フリー・ザ・スネーク船団アクション!

 

去る2015年10月3日土曜日、釣り人、アメリカ先住民、農夫、シャチ愛護家、ビジネスオーナー、サーモン提唱者、カヤッカー、環境保護家など300人以上が、ワシントン州南東部にあるスネーク・リバー下流のローワー・グラネット・ダム付近に集いました。多岐に渡る人たちからなるこのグループは「フリー・ザ・スネーク船団」を形成しました。彼らはスネーク下流の4基の役立たずのダムの撤去を呼びかける世界中の何千人から成る運動を代表する人たちです。オバマ大統領/政権、議会とカギとなる州および連邦機関にこれらの有害なダムの撤去を求めて、13万人以上の人びとが嘆願書とハガキに署名しました。

カヤックや他の船で集まったこの思いもよらない行動家のグループは、スネーク・リバーの現状が受け入れられないものであること、そしてそれが毎年悪化していることに同意しています。今年の夏、絶滅の危機にある何千ものサーモンが水温の上がった川と貯水池で死に、オルカはその好物の餌であるスネーク・リバーのキング・サーモンがダムによって死滅することで栄養不足になり、そして過去30年間、おもに孵化場やその他の失敗した試みに政府が費やした90億ドルは、野生の絶滅危惧魚の遡上を回復していません。

写真上:「フリー・ザ・スネーク船団」。制作会社:ムーンハウス、ディレクター:ベン・ムーン、映画撮影/編集:ペイジ・スティーブンソン、空中撮影:ホイットニー・ハセット、音楽:ピーター・M・ムリーの「エクスプロージョン・イン・ザ・スカイ」

続きを読む "フリー・ザ・スネーク船団アクション!" »

パタゴニアの地球税:2015年度 パタゴニアの環境/ソーシャル・イニシアチブ

1

従来の慈善活動の様式は、企業や財団などの大規模な資金提供者がおもに大掛かりなプロの環境グループを支援するのが通常です。(500万ドルを超える予算をもつ)全国的な大規模環境保護団体は重要な仕事をしていますが、それらは環境グループ全体のわずか2%にすぎないのにもかかわらず、全環境助成金および献金の50%以上を受け取っています。

一方、根底から継続した変化をもたらす草の根レベルでの環境運動への資金提供は、いままで以上に重要になっています。しかしこれらの団体は甚だしい資金不足にあえぎつづけています。

資金提供の枠組みはアンバランスです。パタゴニアはこれを変えることを目指しています。

写真上:2015年度パタゴニアの環境/ソーシャル・イニシアチブ。お近くのパタゴニア直営店にて、または デジタル版をお読みください。表紙写真:Donnie Hedden

続きを読む "パタゴニアの地球税:2015年度 パタゴニアの環境/ソーシャル・イニシアチブ" »

野生の魚はトラックには乗らない

by イヴォン・シュイナード/マット・シュテッカー

1
本論説は2015年7月23日のサクラメント・ビー紙に掲載されたものです。

5月7日、ユバ・サーモン・パートナーシップ・イニシアチブ(YSPI)はカリフォルニア州では初の「捕獲と運搬」プログラムに着手する計画を発表した。捕獲と運搬とは魚を捕まえて、トラックに乗せ、ダムなどの障壁を迂回させるために川の上流/下流に運ぶ作業だ。

このイニシアチブが提案しているのは、キングサーモンをエングルブライトとニューバラーズ・バーという2つのダムを迂回させ、ユバ・リバーの北流へと移動させる7億ドルの50年計画である。

私たちはユバ・リバーとそこでサーモンが繁栄するのをこの目で見たい。だがこのような、ユバ・リバーにおける野生で持続可能な漁場や、流域機能の真の復元を達成しない高額なプロジェクトは大きな誤りだ。

写真(上):2011年、カリフォルニア州のユバ・リバーのエングルブライト・ダムを見下ろすイヴォン・シュイナード。写真:Matt Stoecker

続きを読む "野生の魚はトラックには乗らない" »

スネークを解き放つ:アメリカ最大のサーモン・リバーの修復

 
 

先週私たちは『スネークを解き放つ』という新しいショートフィルムをリリースしました。映画『ダムネーション』の製作者から届いたフィルムは、ワシントン州を流れるスネーク・リバー下流の4基の疲弊したダムの影響に目を向けています。何年ものあいだ、スネーク・リバーのサーモンは、トラックで輸送され、はしけに乗せられ、魚梯でかわされてきました。そのすべてに費用がかかるにもかかわらず、個体数の減少を止めようとする努力は不成功に終わっています。いまこそダムを取り壊し、野生のサーモンをこの流域に再連結するときです。

フィルムの公開の一端として、私たちは健康な川を支援する人たちを勇気づけるため、 スネーク・リバー下流の4基のダムを取り壊すようオバマ大統領を促す嘆願書に署名することでこの取り組みに関与しています。今年のはじめ、『ダムネーション』の映画製作者とパタゴニアからのチームが最初の7万の嘆願書をホワイトハウスに提出し、ダム撤去を強く求める広告をワシントン州のメディアに出したことを覚えている読者の方もいらっしゃるでしょう。

 

参加するTake_action

スネーク・リバー下流の4基の疲弊したダムを撤去するためのオバマ大統領への嘆願にご参加ください。そして、皆様のネットワークでこのリンクを広めてください。

行動を起こす:嘆願書に署名する

 

ダムネーション:石木ダム建設阻止活動をご支援ください

 by 辻井隆行(パタゴニア日本支社)

1

すべてのテクノロジーには利点と弊害があります。開発されてから50年以上が経ったダムも同じで、近年はとくにその弊害がおよぼす影響が顕著になってきました。そうした背景から、米国では多くのダムについて経済的、環境的、文化的観点からその必要性が議論されはじめ、不必要なダムの撤去が進んでいます。その様子は映画『ダムネーション』でご覧いただけます。

日本には現在2,800基ものダムがあります。日本では高さ15メートル以上のものをダムと呼びますが、それ以下の小さな構造物も含めると、その数は10万に迫るとも言われています。ダムが日本の戦後の経済成長と国の繁栄にとって多くの役割を果たしたことは事実です。しかし、21世紀に入り、ダムによって私たちが失ってきたものが明らかになってきました。ダムは川の生態系を詰まらせ、魚や野生生物の生息環境を壊し、水質を悪化させます。一方、こうしたコンクリート建造物は老朽化するため、もたらされる利益は限られ、簡単にいえば、その価値は長くはつづかないのです。残念ながら、日本では現存するダムの必要性について行政が科学的な見地から客観的に評価したことはありません。

そして、日本にはいまも80にも上るダム建設計画が存在します。なかでも、長崎県東彼群川棚町に建設が予定されている石木ダムは、深刻な環境的、経済的、そして人権的な問題をもたらし、それらは私たち日本人がもう一度真剣に目を向けるべき問題です。

【 写真上:石木ダムの建設により沈む予定の長崎県東彼杵郡川棚町川原(こうばる)。道に沿って流れる石木川は川幅が狭く、水量も少ないとても小さな川 写真:村山嘉昭 】

続きを読む "ダムネーション:石木ダム建設阻止活動をご支援ください" »

ダムネーションの嘆願書をホワイトハウスに提出:ワシントン州の住民の皆さま、ぜひ行動を起こしてください

 

1月28日水曜日、活動家と映画ファン、お客様、そしてパタゴニアの全ファミリーを代表する小チームが、7万以上の(オンラインとはがきによる)署名を集めた嘆願書をオバマ大統領と主任環境アドバイザーに提出しました。映画『ダムネーション』と連動して作られた嘆願書は疲弊したダムの撤去を要求するもので、サーモンの最も重要な生息地であるスネーク・リバー下流の4基の有害なダムの撤去への道を開くことを皮切りに、史上最大の流域修復プロジェクトに着手することを求めるため、アメリカ全50州と世界60か国の活動家たちの声をもたらしました。

写真上:『ダムネーション』の嘆願書がホワイトハウスに提出される。ビデオ:Patagonia

続きを読む "ダムネーションの嘆願書をホワイトハウスに提出:ワシントン州の住民の皆さま、ぜひ行動を起こしてください" »

日本の川に自由な流れを取り戻すために署名を

ダムネーション

「なぜ自然保護論者はいつも何かに反対しているのか」と問われたとき、環境保護主義者デイビッド・ブラウアーはこう答えた。「何かに反対しているとき、それは別の何かを応援していることになります。ダム建設に反対するのは、川を応援しているからです」 私もまた野生の川が大好きだ。それゆえに私たちの会社は1993年以来、川に悪影響をおよぼす廃物と化した古いダムの撤去に携わってきた。」

— イヴォン・シュイナード (パタゴニア創業者)

 

私たちの活動に参加してください。アメリカ本社では役に立たないダムの撤去を訴え、オバマ大統領宛の請願書に署名するよう皆様に促しています。日本支社では「日本の川に自由な流れを取り戻す」ため、まずは熊本・球磨川の瀬戸石ダムの撤去、愛知県・長良川河口堰の開門、北海道サンル川のサンルダムの中止のために、行動を起こします。

続きを読む "日本の川に自由な流れを取り戻すために署名を" »

瀬戸石ダムの撤去の実現に向けて~人が動けば、川も流れだす~

by つる詳子(瀬戸石ダムの撤去を求める会

瀬戸石ダム1

映画『ダムネーション』のプロデューサー、マット・シュテッカーは、潜っていた球磨川の支流百済来川からあがると、「魚を2000匹は見たよ」と嬉しそうに笑った。11月の半ばすぎ、晩秋にしてはとても暖かい日、私は彼と荒瀬ダム上流の支流百済来川にいた。生態学者でもある彼は『ダムネーショ』の日本での公開に合わせたイベントのために来日し、その機会を利用して日本ではじめてのダム撤去の現場を見たいと希望したことで、私が2日間彼を案内することになり、そして真っ先に彼が行きたいと言ったのがここだった。

【荒瀬ダム上流には、依然として土砂や魚の移動を妨げている瀬戸石ダムが存在する。全写真:つる詳子】

続きを読む "瀬戸石ダムの撤去の実現に向けて~人が動けば、川も流れだす~" »

サーフィン、フィッシング、トレッキング……私たちのアウトドアアクティビティと日本の9万基のダム問題

by eコマース(丘、福島、森竹)

野営ー大a【美しい星空の下。その野営地に立ちはだかる砂防ダム】

皆様は「砂防ダム」という言葉をご存知だろうか。上の写真が砂防ダムである。トレッキングやフライフィッシングやキャンプなどに出かけたとき、一度くらい目にしたことがあるのではないだろうか。

砂防ダムは日本全国に約9万基ある。その圧倒的な数の存在とそれがもたらす悪影響を、私たちはあまり知らずにいた。滝のようなその姿の人工物を砂防ダムと呼ぶということを知ったのは、環境インターンシップ・プログラムを利用してサポートしている<渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える>の田口さんとお会いしてからだ。前述したように砂防ダムは日本全国に約9万基あり、その建設目的は土砂を貯め、災害を防止し、下流にある貯水ダムの堆砂を防ぐことにある。小学校では砂防ダムは土砂災害を防止するものであり、人びとの安全を守るためだと教えられる。一基の建設に数百億ほどもかかり、村をまるごとつぶしてしまうような貯水ダムとは違って、数億から数十億程度で建設できる砂防ダムは一基の予算が低く、貯水ダムのように問題が表面化されにくい。だがそれゆえにおびただしい数が建設されるため、環境や私たちの生活への悪影響という点では砂防ダムも見過ごせない。

続きを読む "サーフィン、フィッシング、トレッキング……私たちのアウトドアアクティビティと日本の9万基のダム問題" »

「ダムが爆破されて、魚が戻ってきたときの光景ほど、人生で達成感を感じた瞬間はない」

by マット・シュテッカー

DSC05655

ダムネーション』がついに先週末の11月22日(土)、渋谷アップリンクでデビューしました。この3連休、映画を見に来てくださった皆様に、そして前日21日(金)に開催したプロデューサー、マット・シュテッカー来日トーク&特別先行上映会にご来場いただいた皆様に感謝します。

21日は上映後、プロデューサーのマット・シュテッカーと辻井隆行(パタゴニア日本支社長)、また参加者とのQ&Aが短時間ではありましたが行われました。

【 全写真:パタゴニア日本支社 】

続きを読む "「ダムが爆破されて、魚が戻ってきたときの光景ほど、人生で達成感を感じた瞬間はない」" »

クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

クリーネストラインとは

RSSフィード

Twitter

© 2013 Patagonia, Inc.