新しい旅の友

by リディア・ザモラノ

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ヨガとボディーワーク用のお気に入りの小道具を見つけました。それは木製というだけでなく、携帯可能でバックパックやダッフルバッグの脇に収まり、車中でもスペースを取りません。トリガーポイント・マッサージャーのように機能しますが(でもプラスチック製ではなく、はるかに安価で自分で作れる)、フォームローラーにすこし似ています(フォーム製でも上に乗って転がすのでもなく、横たわります)。頑固なコリをほぐすため深部まで届く指圧のように使います。また小さなヨガブロックのように、異なるヨガの体位で背骨や関節をサポートするのにも便利です。股関節がかなり開いてきたら、座骨のすぐうしろに配置すれば坐禅のサポートにもちょうどいい高さです。

[写真上:中背部(菱形筋)をリリース。全写真:Lydia Zamorano Collection]

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ダートバッグのドン:イヴォン・シュイナードのインタビュー

The Usualより

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イヴォン・シュイナードは20年も同じフランネルのシャツを着ています。74歳の環境保護家で型にとらわれない思想家、そしてアスリート兼職人のシュイナード氏は、反消費者主義でもあり、世界の環境危機への解決策を見いだすべく、みずから創業したパタゴニアをつねに前進させています。以下のシュイナード氏のインタビューで彼のレガシーについて尋ねたところ、答えは「どうでもいい」でした。しかし思うに、彼のレガシーとは、私たちに奨励する行動(自然のなかで過ごし、個人的責任を負い、シンプルにすること)ではなく、私たちがより減らすこと(購買、消費、汚染)への彼の希望で評価されるのではないでしょうか。つまり、シュイナード氏は私たちに消費者であることを辞め、より思いやりのある世界市民であることを願っているのです。

【ティエラ・デル・フエゴでラインを投げる。アルゼンチン。写真:Doug Tompkins】

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甦った川:ダム撤去後のエルワ・リバーを流れる【最終候補者とグランプリ受賞者の投稿写真を加えました】

by ディラン・トミネ

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あらたに解き放たれたエルワ・リバーを経験することは、言葉で表現しがたい。たしかなのは、ダム撤去のために努力してくれた多くの人や組織に対する感謝の気持ちだ。そのあとを自然が引き継ぎ、川が海への新しい旧道を発見することに対する畏敬の念。そしてもちろん、良い友人である『ダムネーション』の制作者/水中写真家のマット・シュテッカーとすべてを経験する楽しさ。

狂ったような青空と温かい大気の下、僕らは『ダムネーション』の写真コンテストの優勝者とオリンピック・ラフト&カヤックの親切なホストとともに、エルワを流れた。すべてにおいて素晴らしい体験だった。ダム撤去反対派の言葉とは裏腹に、水中の沈泥は素早く落ち着き、水は透明で、夏に見られる氷河からの流出水に典型的な乳白色を帯びた青緑色だった。

写真上:グラインズ・キャニオン・ダムに描かれた「ヒビ」のメッセージは、20年後の撤去の前触れとなった。ワシントン州オリンピック国立公園。『ダムネーション』のシーンから。写真:Mikal Jakubal

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パタゴニア直営店フィルム上映会: 『Uncharted Waters』~ウェイン・リンチの半生~

クレイグ・グリフィン監督による『Uncharted Waters』は、伝説的なオーストラリアのサーファー、ウェインリンチについてのドキュメンタリー映画です。ビクトリアの南西海岸、ローンの町で生い立 ちから「良心的兵役拒否者」としてベトナム戦争の徴兵から逃れた激動の経験をたどります。卓越した才能と南部の海への強烈なコネクションを抱く彼の人生を 記録するこの映画は、彼にとってスピリチュアルな旅とも言えるサーフィンへのアプローチがなぜサーフィン文化と社会全般から彼を反目させることになったの かについても記録しています。下記のパタゴニア直営店では日本未公開のこのフィルムの上映会を開催します。ウェイン・リンチも来日予定です。

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甦った川:ダム撤去後のエルワ・リバーを流れる

by ディラン・トミネ

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あらたに解き放たれたエルワ・リバーを経験することは、言葉で表現しがたい。たしかなのは、ダム撤去のために努力してくれた多くの人や組織に対する感謝の気持ちだ。そのあとを自然が引き継ぎ、川が海への新しい旧道を発見することに対する畏敬の念。そしてもちろん、良い友人である『ダムネーション』の制作者/水中写真家のマット・シュテッカーとすべてを経験する楽しさ。

狂ったような青空と温かい大気の下、僕らは『ダムネーション』の写真コンテストの優勝者とオリンピック・ラフト&カヤックの親切なホストとともに、エルワを流れた。すべてにおいて素晴らしい体験だった。ダム撤去反対派の言葉とは裏腹に、水中の沈泥は素早く落ち着き、水は透明で、夏に見られる氷河からの流出水に典型的な乳白色を帯びた青緑色だった。

写真上:グラインズ・キャニオン・ダムに描かれた「ヒビ」のメッセージは、20年後の撤去の前触れとなった。ワシントン州オリンピック国立公園。『ダムネーション』のシーンから。写真:Mikal Jakubal

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解決策シリーズ・パート5:実行に移す

by アニー・レオナード

Annie-320wi前回のエッセイでは環境保護への変化を起こすための最新のビジョン、つまり責任ある持続可能な経済への移行においては、多くのビジネスが潜在的な味方であることについて触れました。もちろんすべてのビジネスがではありませんが、多くのビジネスがクリーン・エネルギー、安全な製品、公平な労働賃金を欲しています。今回はこのような解決策をどう拡大して行くのか、ビジネスの内側から取り組むのか、また製品購入やサービスの利用を介して支持するのかについてお話します。

今日、企業をより持続可能にするために働いているさまざまな人と話すとき、彼らがしばしば焦点を当てるのは、一般市民に購買癖を変えてもらうことです。人びとが有害な無用物を買うことを拒否すれば、会社はそれを作らなくなるというのが理由です。この理論は消費者が製造業をコントロールし、異なった購買をするだけでビジネスを変えることが出来るというものです。会社が作るのは、人びとが欲しがるものだけなのですから。

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パタゴニアのプラスチック梱包:衣類配送の課題に関する調査報告書

by ネリー・コーエン/エリッサ・ローマン

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パタゴニアでは工場の最終段階で個々の製品をプラスチック袋で梱包します。そしてカタログやウェブサイトから直接購入されるお客様から、プラスチック袋によるごみの量に失望しているとの声が寄せられました。こうしたお客様のご意見をきっかけに、私たちはパタゴニアの製品梱包から出る不要なプラスチックの削減方法を調査することにしました。

編集者記:今回の投稿は、社内のケーススタディであることから、少し改まった文章になっています。私たちの会社の仕組み、そして顧客満足と環境への負荷のバランスの難しい課題について一瞥していただけることと思います。

パタゴニアのサプライチェーンにおいてプラスチックごみをどのように減らすことができるかを評価するため、私たちのサービスセンターではいくつかのテスト、そしてお客様へのアンケートを実施しました。この調査を通じて、衣類が工場やサービスセンターから配送される際にそれらを清潔に保つため、プラスチック袋は欠かせないものであると判断しました。もしプラスチック袋を使用しなければ、衣類は損傷し、それはつまり経済と環境コストの増加に繋がります。それぞれの製品の製造には、エネルギー、水、その他さまざまな資源が使用されます。そして私たちはパタゴニア製品を着ていただきたいと思っています。着用不可能になってしまった製品は、プラスチック袋の製造より、はるかに大きな環境的コストがかかります。

私たちの製品を確実に無傷でお客様の手元に届けながら、流通過程の分野で環境への影響を軽減する可能性を吟味する。そのための私たちの進捗状況をお読みください。

【写真上:ネバダ州リノにあるサービスセンター。倉庫で製品が選定され、梱包ステーションに送られると、出荷エリアに向かうコンベヤーベルトに載せられる。セールや年末などの繁忙期にはとくに、このシステムによって効率性を最大限に活かしながら出荷することが可能となる。全写真:Nellie Cohen】  

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保たれた野生

by ダン・オブライエン

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50年間にわたり、寝ても覚めても、私の頭のなかには絶えずハヤブサやワシやタカがいた。私は彼らのそばで暮らす幸運に恵まれた。私はそのツメの力強さと拳のうえに停まる彼らの意外な重さを知っている。私はその羽の完全な複雑さを学び、甘く汚れのない息を嗅いできた。

アウトドアで多くの時間を過ごした人なら誰でも彼らには馴染みがあるだろう。小道を横切る黒いひとすじ、無限の空で舞う一点、脅かしてしまったカモの背後に広がる翼……。もしかしたら、車窓越しにフェンスの支柱のうえで凍りついた冷たい瞳と目を合わせた一瞬を経験したことがあるかもしれない。あとになってからではその色のパターンや体形を思い出せず、その目がアカケアシノスリか、オオタカか、コチョウゲンポウのものだったかを知るのもむずかしい。ガイド本は頼りにならない。だが猛禽類であったことだけは分かる。それは感じることができるからだ。

【2歳のハヤブサのギャビン。オーハイ・ラプター・センター、カリフォルニア州オーハイ。写真:Tim Davis】

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ミック・ファウラーさんと共に過ごした時間

by 花谷泰広 (パタゴニア・アルパインクライミング・アンバサダー)

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ミック・ファウラーさんを知らないアルパインクライマーはいないだろう。しかし世間的に有名人という訳ではないので、今回の初来日では、その名前をはじめて聞いた人が多いかもしれない。それは素晴らしい登攀の数々をひけらかすことはない、ミックさんの謙虚な姿勢も影響していると思う。彼の足跡は凄まじい。ほんの一部だけ紹介すると、スパンティーク(パキスタン、7027メートル)北西壁ゴールデンピラー初登攀(1987年)、セロ・キシュトワール(インド)北西壁初登攀(1993年)、四姑娘山(中国、6250メートル)北西壁初登攀(2002年)、近年ではシヴァ峰の舳(インド、6142メートル)北東稜初登攀(2012年)など。多くのクライマーを魅了し、刺激してやまない。僕もそんなクライマーのひとりである。一方で彼は税務官というフルタイムの仕事をもち、なおかつふたりの子供(22歳の娘さんと、もうすぐ20歳になる息子さん)の父親でもある。また、世界でいちばん歴史がある山岳会で、過去にはクリス・ボニントン氏やダグ・スコット氏といった伝説的な登山家が会長を務めたこともある、英国山岳会の前会長でもある。彼の登山は、いくつかの山岳団体からの助成金と彼をサポートするバーグハウス社からの金銭的支援、そしてそれ以外は自己負担で行っている。いわばアマチュアの登山家だ。

【懸垂下降で取り付きに戻ってきたばかりの僕とミックさん。小豆島にて】

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帰還:パダゴニアでの独立記念日

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2014年1月14日。未来のパダゴニア国立公園、チャカブコ・バレーの真ん中に百人を越える人びとが集まっている。巣から落ちたあと救出され、チリのサンチアゴにある〈Raptor Rehabilitation Center〉でリハビリを受けた3羽の若いアンデスコンドルが囲いのなかから広い渓谷に出て、生まれてはじめて自由に飛ぶ瞬間を待っているのだ。

コンドルは地球上でもっとも大きい鳥類の一種で、3メートルを越える翼長は猛禽類でも最長、体重は15キロにもおよび、風の助けを借りて1日に240キロも飛行する。腐食性動物であり、グアナコ、羊、その他の大きな哺乳動物の死骸を探してまわる。コンドルは長寿で、繁殖の速度が遅く、そして絶滅の危機に瀕している(牧場経営者の多くがコンドルは家畜を盗むと誤解し、殺そうとするのだ)。よってこのような飼育下繁殖プログラムやリハビリは、コンドルの未来を守る重要な役割を果たす。

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.com/japan をご覧ください。

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