず、容認できないものです。世界各国の政府は化学薬品会社にC8 DWRの製造中止を要請し、高品質アウトドア・アウターウェア・メーカーはDWRに匹敵する性能を備えた代案を模索しています。

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ウィスキー・オン・ザ・ロック:スコットランドに答えを求めて

by クリスト・トーガーセン

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「それはスコットランドの最高峰ベン・ネヴィスに降る雨、あるいは雪としてはじまる。雨あるいは解ける雪は薄い泥炭土を花崗岩に到達するまで染み出し、先に進めずに、コイレ・レイスかコイレ・ナ・システでふたたび出現するまで表面下を流れる。海抜900メートルを楽に超えるこれら2つの山岳湖から流出する水は、ベン・ネヴィスの険しい北壁の青とピンクの花崗岩へとこぼれ落ち、オルト・ナ・ヴーリンと合流してベン・ネヴィウスとカーン・モル・ディアーグに挟まれた谷間へとつづく」 —ベン・ネヴィス蒸留所

 

こんな詩的な言葉がゴールドメダルを獲得したスコットランド最古の合法的な蒸留所のウィスキーのボトルを飾っている。ベン・ネヴィスは著名なシングルモルトの地であり英国のアルピニズムのるつぼである。ウールのニッカーといういでたちであれ、ゴアテックスといういでたちであれ、ここは何世代ものアルピニストが山装備を開発し、世界の偉大な山脈への遠征のために経験を積んだ場所だ。それは過酷な嵐と「短い」登攀のための長いアプローチでも知られ、スタイルを重視し、「完全なる」冬期のコンディションのみでルートを登るためのごまかしのないスコットランド人の慎重さを要求する。そこはイヴォン・シュイナードがスコットランドの最難ルートで自身を試し、手製の弓なりのピックをもつシュイナード・ゼロのアイスツールをハミッシュ・マッキネスのスコットランド同時期の急角度のピックと比較するために、40年前に訪れた場所だ。そしてそこはまた、パタゴニアの最もテクニカルな製品すべてのフィールドテストを担当するウォーカー・ファーガソンが、最新の試作品を試すモルモットとして僕らを連れて来た場所だった。

写真上:スコットランドのベン・ネヴィスの「ジェミナイ」で出口を探るジョン・ブレイシー。写真:Kristo Torgersen

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『YOSEMITE IN THE SIXTIES』 写真展&スライドトークショー by グレン・デニー

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 1950年代の終わりから1960年代はじめのヨセミテ・バレーで活躍したビッグウォール・クライミングの先駆者たちの表情を捉えたパタゴニア・ブックスYOSEMITE IN THE SIXTIES』。その著者である写真家グレン・デニーが来日。写真展およびスライドトークショーを開催します。

社会変革の気風のなか、仕事と社会から落ちこぼれてヨセミテ・バレーのキャンプ4に移住し、技術を磨き、独自の社交シーンを発展させる献身的なクライマーたちから成る小さなグループができました。この禁欲的かつボルダーに囲まれたキャンプ場はクライミング界の震源地となり、壁上で達成された壮大なる登攀の合間にさらなる冒険の踏み台とつかの間の憩いの場となりました。

写真家で映画制作者のグレン・デニーはキャンプ4の住民の一人でした。1960年代、ウォーレン・ハーディング、ロイヤル・ロビンス、トム・フロスト、イヴォン・シュイナードらを含むクライミング界の象徴的存在の多くとともにヨセミテ渓谷のビッグウォールを登った彼が、カメラを手にその時代の勇姿の現実と明るい楽観主義を捉えたのが、パタゴニア刊の写真集『YOSEMITE IN THE SIXTIES』です。

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Worn Wear 2015年春ツアー:全米15の都市で衣類の無料修理などを実施

 

私たちが会社としてできる最も責任あることのひとつは長持ちし、修理可能な高品質の製品を作ることで、それにより皆様は消費を抑えることができます。Worn Wear着ることについてのストーリーを祝い、この惑星にかかる圧力を少しでも軽くするために皆様にギアを長く使っていただくためのプログラムです。

この春、4月4日のサンフランシスコを皮切りに、パタゴニアのバイオディーゼルの修理トラックが無料でウェアを修理し、お客様にギアの修理方法を伝え、さらに古着のパタゴニアのウェアを販売する全国ツアーに出ます。愛用されて修理が必要なパタゴニアのくたびれたウェアをぜひお持ちください。お持ちでなければ、パタゴニアが提供しますので、修理してご愛用ください。その土地の食べ物や飲み物をいただきながら、私たちと着ることについてのストーリーを祝いましょう。

ツアーの全スケジュールはこちらから。

写真上:短編フィルム『新品よりずっといい』では、パタゴニアの新しいバイオディーゼルのWorn Wear修理ワゴンを紹介するとともに、40年以上にわたりパタゴニア製品を使いつづけるお客様と修理技術者に敬意を表します。パタゴニアのリノの修理部門は米国では最大級の衣類修理施設で、年間約30,000着の修理を行っています。ビデオ:Dan Malloy

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私たちのDWR加工の問題点

DWR

本投稿のアップデート版をご参照ください。私たちのサプライチェーンにおける化学薬品の安全性を改善するパタゴニアの取り組みについて、つい最近の情報とともにアップデートしています。

パタゴニアは、他の高品質アウトドア・アウターウェア・メーカー同様、長年にわたり耐久性撥水(DWR)加工を採用してきました。これはレインウェアの表面についた水分を水滴にして分散させる化学構造(下記参照)で、表面の飽和状態を防ぐために防水性ジャケットにも不可欠な加工です。表面を濡れたまま放置すると、実際に水分が浸透していなくてもべったりと湿った肌触りになってしまいます。パタゴニアが基準として採用してきた長鎖(C-8)フッ化炭素ベースのDWR加工は、非常に効率が高く、並外れた耐久性を誇ります。しかし残念ながら、その副生成物は有毒で難分解性のため、環境中から消滅しません。したがって完璧な性能にも関わらず、容認できないものです。世界各国の政府は化学薬品会社にC8 DWRの製造中止を要請し、高品質アウトドア・アウターウェア・メーカーはDWRに匹敵する性能を備えた代案を模索しています。

この10年間、パタゴニアはフッ化炭素不含有のあらゆる代案を入念に調査、そしてテストしてきました。ワックスやシリコンをはじめとする数々の撥水性加工は、生地の表面張力を下げ、水分を水滴として表面にとどめて飽和を防ぎますが、泥や油で汚れやすく、有効性が急速に失われてウェアの効果的な寿命が縮められてしまいます。

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リサイクル・ポリエステルをこえて

by リック・リッジウェイ

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私たちは誰もが衣類を着つづけ、買いつづけるが、長持ちする高品質のものを買い、修理が必要になったら直し、使わなくなったら譲るか売るかし、本当に駄目になったものはリサイクルをすることにより、フットプリントを削減することができる。

2010年パタゴニアはリデュース(削減)、リペア(修理)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)の4つの「R」を中心に構築された「コモンスレッズ・パートナーシップ」を発足した。そのアイデアは、会社とお客様が共同でパタゴニア製品のライフサクルに責任を追うというものだった。私たちはそれを「コモンスレッズ誓約」と名付けた。

その時点ですでに私たちはリサイクルに関してはかなり前進していた。1993年からペットボトル製のフリースとアンダーウェアを提供していたし、ポリエステル製品のリサイクル・プログラムも5年ほど順調にやって来ていた。お客様はリサイクルのためにパタゴニアの直営店にウェアを持参してくださり、その量は27トンにものぼった。

しかし、最初の「R」が最大の課題だった。パタゴニア側からは長持ちする製品を、そして可能であれば多用途に使えるものを作ることによってそのフットプリントを削減することを誓約した。ではお客様側からは?パートナーシップが議論を招いたのはこの点だった。なぜなら私たちは必要なものだけを買うようにお客様にお願いしたからだ。

【 写真:Tim Davis 】

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約束

by サミー・キャマック

Epoxy

僕と兄がはじめてプエルト・エスコンディードの写真を見たのは1979年のことだった。最近はあまり知られている場所ではなく、僕たちはビッグなレフトが立つ場所を見つけるために少し調べなくてはならなかった。僕は兄と高校を卒業したらすぐにでもそこへ行こうと約束した。そして、卒業してから数か月後、どうにかして金をかき集めて、メキシコまで行くことができた。それはまさに目を疑うような光景だった。人生で最高の波。僕はすぐに夢中になった。それはその場を去るとき、何があっても必ず戻ってくると自分に約束するような場所だった。実際、それ以来僕はここへ通いつづけている。

プエルトではすぐに学ぶことがある。リーシュを使うと、まず最初の日に、最初の大きなセットにつかまってひきちぎられる。だからすぐにリーシュなんて無意味だということに気がつく。そして次にボードが折れ、そして予備のボードも折れて、もうそれならもっとガラスクロスや樹脂を塗って強化するしかないということになる。その波は必然と耐久性へと目をむかせるのだ。

僕たちがここFCDでやっていることとそのあたりのボードメーカーとの大きな違いは使用するフォームにある。僕たちはクローズドセルのEPSフォームを使う。扱いがむずかしいため、この種類のフォームを使うメーカーは少ない。しかし、この素材は非常に強い。通常のウレタンフォームほど割れたり凹んだりすることもなく、重量も軽いため、パフォーマンスに妥協することなくさらにガラスクロスや樹脂を重ねることができるのだ。いまではプエルトに持っていくボードの数は確実に減った。これらのボードは長持ちするからだ。

【 写真:Jeff Johnson 】

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.com/japan をご覧ください。

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