2016年秋のWorn Wearツアーからのメモ

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by ドニー・ヘデン

ここアメリカでのWorn Wearツアーの約半分を終えたいま、僕らは南部の残暑とパタゴニアの衣類が被った被害のどちらが酷いかを決めかねている。 まあじつはと言えば、どちらにも動じているわけではない。僕らは投げ掛けられる、挑戦のし甲斐のある修理が大好きだし、その仕事でちょっくら汗をかくのは大して気にもならない。

[  いちばんいいパンツ。バイオディーゼル燃料のWorn Wearトラック「デリア」の車内にて。 全写真:Donnie Hedden ]

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『未開の領域』のツアー

by ステフェン・ジョーンズ

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制作パタゴニア プロビジョンズ、監督クリス・マロイ(『180 South』)による最新の短編映画『未開の領域』をご紹介します。これは私たちの土地、水、野生動物を修復可能にする方法で育てられ、収穫され、製造された食物が、環境危機の解決策の一部になれること、そしてなるべきであるという私たちの信条から生まれた映画です。

映画をご紹介するのはワシントン州立大学の〈ブレッド・ラボ〉のディレクター、ステフェン・ジョーンズで、『未開の領域』の登場人物のひとりでもあります。導入文につづいて映画のトレーラーをご覧いただけます。

Art work : Peter McBride

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フレッドにつづいて

by コリン・ヘイリー

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はじめてフレッド・ベッキーに出会ったのは、シアトルに拠点を置くアルピニスト、アレックス・バーテュリスの家でのディナーパーティだった。とはいっても当時の僕は2 歳で、のちに母からこのときのことを聞いたのだけれど。「愛想がいいとはいえなかったわね。さっさと部屋を出て、地図や写真なんかを見にいっちゃったわ」という母の言葉はいかにもクライマーではない人間、あるいは趣味程度のクライマーが言うことで、フレッドの功績の偉大さをわかっていない。身なりはだらしなく徹底した倹約家で、決して1 か所に定住しないといったところがフレッドの第一印象だが、そうした彼の印象は80 代後半であるいまも終わりなきクライミングの旅をつづけているという放浪人生の現れである。これらは欠点などではまったくなく、山に登るという情熱に人生のすべてを捧げた者の意識的な選択だ。フレッドの特徴を欠点とみなすのは、アインシュタインが相対性理論を書くのに時間をかけ過ぎたと非難したり、ベートーベンがピアノの前に座って人生を無駄にしたと嘲笑したりするようなものだ。フレッドの一見雑然としたライフスタイルは、じつは一意専心クライミングに励むための綿密な計画なのだ。

【 『ダートバッグ:フレッド・ベッキーの伝説』からのスクリーンショット 写真:Fred Beckey Collection 】

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ダートバッグ:フレッド・ベッキーの伝説

by デーブ・オレスキー

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ことのすべてのはじまりは、きっと読んではもらえないだろうと思いながら自筆で手紙を書いたとき。まさか返事をもらえるとは考えてもみなかった。

まずは、住所があるかどうかも定かではない男のそれを探さねばならなかった。

僕はずっと自分が愛するスポーツの先駆者たちに興味を抱いていた。地図はあやふやで装備も重かった時代に、未知の領域に僕らを招く道を開拓した真の探検者たち。ドキュメンタリー映画の制作者として僕はたびたび思いを馳せていた――頑強さにおいては比類のないこれらの男性と女性は、完璧な映画の主人公なのではないかと。

【 映画の制作中にフレッド・ベッキーのアーカイブから発掘された何千もの貴重な代物のひとつ。場所不明。写真:Fred Beckey Collection 】

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ベアーズ・イヤーズが国定公園として保護されるべき5つの理由

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地球にはユタ州南東部のベアーズ・イヤーズ地域のような場所は他にありません。インディアン・クリークの世界級のクラック・クライミング、アバホ山脈のシングルトラックのバイクライディング、グランドガルチのバックパッキングからサンフアン・リバーの川下りまで、ここには冒険が豊富に存在します。しかしその価値はクライミングやバイクライディングだけではありません。10万以上の考古遺跡を有するこの場所はまた、数多くの南西部の先住民族が先祖の故郷として知る文化的な景観でもあります。

【 この地を国定公園に指定しないのは無責任だ。写真:Josh Ewing 】

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ブラフの36時間:ベアーズ・イヤーズ国定公園への道

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時間は迫っていた。僕の上司が彼の上司に許可をもらい、金曜日のソルトレイク・シティへの飛行機を予約したのは水曜日の午後だった。明け方にリノからソルトレイクへ飛び、そこでベンチュラから飛んできたパタゴニアのソーシャルメディア・プロデューサーのジャレッドと落ち合い、それからパタゴニアのソルトレイク・シティのアウトレット店で環境関連担当のジョーとジョンをピックアップした。店の駐車場でレンタカーに荷物を詰め、僕らはブラフへの6時間の旅路についた。

【 ジョシュ・ユーイングとヴォーン・ハデンフェルトがガイドを務める〈フレンズ・オブ・シーダー・メサ〉との朝のハイクで、考古遺跡を訪れる内務長官サリー・ジュエル。ハイクのあと、ジュエル長官は「この旅で見たもの、とくにこの場所は文化資源の信じられないような宝庫です。それは想像を絶しています。またこれらの多くの資産が保護されていないことにショックを受けています」と語った。写真:Josh Ewing 】

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最後の暗闇:オワイヒー・キャニオンランズの170マイルを走る

by ジェフ・ブラウニング

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足の感覚がなかった。凍るような冷たい極寒の川を数え切れないほど渡った。狭い谷底に沿って進めるルートを探すため、柳の群生を押し倒しながらはい進み幾度ともなく川をジグザグに渡る必要があった。たった6マイルを進むのに3時間も要し、僕たちの能力では持て余すことに着手してしまったのではないかと思いはじめていた。とはいうものの、オワイヒーに冒険はつきものだ。今後10年のうちアラスカとハワイ以外の48州でミルキーウェイ全体がはっきりと見える場所はわずか3つになってしまうこと、そしてオワイヒーはそのうちのひとつになることが予想されている。ここは最後の暗闇なのだ。

【 写真:オワイヒー・キャニオンランズの1日目。岩だらけの旅の味を覚えるため、渓谷へと向かって進むジェフとジェシー。 FREDRIK MARMSATER 】

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石木川のほとりにて 13家族の物語

by 村山嘉昭

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川原地区に暮らす人たちは笑顔を忘れず、日々暮らしている。
桜の咲く頃には地区住民が一同に集って花見を催し、敬老の日を祝い、全世帯が家族同様の付き合いのなかで生きている。
孫や子どもたちが遊ぶ姿に目を細め、冗談を言っては笑い合う姿は、どこにでもいる「普通の人たち」と変わらない。
「ダムがなければどんなにもっと暮らしば楽しめたか。それば思うと悔しか…」
常にダムのことを考えなければいけない住民の言葉はとても重い。
川原地区に暮らす人たちの思いは、とてもシンプルだ。
故郷に住み続け、いまある自然をこれから生まれてくる世代に残したい。
ただ、それだけのために石木ダムに反対にしている。

【 石木川のほとりにて 13家族の物語。全写真:村山嘉昭 】

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パタゴニアのウールの再開

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パタゴニアは過去10か月間にわたり、動物愛護と土地再生の両面において、検証可能で、かつ厳格な規格を遵守するウールの新しいサプライチェーンを構築するため、たゆまざる努力をしてきました。そしていくつかのキーポイントに到達した今、これまでに達成したこと、そしてまだ達成できていないことについて、お客様に直接ご報告したいと思います。

[ 写真:パタゴニアの新たな2つのウール・サプライヤーのひとつ、オレゴン州ワスコ郡のインペリアル・ストック・ランチ。 JEANNE CARVER ]

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チャルテン2015~2016年

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by コリン・ヘイリー

昨年のパタゴニアの登攀シーズンでは、おもにマーク=アンドレ・ルクレアとアレックス・オノルドと登り、僕にとって最高のシーズンだった。トラヴェシア・デル・オソ・ブダの初登、エル・アルカ・デ・ロス・ヴィエントスの再登かつダイレクトのバリエーション、トーレ・トラバースのほぼワンデイを含む数々の登攀をした。僕の人生のなかで最も成功したクライミング遠征で、これ以上の登攀シーズンはないだろうとマジで思った。

その1年後、自分でも驚きなのだが、今季こそが自己最高のシーズンだと言える。もちろんそれは概して3つの大きな要因(好天、良好なコンディション、優れたパートナー)の結果ではあるが、今年はこれまでに比べてより精神的な強さを感じたとも言える。理由はともあれ、今シーズンは何かピンとくるものがあり、これまでよりずっと自信を感じたと思う。

編集者記:ロロ・ガリボッティからスタートした2015~2016年の「Vida Patagonia」。締めくくりは、コリン・ヘイリーのシーズン終わりの詳細レポートからの抜粋です。

[ 2度目の単独登攀となるチャルテン山頂にて。1度目の登攀に比べるとかなりリラックスできた。写真:コリン・ヘイリー ]

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.com/japan をご覧ください。

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