ムスタンの未踏峰「マンセイル峰」冒険的登頂記:女子大生4人と過ごした40日間ムスタンの旅

by 谷口 けい (パタゴニア・アルパインクライミング・アンバサダー)

BC開きのプジャ

春のアラスカ遠征から帰国した翌々日、東京の街角での偶然の出会いからこの話ははじまった。日本山岳会学生部の女子遠征隊を結成して、ムスタンの未踏峰へ登ろうという計画が持ち上がり、今年ネパール政府が開放した、100座ほどの新しいピーク(未踏峰)のどれかにチャレンジできないだろうかというものだ。それは面白い!開放されたばかりのピークならば、他の遠征隊に登られてしまう前に登りに行こう。早い者勝ち、登ったもん勝ち、である。私自身、ムスタンを訪れたことがなく、1991年に開放されるまでムスタン王国として外国人入域が禁止されていたという魅惑の地であった。

[ ベースキャンプ開きのプジャ 全写真:谷口 けい ]

続きを読む "ムスタンの未踏峰「マンセイル峰」冒険的登頂記:女子大生4人と過ごした40日間ムスタンの旅" »

ザ・クリーネスト・パワー:$20 Million & Changeがハワイの屋上太陽光発電プロジェクトに投資

昨年パタゴニア・ワークスは、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードが言うところの「自然を使い果たすのではなく、自然と協働する」会社およびイニシアチブを支援する投資基金である$20 Million & Changeを始動し、この基金の進捗状況を随時アップデートすることをお約束しました。

Patagonia Solar infographic

私たちはハワイで1,000基以上の屋上太陽光発電システムを購入することになる2700万ドルの基金の設立に関してKina‘ole Capital Partnersと合意しました。現在、ハワイのほとんどの住宅所有者は石炭と石油に由来する電力を使っています。

もっと多くのビジネスがこの投資戦略を採用すれば、再生可能エネルギーのムーブメントはピークに向かうでしょう。あまりにも多くの場合、世間一般はビジネスの成功と地球を救うこととは相いれないと決め込んでいます。この投資は自然を使い果たす代わりに自然と協働することが良いビジネスであることを示します。そして私たちは自社の収益を投資することに興味を抱く他の会社にロードマップを提供しているのです。

詳細をお読みいただき、ソーシャルメディアで広めてください。

続きを読む "ザ・クリーネスト・パワー:$20 Million & Changeがハワイの屋上太陽光発電プロジェクトに投資" »

健全な川を後世にのこす象徴サクラマス

by 佐々木克之 (一般社団法人北海道自然保護協会副会長)

DSC_7072

私がサンル川やサクラマスのことを知ったのは、北海道自然保護協会の理事になった2004年頃だった。サクラマスが富山の押しずしの食材ということ、サクラマスは桜の花が咲く春に生まれた川の河口にやってくること、サケと違って生まれて2年目になって海に下ること、紅鮭と並んで美味しいサケ科の魚だということなどを知った。たくさんのサクラマスが遡上して、子どもであるヤマメが日本でももっとも密度高く生息しているサンル川の観察会に参加し、こんな小さな川に遡上するんだ!と感心した。  

そのこんな小さな川にサンルダムを造る計画がある。サンル川の平均流量は約8㎥/秒で、サンルダムの貯水容量は約5720万㎥なので、ダム湖をいっぱいにするには約80日かかる。サンル川はそんなに小さな川だ。たとえば北海道日高地方の沙流川に造られた二風谷ダムの貯水容量は3150万㎥、平均流量は58㎥/秒なので、ダム湖がいっぱいになるには6.3日あればよいことになる。現在、ダム工事のため森林が伐採され、サンル川がよく見えるが、それを見た一般市民は、こんな小さい川にダムを造るの?と言う。

【河畔林によって餌昆虫が多く水温上昇の少ないヤマメ生息にぴったりのサンル川。全写真:サンル川を守る会

続きを読む "健全な川を後世にのこす象徴サクラマス" »

解決策シリーズ・パート6:失望感に屈っしてしまうことに抗う

by アニー・レオナード、『The Story of Stuff』プロジェクト

1

アメリカは2014年度の中間選挙がすぐそこまで来ています。パタゴニアはクリーンかつ再生可能なエネルギー、きれいな水/空気の復元、危険な高炭素の化石燃料からの離脱を推進する候補者や、未来と地球のために行動するリーダーを支援します

投票は誰もが行使できる権利で、票は私たちの声を轟かせる媒体です。

今回の解決策シリーズでは、『The Story of Stuff』プロジェクトの創始者アニー・レオナードが、投票と市民権が彼女にとって何を意味するかについて執筆してくれました。近日投稿予定の私たちに起こせる行動についての後続記事もお楽しみに。

---------------------------------------

愛国心とは、いついかなるときでも自国を支持し、自国の政府に対しては、支持に値するときだけ支持することである。 —マーク・トウェイン

最近、私のパスポートと免許書の食い違いを直すため、運転免許センターに行かなければなりませんでした。早朝に到着し、ビルを囲む長い列に並ぶと、雨が降りはじめました。濡れて苛立った私はあきらめて帰りました。次回の訪問時にはセンターのウェブサイトから予約を入れましたが、それでもソビエト時代にモスクワの食料品店にできた列のように長蛇でした。最終的に誰かがホリデーの前日に出直すことを勧めてくれました。そして私はクリスマスイブの朝をお役所の間違いを正すために費やすことになりました。

アートワーク(上):Amy Diebolt作「Flower Power」。収益はアーティストと〈ヘッドカウント〉へ。

続きを読む "解決策シリーズ・パート6:失望感に屈っしてしまうことに抗う" »

責任を負おうとする:2014年度 パタゴニア環境的・社会的イニシアチブ

by ジム・リトル

6a00d8341d07fd53ef01a73dfd3e0a970d-500wi


パタゴニアの環境的・社会的イニシアチブについての2014年度版の小冊子が完成しました。この冊子は、今年パタゴニアが行った環境および社会のための活動を包括的につづった報告書です。本書はビジネスとして、また個人としての私たちの取り組みに関するストーリーを語り、パタゴニアが支援を提供した(16か国で活動する770の)環境保護団体もリストしています。

上記は本書の目次からの写真ですが、その内容をうかがわせるものです。また以下は、私たちの仕事をハーパーズ・インデックス式の分かりやすい数字で説明したものです。さらに掘り下げてお読みになりたい方は文末のブックレットの写真をクリックしてめくってください。お楽しみいただければ幸いです。

写真:(左上から時計回りに)Eli Steltenpohl、Mikey Schaefer、Lindsay Walker、Tony Clevenger、Ben Knight。アートワーク:Amanda Lenz  

続きを読む "責任を負おうとする:2014年度 パタゴニア環境的・社会的イニシアチブ" »

我が国をダムから解放する:アメリカの水生態系を修復するためのマット・シュテッカーの取り組み(後編)

THE USUAL x patagonia

1393385447
【 冷たい水がちょろちょろとしか流れ出ていないグレンキャニオン・ダムの下流には、トラウトが生息するエリアが不自然に形成されている。2013年、アリゾナ州とユタ州の州境。写真:Ben Knight 】

 

編集者記:映画『ダムネーション』完成後、THE USUAL誌のSPRING/SUMMER2014号「THE WATERSHED」に掲載された本映画のプロデューサー、マット・シュテッカーへのインタビューの前編に引きつづき、本日は後編をお届けします。

 

『ダムネーション』のシーンのなかで最も感動的なものに、エルワ・リバーの先住民のコミュニティが、サーモンの歴史とその関係について、なぜこの種が彼らにとってそれほど神聖なものであるかを語る部分があります。多くのダムがアメリカ先住民のコミュニティに深く影響したようですね。

はい、多くの先住民族はサーモンの遡上を中心にしていました。サーモンは一年を通して生活手段を提供してくれたからです。多くの先住民にとって遡上性魚は年間を通じて絶対的な生活の中心だったのです。当然のことながら、こうしたサーモンの遡上が見られる川はまた、水力発電の可能性のある川でもありました。もしいまこれらのダムのいくつかが提案されたとしても、建設されることは決してありません。多くの場合、それは文化的大虐殺だと見なされるでしょう。

『ダムネーション』ではダムにともなう文化的問題をとらえることが大切だと思いました。サーモンのいない川であってもです。コロラド・リバーに作られたグレン・キャニオン・ダムは何百もの文化遺産を水没させました。それは国中で起きたことで、アメリカ先住民の重要な文化遺産が沈められてしまいました。その影響はダムのある場所だけではなく、水域全体におよびます。だから先住民の文化にとっては、ダムがあるのが何百マイル上流でも下流でも、巨大な影響となるのです。1つの、あるいは2つのダムが、何ダースもの民族に影響を与えています。

続きを読む "我が国をダムから解放する:アメリカの水生態系を修復するためのマット・シュテッカーの取り組み(後編)" »

我が国をダムから解放する:アメリカの水生態系を修復するためのマット・シュテッカーの取り組み(前編)

THE USUAL x patagonia

1393385447

マット・シュテッカーは爆破することを望んでいます。私たちの川の生態系を人質にする、時代遅れのコンクリートの建造物を爆破したいのです。生物学者、写真家であり、活動家であるシュテッカーの行動への最新の呼びかけである『ダムネーション』は、イヴォン・シュイナードとともに着想し、〈Felt Soul Media〉と共同でパタゴニア社のために製作された映画で、彼は水中映像の撮影も手がけました。このドキュメンタリーは古くなり危険で、しかも納税者に何百万ドルもの負担をかけている、撤去されるべき何千ものアメリカのダムの物語です。

編集者記:映画『ダムネーション』完成後、THE USUAL誌のSPRING/SUMMER2014号「THE WATERSHED」に掲載された本映画のプロデューサー、マット・シュテッカーへのインタビューを前編/後編に分けてお伝えします。

【 冷たい水がちょろちょろとしか流れ出ていないグレンキャニオン・ダムの下流には、トラウトが生息するエリアが不自然に形成されている。2013年、アリゾナ州とユタ州の州境。写真:Ben Knight 】

続きを読む "我が国をダムから解放する:アメリカの水生態系を修復するためのマット・シュテッカーの取り組み(前編)" »

リズ・デイリー(1985~2014)

by ジョシュ・ニールセン、キャロライン・グライク、アレックス・ヨーダー、フォレスト・シアラー(文)、ギャレット・グローブ(写真)

Top

先週のはじめ、元パタゴニアのスノー・アンバサダーのリズ・デイリーが、アルゼンチンのフィッツロイ山群で起きた雪崩事故で月曜日に遭難死したという悲劇的なニュースを受け取りました。リズの家族とお友達の皆様へ心からお悔やみ申し上げます。

リズは彼女と時間を過ごしたことのある人なら誰にも忘れられない笑顔と笑いで印象を残した、温かく外交的で素晴らしい人でした。パタゴニアではリズはスノー製品チームと密に働き、刺激的なデザインとギアのテスト、そして現在のウィメンズ製品のラインを洗練させるのに一役買ってくれました。真に情熱的で高い技術をもつリズは、スノーボーディングとクライミングの両方に卓越した稀な人材で、世界中で多くの冒険をこなし、パタゴニアはそれをいつも楽しくシェアしていました。

続きを読む "リズ・デイリー(1985~2014)" »

パタゴニアが気候デモ行進に参加

by ベッツィー・パンタゼロス

Top

パタゴニア・ニューヨーク店の社員にとって、今日はいつもの日課ではじまる一日ではありませんでした。品出しもせず、店内のメンテナンスもせず、そしてお客様のために通常の時間に店を開けることもしませんでした。その代わりに、会社の許可を得て、そしてCEOのローズ・マーカリオや近隣の人たちとともに「ピープルズ・クライメイト・マーチ」に参加したのです。

アッパー・ウエストサイド店で〈Protect Our Winters〉、〈Catskill Moutainkeeper〉、〈Headcount〉、そして社員と支持者と集まり、環境の健康を保持する重要性を、棚上げするのではなく、世界の討論の前面に押し出すべきであることを訴えるために通りに出ました。そのあとに起こったことは、この種のものとしては最大の集会でした。

写真上:デモ行進のために集まる社員とお客様。写真:Betsy Pantazelos

続きを読む "パタゴニアが気候デモ行進に参加" »

流れよ 長良川

by 武藤仁(長良川市民学習会

えほん長良川

私の書棚には大好きな『えほん長良川』がある。表紙は真っ黒に日焼けした少年が魚とともに元気いっぱい泳いでいる絵である。

まさに私の少年時代である。岐阜市長良に生まれ育った私は、夏になれば毎日長良川で泳いでいた。川には水泳学校も開設されていた。岸には貸しボート屋さんがあり、多くのボートが出て川は賑やかだった。河原には海水浴場のように仮設の店がたくさん並び、泳いだあと、そこでかき氷を食べるのが私たちの贅沢な楽しみだった。あの川の匂い、あの川の冷たさ……私のなかに生きている。

『えほん長良川』は美濃和紙で折りたたみ編集され、雪を頂く源流から踊りの町郡上、刃物の町関、路面電車が走る岐阜市、濃尾平野、そして伊勢湾へと、流域の人びとの暮らしのなかを子ども、魚、鳥とともに流れていく姿を描いている。展開すると約10メートルの帯になり、「このままで このままで流れよ 長良川」の思いを貫いている。『えほん長良川』が発行されたのは1997年。長良川河口堰の建設によって長良川の流れが遮断されたのは1995年である。長良川の流れを止めてはいけない、という強い思いから作られた。

続きを読む "流れよ 長良川" »

クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.com/japan をご覧ください。

クリーネストラインとは

RSSフィード

Twitter

© 2013 Patagonia, Inc.